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<ラグビー>2022~23シーズン、スーパーラグビーパシフィック第11週結果及びインターナショナルラグビー関連等

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 飛行機とタクシーを見ると、昔を思い出す。飛行機に乗って海外に移動するときは、日本から行くときよりも、日本に帰ってくるときの方が楽しかった。それは「楽しい海外旅行」ではなくて、これからいろいろな仕事が待ち受けている海外赴任だったからだ。そして、海外の勤務先から長期休暇をもらって日本に帰ってくるときは、毎回楽しい気持ちしか起きなかった。しかし、その休暇が終わって海外の勤務先に戻るときは、いつも哀しい気分になっていた。だから、タクシーにたくさんのスーツケース(中身は書籍や食品を中心にした日本でしか買えないものや勤務先の人たちへの大量の日本土産)を入れて、空港に向かうときの気持ちは、いつも切なかった。一般に、行く人よりも残される人の方が悲しいというが、行く人も十分に哀しいものなのです。

(リーグワンのディヴィジョン1(D1)は、5月13、14日の準決勝まで試合がありません。参考までに、D1対D2、D2対D3の入替戦第1ラウンド5試合の結果をコメントなしで掲載しておきます。)
豊田自動織機シャトルズ(D2)21-59三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1)
三重ホンダヒート(D2)34-29グリーンロケッツ東葛(D1)
浦安D-Rocks(D2)14-36花園近鉄ライナーズ(D1)
釜石シーウェイブズ(D2)25-25クリアウォーターガッシュ昭島(D3)
清水建設江東ブルーシャークス(D2)0-48九州電力キューデンヴォルテクス(D3)

1.スーパーラグビーパシフィック第11週結果

ハイランダーズ28-52チーフス

 ハイランダーズに勝ち目はなく、チーフスの連勝が伸びそうという予想。

 チーフス12番CTBアントン・リエナートブラウンが100キャップを達成。怪我からの復帰戦であり、オールブラックスのスコッド復帰に向けて大事なスタートになる。

 ゲームは、7分にハイランダーズが先制トライを挙げるも、その後はチーフスが3連続トライ。35分にハイランダーズが2つ目のトライを返しても、39分にチーフスが4つ目のトライを取って、前半を14-28とリードする。

 後半も、チーフスが3トライを挙げる一方、ハイランダーズを2トライに抑えて、完勝した。チーフスの13番CTBダニエル・ロナが90m独走トライを含む2トライを記録した他、復帰戦となった12番CTBアントン・リエナートブラウンもトライを挙げるなど、順調なプレーだった。

 また、引き続きSOダミアン・マッケンジーがキックカウンターからの見事なトライアシストを連発する一方、FBショーン・スティーヴンソン、14番WTBエモニ・ナラワ(50m独走トライ)の二人はオールブラックス入りへ猛烈にアピールし続けている。一方ハイランダーズでは、SHアーロン・スミスと12番CTBトーマス・ウマガジャンセンの奮闘ぶりが目立っていた。

フィジードルア27-24ハリケーンズ

 ハリケーンズは、アウェイのいやなゲームとなるが、ここで負けてはいられない。

 ところが、ドルアはホームで強い上に、ハリケーンズはドルアの好きなセヴンズのようなゲームをやってしまった。前半を7-5で終えた後、後半は一時的に修正できたFWプレーの連続トライで、14-24としたまでは良かった。その後ドルアにトライを返された後、73分にPGで24-24の同点にされてしまう。さらに、前半シンビンを受けている5番LOイザイア・ウォーカーリーウェアが、77分に2回目のシンビンでレッドカード(退場)になってしまう。またこの反則でPGを決められて、27-24と勝ち越され、そのまま数的不利な中では有効なアタックを継続できず、不本意なゲームのノーサイドになってしまった。

 ハリケーンズは、ボーナスポイントの1点を取ったのはせめてもの慰めとなったが、先週苦労してブランビーズに勝利したことが、実力で優るドルア戦のまさかの負けで帳消しになってしまったのは、非常に残念だった。

