<ラグビー>リーグワン、3月11日、12日、13日、スーパーラグビーパシフィック、3月11日、12日、13日、シックスネーションズ、3月12日、13日それぞれの結果
今週はシックスネーションズもあり内容満載。金曜の夜にルーマニアからロンドン経由で羽田に着き、家で寝られたのは午前零時頃。脱水状態と時差ボケで頭痛がしている中、スカパーに電源をいれたら、ちょうどラグビー(リーグワン)を中継していた。ラッキー。
1.リーグワン
3月11日
東京サンゴリアス33-29スピアーズ東京ベイ
スピアーズは、前半にラインアウトが安定しなかったことが、FWの強さを生かす結果につながらなかった。しかし、40分にサンゴリアスFBダミアン・マッケンジーが、インテンショナルノッコンをゴール前でやる軽率なプレーで、ペナルティートライ&シンビンになって、スピアーズに流れが傾き、前半22-19から75分に同点にまで迫ったが、スピアーズFBゲラート・ファンデーヒーファーがコンバージョン2つを外したのが祟って、4点差で負けた。
サンゴリアスSO田村熙は、兄優の後継者として日本代表に入れるような気がしてきた。周囲に良い選手がいることで、プレーの成長につながっているのは、兄同様だと思う。また、サンゴリアスのアタックは、スピアーズが南アフリカのようなゴリゴリなラグビーをやっているのと対照的に、オールブラックスのようなスムーズなアタックだったのは、見ていて楽しいものだった。特に右PR垣永真之介は、MOMの活躍だった。
3月12日
トヨタヴェルブリッツ26-51埼玉ワイルドナイツ
実力差があるので、この点差は仕方ないと思う。しかし、70分まで、20-32とヴェルブリッツが、ワイルドナイツのやや軽率なプレーをついて、逆転可能な点差で追いすがる。しかし、最後の10分間はさすがに実力差が点差に直接反映されて、ワイルドナイツの横綱相撲だった。ワイルドナイツのWTB竹山晃輝が良い。代表入りに近づいている。
サンゴリアルがスピアーズに勝利して首位に立っているが、実質はワイルドナイツ1位、サンゴリアス2位、スピアーズ3位だと思う。
横浜イーグルス49-24レッドハリケーンズ大阪
実力差がありそうながら、イーグルスとしてはこの点差には不満足ではないか。後半遅い時間帯までレッドハリケーンズが競っていたことを考えると、イーグルスの実力はこのレベルなのかも知れない。
神戸スティーラーズ56-21ブラックラムズ東京
もっと競るかと思ったが、スティーラーズFWがこの日はブラックラムズFWを圧倒して、SOアーロン・クルーデンに好球を連発。不調だったクルーデンも自分のペースでプレーできる余裕から、自らも2トライの活躍だった。また、WTBアタアタ・モエアキオラがフィジカルに強いところを見せていたが、最後まで一人でプレーするのではなく、味方につなぐプレーも意識して欲しい。そうすれば、日本代表のWTBとして万全になるでしょう。
ブラックラムズとしては、FWをもっと強化しないと、ディビジョン1レベルではちょっと厳しいと思う。
3月13日
シャイングアークス浦安10-27静岡ブルーレヴズ
なんというか、シャイニングアークスはここまで弱く、ブルーレヴズはここまで強かったのかという印象。短くてすいません。
ブレイブルーパス東京37-18グリーンロケット東葛
それまでは、ブレイブルーパス15-13グリーンロケッツの接戦だったが、61分にブレイブルーパスFLマット・トッドの好&珍プレーとなる、お手玉して背中側に落としそうになったボールを、踵を使ってキックパスするというプレーで、トライをアシスト。これでブレイブルーパスが流れをつかんで、点差を付けた。
グリーンロケッツとしては、惜しいゲームだったが、トッドのようなひらめきのある選手がいないことが、チームの弱点ではないか。
2.スーパーラグビーパシフィック
3月11日
ブルーズ32-20ハイランダーズ
ブルーズは、6番FLテーン・プラムトリー、SOスティーヴン・ペロフェタ、13番CTBリエコ・イオアネらが活躍して、順当な勝利。
ハイランダーズは、モアラやドルア、そしてオーストラリア勢とプレーするまでは、勝利は厳しいかも知れない。また、セカンドジャージの茶色はあまり好みではないデザイン。
