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<ラグビー>ブレディスローカップ第2戦,両チーム監督のコメント等

参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/sport/bledisloe-cup-rugby-ian-foster-hails-forgotten-all-blacks-rookie-tupou-vaai-after-wallabies-win/MKS65OO2LNCBK4YWH72GVQVJBE/

https://www.nzherald.co.nz/sport/bledisloe-cup-rugby-wallabies-coach-dave-rennie-reveals-where-his-team-went-wrong-against-the-all-blacks/BURGXQ2N4VTERK6M7V26UQ4MAE/


ブレディスローカップ第2戦は,オールブラックスが難攻不落を誇るイーデンパークで,27-7でオーストラリア・ワラビーズを一蹴した。この試合について,両チームの監督がいろいろとコメントしている。

イアン・フォスター オールブラックス監督:
21歳のWTBカレブ・クラークは,ジョナ・ロムーを彷彿とさせる力強いランニングでワラビーズをねじ伏せ,内外で絶賛されている。しかし,同じく初先発となった20歳のLOツポウ・ヴァアイも同じくらいに活躍したと,高く評価している。

「ヴァアイのプレーを見ればわかるように,彼は(クラークと)同じくらい活躍した」
「彼は70m独走ということやメディアの見出しを飾ることはなかったが,彼は新人として(クラークと)同じくらいの(良い)印象を残した」とフォスターは称賛している。

ヴァアイは,力強いボールキャリー,安定したラインアウトのキャッチにより,心配されているオールブラックスの次世代LOに名乗り上げた。また,スコット・バレットの復帰により,オールブラックスは,新たな才能と経験値の両方をLOに得られたと喜んでいる。

一方,クラークについては,もちろん大絶賛している。
「彼への大きな期待は,彼自身,彼の家族(注:父は元オールブラックスCTB),さらに我々の環境から作り出されたと思う」
「世界の人がなんと評価するかは,彼らの仕事だが,クラークの活躍振りには,本当に感服した」
「彼は自分自身を信じており,また自覚を持っている。世間の評価ははかなく,ある日見出しになっても,次の日には忘れられるかも知れない。今は,この活躍を楽しむことであり,それを維持しようとすることだ。彼はこうしたことができる選手でもある」

オールブラックスは,ザラグビーチャンピオンシップに向けて,日曜にシドニーへ旅立つ。

デイヴ・レニー,オーストラリア・ワラビーズ監督:
イーデンパークの敗因は,ディフェンスの悪さ,ボールリサイクルのミスの2点と指摘している。そして,ウェリントンの引き分けた試合では,ディフェンスのラインスピード,正確さ,個々のタックルの強さがあった一方,オークランドでは,相手へのプレッシャーが足りず,個々のタックルミスが代償となったと見ている。さらに,多くターンオーバーされたことに加え,ハンドリングの悪さからボール保持ができなかったことも指摘している。

「タックル成功率だ」
「先週のタックル成功率は良かった上,ミスは最小限だった。今回は,多くのターンオーバーをされた上に,ミスタックルが多く,個々のタックルミスもあった。そのため,チームは熱くなってしまった」
「オールブラックスは,いくつかの素早いトライを挙げた一方,我々はいくつかのチャンスを逃した。オールブラックスにボールを多く与えてはならない。オールブラックスには,多くのアスリートがおり,彼らは危険だ。公平に見て,我々は先週のような鋭さに欠け,相手に多くのチャンスを与えてしまったのだ」

特に,カレブ・クラークに対する,判断ミスによる目的を持たない安易なキックを指摘している。
「(クラークには)時間とスペースを与えてはだめだ。我々としては,ウェリントンでやったように,競り合える状況にするか彼の背後にキックすることが必要だ。クラークは,器用にボールを活用したのに対して,我々のオプションは良くなかった」
「オールブラックスには,常にプレッシャーを与えねばならない。彼らは多くのアスリートを持った良いチームだ。そして,ボールをターンオーバーされた場合は危険になる。彼らは,我々がハンドリングエラーした機会を捉えるなど,容易にターンオーバーしていた」
「次の試合までの2週間あれば,我々は修正できる自信がある。我々は向上できる。オールブラックスは良いチームなので,テストマッチに負けることは少ない。しかし,イーデンパークで負ける日もいつかくるだろう。そして,その相手が我々であることを願っている」

また,先週ワラビーズFWのハリー・ウィルソンが,オールブラックスSOリッチー・モウンガをターゲットにタックルしていたように,イーデンパークではボーデン・バレットをターゲットにしており,特に60分までの時間帯では,レイトチャージ(キック直後の危険なタックル)が目立っていた。これに対して,レニーは一笑に付している。
「特に小さい選手を狙えとは言っていない。もしそうした脅威があればそうなのだろうが,もし,バレットやモウンガが,ラインにフラットに立っていれば,いくらかはタックルされることもあるだろう」

【個人的見解】
フォスターのヴァアイに対する評価は当然だと思います。そして,こうしたメディアで評価されていない選手を,正しく評価することは重要だと思います。

レニーのコメントは,簡単に言えば,選手個々の能力がオールブラックスより低かったということです。滅多にない1回だけの対戦では,個々の戦力に劣るチームが優るチームに対抗することはできても,これから3回も対戦しますし,既に手の内は見せてしまったので,いくら修正しても,オールブラックスに勝つのは難しいと思います。特にクラーク対策は,せいぜいダブルタックルするくらいでしょうから,そこからオフロードパスしたり,ダミーで走られたら,他のアスリートがトライするだけですから,相当に無理がありますね。

最後に,モウンガやボーデンをターゲットに,ウィルソンが危険なタックルしている件については,レフェリーがきちんと反則を取るべきだと思います。こういう危険なプレーをすれば,オールブラックスに勝てるなんていう手本になったら,ラグビー界の恥ですから,正々堂々とやって欲しいものです。

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