クルセイダーズ48-13ウェスタンフォース

 何事もなければ、クルセイダーズの圧勝でしょう。

 クルセイダーズ及びオールブラックスの決定力あるWTBのウィル・ジョーダンが、長期の怪我及び内耳の病気と片頭痛から回復し、FBとして先発する。ジョーダンはクルセイダーズのみならず、オールブラックスでも大いに期待されている選手なので、RWCまでにコンディションをピークにもっていきたい。

 クルセイダーズは、全てにわたってフォースを圧倒。後半67分以降は、選手交代もありプレーが乱れてしまったが、予定通りにボーナスポイント付きの勝ち点を挙げて、圧勝した。

 クルセイダーズFBとして復帰したウィル・ジョーダンは、トライこそなかったもののトライアシストになるプレーが目立った他、55分に交代するまで良いプレーをしていた。これから益々良くなってくるだろうから、非常に楽しみになった。他の選手では、SHノア・ホッサムがとても良い。今シーズンはさすがに難しいが、来シーズン以降はハリケーンズのキャメロン・ロイガードとともに、オールブラックスのSH争いに加わってくることが期待される。

 また、他のクルセイダーズの選手では、5番LOクインティン・ストレンジ、NO.8カレン・グレイス、両WTBのマッカ・スプリンガーとレスター・ファインガアヌクが、それぞれ活躍ぶりが目立っていた。

ブルーズ31-30モアナパシフィカ

 モアナの良いトライが見られると期待できるが、ブルーズの圧勝でしょう。

 ブルーズは相手をなめたのか、ボーデン・バレットは休養となり、SOはハリー・プラマーが務める。そして、SO/FBのリザーブは23番のザーン・サリヴァンだが、メンバー構成がやや心配。

 そして心配は的中し、前半はトライの取り合いとなり、17-15でどうにか終える。しかし、後半47分にブルーズにシンビンが出て、モアナに17-22と逆転されてしまう。続く58分にブルーズは24-22と再逆転するが、68分にモアラに24-30と再びリードされる。二転三転する展開から、ブルーズは残り時間との戦いとなり、一進一退の攻防が続いた77分、モアラにシンビンが出て、ブルーズは数的優位を得た。

 そして、モアナ陣ゴール前でスクラムを押してPKを得ると、さらにスクラムを選択して押す展開を続け、ついに82分にモアナは二人目のシンビンを出してしまう。これで15人対13人となっただけでなく、FWは8人対6人となったブルーズが執拗にPKからスクラムを選択。予想どおりにモアナはこらえきれずにつぶれてしまい、レフェリーがペナルティートライを82分に宣告して、劇的なブルーズの勝利となった。ブルーズは控えメンバー中心で苦戦したものの、どうにか勝利を得た形となった。モアナは、初勝利目前までいったものの、最後に反則の連続によって自滅してしまった。

 ブルーズ12番CTBロジャー・ツイヴァサシェックは、オールブラックス入りへ向けてアピールする場となったが、48分で交代するなど、不本意なプレー振りとなってしまった。現状では、オールブラックス入りは難しいかも知れない。

レッズ24-32ワラターズ

 ひと昔なら、オーストラリアの二強同士の対戦。それぐらい歴史と伝統のある対戦。今は、プレーオフ圏内に入れるか否かの哀しい対戦。

 前半は17-17の同点。後半に入り、ワラターズが先に得点して、74分に17-32と勝負をつけた。レッズは80分にトライを返して24-32としたが、反撃が遅すぎた。

レベルズ26-33ブランビーズ

 レベルズが、ここで踏ん張ってブランビーズに勝ったら、もう拍手喝采ものなのだが。

 レベルズが大健闘し、26-33と7点差に迫った後の75分から79分にかけて、数回ブランビーズのインゴールにボールを持ちこんだが、いずれもトライの判定ならず、せっかくの引き分けに持ち込むチャンスを逃してしまった。

 ブランビーズでは、SOノア・ロレシオが珍しく2トライを記録した他、3コンバージョンを決めて勝利に貢献した。また、レベルズSOカーター・ゴードンは、後半72分に相手パスミスを取った自らのトライの他、後半55分のトライアシストになるロングパスなど、活躍ぶりが目立っている。この試合を見る限りでは、ロレシオとゴードンの二人はワラビーズ入りが確定したのではないか。