レベルズ17-30ブランビーズ
レベルズは今シーズン不調なので、仕方ないでしょう。そして、ブランビーズ&ワラビーズFBトム・バンクスが大活躍。調子に乗っている感じ。
3月12日
ハリケーンズ対モアラパシフィカ
新型コロナウイルス感染で延期となった。そのうちウィークデーにでも再試合が組まれるでしょう。
クルセイダーズ21-24チーフス
これは面白い試合だった。両チームともにオールブラックスレベルのトップ選手がそろって、これぞラグビーという切れ目のないスーパープレーを15人(そして23人)一体となって見せてくれた。
前半をクルセイダーズが14-10とリードしたのは想定内だったが。後半クルセイダーズが予定通りに21-10とリードを広げたあと、チーフスが76分にトライ&コンバージョンで21-17に迫る。さすがに逆転はないだろうとたかをくくっていたら、なんと80分にクルセイダーズ陣ゴール前でチャンス。クルセイダーズが反則したので、タッチキック→ゴール前5mラインアウトと攻め、さすがにモールでは取れなかったが、急遽メンバー入りした22番WTBラメカ・ポイヒピが左隅にトライして大逆転。そして、SOブリン・ゲイトランドが難しいコンバージョンを決めて、劇的勝利を盛り上げた。
チーフスとしては嬉しい勝利だが、クルセイダーズとしては上手の手から水がこぼれたような、まさに取りこぼしだったと思う。でも、これはシーズン中に1~2回あるぐらいのミスで、最後のプレーオフではチームがしっかりとまとまるので、優勝候補は間違いないでしょう。
レッズ33-28フィジードルア
ドルアはけっこう強いかも知れない。そして、実際にかなり強かった。77分で、28-28の同点。PG合戦で全く引けを取らない一方、フィジーらしいセブンズのようなランニングプレーでトライも重ねる。しかし、レッズにトライを取られて、33-28とリードされた後、81分のレッズ陣ゴール前右5mのラインアウトで、マイボールをスティールされてジエンド。もしキープしていたら、トライ&コンバージョンで劇的な逆転勝利になったかも知れない。
レッズはこの程度のプレーだろうが、ドルアが良いプレーをしたと総括できるゲーム。
3月13日
ワラターズ22-17フォース
FWはワラターズ有利だったが、それが点差に反映せずに接戦。しかし、ワラターズが22-12とリードして勝利が近づいたかと思ったら、81分にシンビン。がぜんフォース有利に。しかし、フォースがトライして22-17と迫ったものの、直後のコンバージョンを外してしまい、結局5点差で負けた。ワラターズは、ぎりぎり逃げ切り。フォースは勝ちを取りこぼしたという印象。いずれにしても凡戦でしょう。
3.シックスネーションズ
3月12日
ウェールズ9-13フランス
もっとトライを取り合う面白いゲームを期待したが、まるでイングランド対スコットランドのようなPG合戦。これでは、テストマッチという以外は見どころが少ないゲームとなった。
勝ったフランスは、来週のイングランドと優勝決戦。負けたウェールズは、優勝の可能性が消えてがっかり。後の試合は、世代交代のために使うのが良いでしょう。
イタリア22-33スコットランド
スコットランドが順当勝ち。それだけ。
3月13日
イングランド15-22アイルランド
試合開始1分。イングランド選手がアイルランド選手に自分の頭を相手の頭にぶつけるプレーで、いきなりレッドカード(退場)。これでゲームはつまらなくなった。しかし、イングランドは、アイルランドにトライを先行されたものの、SOマーカス・スミスが着実にPGを決めて、60分には15-15の同点。
よく奮闘したが、やはり1人足りないハンデは後半の後半(つまり60分以降)に出てくる。そのとおりに、アイルランドがトライを決めて、逃げ切り。イングランドの優勝は遠のいた。
最終週で、フランスがイングランドに負けて、アイルランドがスコットランドに勝つと、2チームが並ぶが、フランスはアイルランドに勝利していることもあり、フランスの優勝はほぼ確定と思う(すいません、細かい規定を確認すれば良いのですが、そこまでの余裕がありません)。
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