<ラグビー>アオテアロアの各統計上位選手
参考にした記事
https://www.allblacks.com/news/the-stat-leaders-of-investec-super-rugby-aotearoa/
NZ限定スーパーラグビーのアオテアロアは、最後は1試合が中止となり、また他の試合も観客を限定したものになってしまったが、他国(特に南アフリカ)が、COVID19対応で未だゲームが出来ない状況であるのに比べて、あらゆる意味でNZがラグビー先進国であることを証明するように、高いレベルの非常に面白い試合が見られたことは、世界のラグビー界にとっても大変に良かったと思う。まさに、砂漠の中の慈雨という表現に相応しかったのではないだろうか。
そのアオテアロアでプレーした選手たちの、スタッツ=統計上位が発表されている。その上位3番目までを抜粋してご紹介したい。
1.ゲインした距離
724m:ウィル・ジョーダン
489m:ダミアン・マッケンジー
443m:ジョナ・ナレキ
2.ボールキャリー回数
99回:マッケンジー
95回:ピタガス・ソワクラ
94回:マリーノ・ミカエレツウ
3.ディフェンス突破回数
39回:ジョーダン
35回:リッチー・モウンガ
28回:ナガニ・ラウマフィー
4.クリーンブレーク回数
15回:ジョーダン
13回:ラウマフィー
12回:セヴ・リース、ジョナ・ナレキ、ショーン・ワイヌイ
5.パス回数
542回:アーロン・スミス
497回:ブラッド・ウェバー
470回:TJ・ペレナラ
6.オフロードパス回数
11回:ミカエレツウ
9回:ジョーダン、ウェツカモカモ・ダグラス、リース、モウンガ
7.ラインアウト獲得数
29回:ミッチェル・ブラウン
26回:パリパリ・パーキンソン
25回:サムエル・ホワイトロック
8.タックル回数
100回:ディロン・ハント
98回:シャノン・フリッゼル
95回:デュプレッシー・キリフィ
9.得点
99点:モウンガ
83点:マッケンジー
60点:ミッチェル・ハント
10.トライ数
6トライ:ジョーダン
4トライ:ダルトン・パパリイ、ピーター・ウマガジャンセン、ジェイコブ・ファンアイク、リース、アッシュ・ディクソン、フリッゼル、ラクラン・ボシアー
この結果を見て、一番不思議に思うのは、ボーデン・バレットの名前が上位に出てこないこと。ブルーズ躍進に大貢献しているのにも関わらず、ゴールキックをしないために(キッカーはオテレ・ブラック)得点は少なく、またトライも、WTBマーク・テレアにラストパスを出していた関係で少ない。まさに、数字に表れない貢献度と言えるだろう。
続いて、数字に表れる貢献を見れば,BKではウィル・ジョーダンの活躍が目覚ましい。この数字だけでも、トライアルのスコッド入り確実と言えそうだ。また、怪我で途中から欠場してしまったナガニ・ラウマフィーの数字も目立っている。もしも全試合に出場していたら、ジョーダンを上回った可能性がある。
BKの若手では、今年はまだ早いと思われるが、ピーター・ウマガジャンセンは、来シーズンにオールブラックス入りしているだろうと思われる良い人材だ。今は力強い突破力のみが目立っているが、パス、キック、判断力が安定すれば、2023年RWCのCTB(12よりは13か?)として、オールブラックスのコアメンバーになっているのではないか。
FWでは、意外な活躍がマリーノ・ミカエレツウだが、これはチーム事情による印象が強い。つまり、他に最初のボールレシーバーになる選手が少ないのだ。その中では、シャノン・フリッゼルの方がアタック&ディフェンスともに貢献している。トライアルでの活躍次第では、オールブラックスの6番を得られるかも知れない。
FWで、ディフェンスだけに特化すれば、ディロン・ハントのタックル数は素晴らしい。アタックも悪いわけではないので、トライアルマッチに出場する資格は十分だろう。さらに、人材不足が心配されているLO陣だが、パリパリ・パーキンソンが確実に成長している。終盤は脚に怪我をしていたのと、線がやや細いのが心配だが、高さは十分あるのでホワイトロックの後継者として期待したい。