 なお、日本のTV放送では、Lolecioの発音を「ロレシュー」としているが、たしかに現地からの一部放送では「ロレシュー」と発音しているものもあるが、他の現地放送では「ロレシオ」と明確に発音している。たぶん、昔あったIsaiaを「イザイア」または「アイザイア」、Innesを「イヌス」または「イネス」とするのかの違いで、結論としてはどちらでも良い、つまり発音する人によって異なるだけということだと思う。だから私としては、ロレシオ、イザイア、イネスという文字に自然な方を取らせてもらっている。

2.サムエル・ホワイトロックが、ポー(フランス)と契約


 2011年と2015年にオールブラックスがRWCを連覇したときの中心メンバーである、LOサムエル・ホワイトロックは、オールブラックスの143キャップを持つ偉大な選手であり、また先のクルセイダーズ戦でファーストグレードゲーム350試合を達成したが、この度RWC後にポー(フランス)に移籍することを発表した。

 ポーには、弟のNO.8ルーク・ホワイトロック(8キャップ)が既にプレーしており、兄弟でプレーすることとなった。ホワイトロック家は、NZで有名なラグビー一家であり、アダム(CTB/WTB、2キャップ)、ジョージ(FW3列、1キャップ)と皆オールブラックスになっている。

3.ダミアン・マッケンジーが2025年までNZ協会との契約延長


 オールブラックスのユーティリティーBKとして活躍している、ダミアン・マッケンジーは、この度NZ協会との契約を2025年まで延長した。この結果、RWC後に日本へサブバティカルで移籍するSOリッチー・モウンガ及びボーデン・バレットの穴を埋めるSO候補として、マッケンジーが残ることとなった。なお、SO候補としては、ブルーズのスティーヴン・ペロフェタ、ハリケーンズのルーベン・ラヴとアイデン・モウガンらがいる。

4.スコット・ロバートソンのコーチング理論


 次期オールブラックス監督のスコット・ロバートソンが、オールブラックスのウェブサイトで、自身のコーチング理論の基本を、以下概要のように述べている。

 まず選手自身の福利厚生と成長をサポートすることを心掛けている。そして、「挑戦」という言葉は使用しないで、ただ「より良いプレーをできるか」と選手たちに投げかける。そしてもっとうまくプレーするにはどうすれば良いかを、ゲーム毎の反省点としている。

 コーチのお手本になった先達は沢山いるが、オールブラックスとクルセイダーズでプレーしていたときのコーチだった、ウェイン・スミスには多くを学んだ。スミスは、まずディフェンスを最初に指導し、次に試合に必要な心構え、ゲームのストラクチャー、個人スキル全般について言及したが、そうしたコーチングの全てにできる限り関わるようにしたことが、現在に生きている。

 自分はアイディアを出せる方だが、それを実現するためには周囲からの協力が必要だ。それは、異なる分野の専門家や道筋を立ててくれる人たちからのものだ。また外部のコーチたちとも情報共有しているが、クルセイダーズは、情報が洩れても大丈夫な文化を持っている。

5.オーストラリアラグビー協会チーフエクゼクティヴのアンディ・マリノスが辞任


 今年のRWCまであと4ヶ月となっているが、オーストラリアラグビー協会チーフエクゼクティヴとして、新型コロナウイルス下で大幅な赤字から黒字経営に転換させた他、2027年RWC及び2029年女子RWCのオーストラリア開催、2025年のブリティッシュアンドアイリッシュ・ライオンズ来征準備などで多大な貢献をした、アンディ・マリノスは、この度オーストラリア協会での自分の役割を終え、次のステージに向かうという理由で、辞任することを発表した(その後、オーストラリア協会の一部選手に関する契約で、他の役員と意見が合わなかったのが辞任理由という報道もあった)。

