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<ラグビー>ブレディスローカップ第4戦兼トライネーションズ第2戦、結果

ビデオハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=RD10oBVzmPE&feature=emb_rel_end

オールブラックス19番LOパトリック・ツイプロツが病気のため、ツポウ・ヴァアイに交代。

オールブラックスは、ブリスベンのバリモアパーク(現サンコープスタジアム)とは、なぜか相性が非常に悪い。そのためか、または4人の初キャップを起用したためか、ハカは必勝のカパオパンゴ。これに対して、オーストラリア・ワラビーズは、先住民アポリジニの文化であるブーメランの陣形で対抗する。

3分、ワラビーズが、左25mラインアウトからSOリース・ホッジがゴール前へショートパント。このボールの跳ね返りをオールブラックスFBジョルディ・バレットが取れず、ワラビーズFBトム・バンクスが確保して、右の14番WTBトム・ライトにつなぎ、そのまま右中間にトライ。SOホッジのコンバージョン失敗で、5-0。
9分、オールブラックスが、中央ゴール前15mラックから左展開。BKラインのパスを、ワラビーズ14番WTBライトのノッコンで妨害されるが、11番WTBリエコ・イオアネが拾ってそのまま左スミにトライ。またも片手一本でタッチダウンしており、反省の色が見えない。FBジョルディ・バレットのコンバージョン失敗で、5-5。

22分、ワラビーズSOホッジがPG、8-5。
23分、ワラビーズ14番WTBライトがハイボールキャッチした後、オールブラックス3番PRオファ・トゥンガファシがタックル。このタックルの際に、トゥンガファシの肩がライトの顎に当たっており、オーストラリア人レフェリーのニック・ベリーは、反則を緩和する余地なしとしてレッドカード(退場)の判定。オールブラックスでは、シリル・ブロンウィル、コリン・ミーズ、ソニービル・ウィリアムス、スコット・バレットに次いで、5人目のテストマッチ退場者。しかし、最近は4年間で3人目という異常な数字。これに対して多くのファンは、イエロー(シンビン)相当の反則であり、レッドは不当との批判をしている。

24分、オールブラックス7番FLサム・ケーンと、ワラビーズ1番PRジェイムズ・スリッパ―がもみ合うが、TMOの結果、反則の判定なし。
29分、オールブラックス3番PRトゥンガファシが退場になったことで、スクラムに際して、18番PRタイレル・ローマックスを入れ、代わりに6番FLアキラ・イオアネが下がった。オールブラックスの初キャップとして良いプレーをしていたアキラだが、不運にも30分で終わってしまった。また、この相手ボールのスクラムには、FLの位置に13番CTBアントン・リエナートブラウンが入った。

33分、オールブラックスFBジョルディ・バレットがPG、8-8。
35分、オールブラックス5番LOサムエル・ホワイトロックに、ワラビーズ6番ラッチ―・スウィントンの肩が顎に当たるハイタックル。通常ならシンビンの判定となるだろうが、同じプレーのトゥンガファシにレッドカードを出していることもあり、このプレーにもレッドカード(退場)を宣告。これで14人対14人の対戦に戻る。

41分、オールブラックスがワラビーズのゴール前で猛攻。ワラビーズ11番WTBマリカ・コロイベテが、チームの反則の繰り返しでシンビン。しかし、オールブラックスは、この14人対13人のチャンスを生かせず得点できない。

前半、ワラビーズ8(1T1P)-オールブラックス8(1T1P)。
前半最後にトライを取れなかったように、オールブラックスは明らかにおかしい。さらに、両チーム合わせて2人の退場者が出るのは、ゲームとして内容がない証拠。また、レフェリーのニック・ベリーの判定にも疑問が残り、ゲームを壊すレフェリングと言える。

50分、ワラビーズSOホッジがPG、11-8。
52分、オールブラックスが、右ゴール前5mラインアウトからモール。HOコーディ・テイラーが右中間にトライ。FBジョルディ・バレットのコンバージョン成功で、11-15。

59分、ホッジがPG、14-15。
65分、ホッジが50mのPG失敗。

68分、オールブラックス4番LOスコット・バレットが、ラックからワラビーズにボールが出て、SHニック・ホワイトがパスするときにラックに寝ている状態でボールを叩き落とす。TMOの結果シンビン。全く不要なプレー。
69分、ホッジがPG、17-15。

75分、ワラビーズが、左中間ゴール前ラックから右へ、18番PRタニエラ・ツポウが突進して左中間にトライ。ホッジのコンバージョン成功で、24-15。
79分、オールブラックスが、右中間ゴール前ラックから左。19番LOツポウ・ヴァアイが、ポスト右にトライ。SOボーデン・バレットのコンバージョン成功で、24-22。
この後のキックオフで、オールブラックスは自陣22mからアタックをするが、ノッコンでワラビーズボールのスクラムとなり、ジエンド。

後半、ワラビーズ16(1T1C3P)-オールブラックス14(2T2C)。合計、ワラビーズ24(2T1C4P)-オールブラックス22(3T2C1P)。
トライ数では3対2で勝ったものの、ホッジのPG及び時間切れの2点差の負け。バリモア(サンコープ)は、オールブラックスにとって鬼門になったようだ。

念のためスタッツを確認すれば、ミスタックルはワラビーズ29対23オールブラックス、反則はワラビーズ11対11オールブラックスということで、大きな差はない。強いて言えば、ミスタックルがオールブラックスらしくない多さであり、反則を得点に結びつけられなかったゲームメークの拙さが指摘できる。

個々の選手では、レッドカードとシンビンになった、PRオファ・トゥンガファシとLOスコット・バレットは猛省が必要。また、HB団のSHのTJ・ペレナラとSOボーデン・バレットも、キッキングゲームが上手く機能していなかった。特にボーデンの戦略的キックは、ワラビーズのWTBトム・ライトやFBトム・バンクスに上手く対応されていた。さらに、12番CTBナガニ・ラウマフィー、FBジョルディ・バレット、16番HOアサフォ・アウムアは良いプレーが少なかった。一方良かったのは、前半途中までしかプレーしていないが、6番FLアキラ・イオアネ。アキラは、来週のアルゼンチン戦の切符を手に出来たのではないか。

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