 次期CEOには、元ワラビーズFLとして活躍したフィル・ウォーが有力視されているが、次期CEOが決まる6月末をもって、マリノスは辞任することとなる予定。しかし、RWCまで期間が短い中での突然の辞任発表(なぜRWC終了まで待てなかったのか?)となったため、オーストラリア協会は大きな衝撃を受けている。

 この背景については、現在までに論調などは見られないが、オーストラリア代表監督にエディー・ジョーンズが就任したことが大きく影響していると見られる。既に広く周知されているように、ジョーンズは強権的かつ独善的な指導者であることから、これまで選手・コーチ陣・協会関係者との軋轢が度々報道されている。

6.エラスムスがスプリングボクス監督に復帰?ジョセフがブルーレヴズ監督に?


 ラグビー専門ニュースのプラネットラグビーでは、定期的にラグビー界の人の移動に関する情報をまとめている。その中の興味を惹いた二点をピックアップした。

(1)エラスムスのスプリングボクス監督復帰?

 ジャック・ニーナバーがRWC後に辞任するスプリングボクスの後任監督だが、前スプリングボクス監督で、現在ディレクターオブラグビーをしているラッシー・エラスムスが、スプリングボクス監督に復帰するという。総監督的な立場とはいえ、実質的にエラスムスがスプリングボクスの指導をしているため、現状を追認するような形になりそうだ。なお、ニーナバーはディフェンスを担当しているので、次期ディフェンス担当コーチの選択が、RWC後の焦点になりそうだ。

 なお、スプリングボクスは、監督交代問題に加えて、優れたFLとして良いリーダーシップを発揮している上に、南アフリカが抱える人種問題でも成功例となっている、キャプテンのシヤ・コリシの怪我及び引退が近いという課題を抱えている。コリシ不在となった場合は、FLの代わりはいても、人種統合の象徴となりえる良きリーダーはそう簡単に見つかるわけではないので、しばらくは低迷する時期があるかも知れない。

(2)ジョセフがブルーレヴズ監督に?

 現在日本代表監督をしているジェイミー・ジョセフは、RWC後の動向が決まっていない。一時は、オールブラックスの次期監督候補にもなったが、スコット・ロバートソンの就任が決まったため、ジョセフのオールブラックス監督という可能性は消えた。一方、日本代表監督として、前任のエディー・ジョーンズを凌駕する成果(2019年RWC日本開催でベスト8進出)を挙げていることから、ジョセフは世界的な名指導者として認識されている。そのため、オールブラックスのコーチへ昇格することから監督不在となる、クルセイダーズ、ブルーズ、ハリケーンズの後任監督候補に、ジョセフの名前が挙がるのは当然だろう。また、将来的にオールブラックス監督を目指すのであれば、これは絶対に押さえておきたい重要なポイントだろう。

 一方、日本のリーグワンの中堅クラブである静岡ブルーレヴズは、前身のヤマハ時代には好選手に恵まれて良い成績を残した時代もあったが、早稲田OBである清宮―堀川体制で長期間にわたり強化を進めてきたものの、めぼしい成果を挙げることなく停滞している。何よりも応援する評論家やファンが多い一方、それに反比例するように勝負に弱いという弱点を持っている。そのため、クラブ強化のためには、有能な選手の獲得よりもコーチ陣の刷新が必要だろう。そして、クラブはジョセフに目を付けたようで、ジョセフがブルーレヴズの次期監督就任という情報が出ている。

 ここで注目しなければならないのは、ジョセフには、世界的に最も有能といっても過言ではないアタックコーチであるトニー・ブラウンが、一心同体として帯同していることだ。ブラウンは、オタゴ・ハイランダーズ・オールブラックスでSOとして活躍した後、現在のワイルドナイツの前身である三洋電機に加入し、実質監督的な立場にあるSOとして多くの成果を残す一方、クラブの強化に貢献した。その後クラブのコーチに転身した後、ジョセフに帯同して、ハイランダーズでアシスタントコーチやヘッドコーチを歴任した。その後日本代表のアタックコーチとして、最近の日本代表躍進の原動力となっている。

 そのためジョセフを監督に招聘することは、同時にブラウンという世界有数のアタックコーチを招聘することになるため、クラブとしてのコーチングは大いに強化されるだろう。極論すれば、ブラウンが入ることによりチームは飛躍的に強くなるのだ。しかし、このような特別に優秀なコーチを、日本の一クラブ強化のために日本代表から引き抜いてしまうことは、日本ラグビー界にとって大きな打撃になるのではないかと心配してしまう。

7.チャットGPTが選んだ歴代オールブラックスベスト15


 最近話題のチャットGPT(つまり簡単に言えば、人工知能)が、歴代オールブラックスのベスト15を選んでいる。

1: Tony Woodcock トニー・ウッドコク
2: Dane Coles ダン・コールズ
3: Carl Hayman カール・ハイマン
4: Brodie Retallick ブロディー・レタリック
5: Ian Jones イアン・ジョーンズ
6: Richie McCaw (captain) リッチー・マコウ(キャプテン)
7: Michael Jones マイケル・ジョーンズ
8: Kieran Read キアラン・リード
9: Aaron Smith アーロン・スミス
10: Dan Carter ダン・カーター
11: Jonah Lomu ジョナ・ロムー
12: Ma'a Nonu マア・ノヌー
13: Conrad Smith コンラッド・スミス
14: John Kirwan ジョン・カーワン
15: Christian Cullen クリスチャン・カレン
 
 結構正統派という選び方だと思う。ただ昔の選手は情報が少ないし、試合数も少ないため、このセレクションの対象に入りづらいものがあったと思う。そういう観点では、やはり5番LOにはコリン・ミーズを入れるべきだ。またNO.8には、試合数は少ないものの、1987年RWC優勝とその後の連勝記録達成を考えると、ウェイン・シェルフォードを入れたい。
 
SHは、オールブラックスへの貢献度を考えると、デイヴ・ラバリッジが入ってもおかしくない。CTBとWTBはこれ以外の選択は少し難しいが、FBはジョージ・ネピアという歴史的かつ伝説的存在を軽々に無視できないのではないかと思う。
 

8.(蛇足的に)現時点でのオールブラックス23人を選ぶとすれば・・・。

 
 スーパーラグビーパシフィックも後半戦に入り、ザ・ラグビーチャンピオンシップに向けてのスコッドを発表する時期が近づいている。そこで、私的にオールブラックスの試合メンバー23人を選んでみた。
 
ジョー・ムーディ、サミソニ・タウケイアホ、タイレル・ローマックス、ブロディー・レタリック、サムエル・ホワイトロック、シャノン・フリッゼル、サム・ケイン、アーディ・サヴェア、アーロン・スミス、リッチー・モウンガ、ショーン・スティーヴンソン、ジョルディ・バレット、リエコ・イオアネ、ウィル・ジョーダン、ボーデン・バレット
(リザーブ)コーディ・テイラー(アサフォ・アウムア)、イーサン・デグルート、タマイティ・ウィリアムス、スコット・バレット(ツポウ・ヴァアイ、ジョシュ・ロード)、ダルトン・パパリイ(ルーク・ジェイコブソン)、キャメロン・ロイガード、スティーヴン・ペロフェタ(アントン・リエナートブラウン、デイヴィット・ハヴィリ)、ダミアン・マッケンジー
 
 このうち、初キャップとなるのが、スティーヴンソン、ウィリアムス、ロイガードの3人。いずれも今シーズンは絶好調であり、特にスティーヴンソンとロイガードの2人は、RWCのXファクターとして、2015年RWCのネヘ・ミルナースカッダーのようになれるだろう。そして、どちらを先発にするか迷ったのは、ボーデンとマッケンジー。ボーデンを先発にしたのは、マッケンジーはフィジカルに劣るため、後半に相手が疲れてきたときに、スーパーサブとしてキックカウンターで大活躍できると思うからだ。またマッケンジーは、日本での経験が現在の良い結果に結びついている。

 一方、このそのまま世界選抜になりそうな豪華なBKに比べて、FWは見劣りする。RWCで優勝するためには、フィジカル自慢の、イングランド、アイルランド、フランス、南アフリカに対して、このFW陣の踏ん張りがキーになるだろう。

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