<ラグビー>2024年シーズン(1月第一週前半)
新年早々に地震と飛行機事故。多難な年明けとなってしまったが、災害・被害に遭われた方には深くお悔やみ申し上げます。しかし、これで今年の運勢を絶望する必要は全くないし、何があっても人は前へ進むしかないと信じて、たとえ半歩・一歩であっても歩いていきたいものです。
(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
脊椎管狭窄症と血流不良で歩行が辛いときがある。そういう場合は、適当に座る場所を探して一休みするのだが、買い物途中にあるマンションの外にちょうどよいベンチがあるので、非常に助かっている。
考えてみれば、こうしたベンチを道路のあちこちに備え付けたら良いのではないか、と思った。「そんなことしたら、一日中行き場のない老人たちのたまり場になってしまう!」と怒る人もいるだろうが、それはそれで良いと思う。極論すれば、老人が占拠するのであれば、さらにベンチを増やせばよいのだ。
また、「浮浪者が夜間寝泊りする場所になってしまう」と心配する人もいるだろうが、浮浪者は人が多く通るところはさける傾向にあるから、あまり心配していない。むしろ、公園の一角に浮浪者用の居住?区画を作ってあげたらどうだろうか。
1.高校ラグビー全国大会 花園
三回戦 1月1日
佐賀工業45-14目黒学院
目黒がどこまでやれるかと期待したが、佐賀工業が横綱相撲だった。目黒がもっと強くなるためには、東京に良いライバルが登場することが条件だと思う。
中部大春日丘24-19國學院栃木
春日丘は不戦勝だった影響(これが初戦となる)があると思ったが、逆にスタミナ温存という結果になり、接戦をものにした。國學院栃木は、良いプレーをしていたが、フィジカルの差があったように見えた。
桐蔭学園83-0光泉カトリック
桐蔭学園の横綱相撲が続くという予想通りの結果。桐蔭学園は、次の試合に向けて調子を上げていくのが課題か。光泉カトリックには、相手が強すぎた。二部制であればもっと試合ができたと思うので残念だ。
石見智翠館10-37大阪桐蔭
石見智翠館はかなりやれるという期待通りに、良いプレーが多かったが、大阪桐蔭の方が最後まで安定していた。チームの総合力の違いということか。
流通経済大柏15-12天理
天理の勢いに期待して見ていたが、最後まで壮絶な良い試合だった。ノーサイド直前に天理が流通経済大柏のインゴールへモールからなだれ込み、トライを取ったかに見えたが、天理が一回戦で早稲田実業相手にやった必死のディフェンスをした柏が、3点を死守した。天理には、3試合続けて良い試合を見せてくれたので、敢闘賞を挙げたい。
茗渓学園15-10大分東明
数少ない関東勢の茗渓学園に期待したが、ノーサイドまで大分東明がリード。このまま終わるかと思われたが、茗渓学園の必死のアタックが実り、劇的な逆転勝利となった。今年の茗渓はかなり強いと思う。
報徳学園15-17東海大仰星
三回戦でもっとも接戦になりそうなゲームという期待どおり、どちらが勝ってもおかしくないゲームだったが、総合的にミスが少なかった東海大仰星が勝利した。チームとしての経験値の差があったと思う。
名護0-59東福岡
名護としては1トライでも取りたかったし、エースの宮里快一君を、ラインアウトのレシーバー、SH、FB、キッカー、アタックの突破役と使って、良く健闘したと思う。でも、相手が強すぎた。東福岡は、桐蔭学園同様に次の試合に向けて調子を上げていくという課題がある。名護の宮里君の将来が楽しみだ。
準々決勝 1月3日
桐蔭学園34-24東海大仰星
横綱と大関の対戦。期待したとおりの良い試合となり、今年の東海大仰星は、ここで終わるのが惜しい奮闘ぶりだった。しかし桐蔭学園は、スクラムでターンオーバーするなどディフェンスは堅調で、しかもDGを2回決めるなど、次の試合を見据えたゲームマネージメントをしており、そういう観点では余裕の横綱相撲をしていた。唯一ラインアウトが乱れていたが、これも修正してくるだろう。
中部大春日丘16-31佐賀工業
中部大春日丘のFWは強い。佐賀工業がFW戦で苦しむとアップセットもあり得るのではと期待したが、実際HB団のキックとブレイクダウンのジャッカル連発で健闘した。しかし、要所毎でのラインアウトの劣勢から得点できなかった一方、佐賀工業は確実に得点を重ねていき、実力の差を見せつけた。
東福岡26-10茗渓学園
東福岡に茗渓学園がどこまで迫れるか。茗渓学園は、エディー・ジョーンズの推奨するスピードあるプレーを見事にやりとげたと思う。しかし東福岡は、そうした茗渓学園の多彩なアタックを受け止める一方、プレヤー個々の才能の差を土台にして、確実に勝利をつかんでいた。ノーサイド直前まで競った点差だったが、内容的には東福岡が支配して、桐蔭学園と並ぶ横綱に相応しい試合ぶりだった。
流通経済大柏13-19大阪桐蔭
これは三役同士の対戦で、激しいFW戦がキック合戦よりも勝負を握ると思っていたが、得点同様にFW戦及びキック合戦はほぼ互角だった。ブレイクダウンも取ったり取られたりで、ボール支配が二転三転するシーソーゲームとなった。最後は、大阪桐蔭が強いセットプレーとFWのタレントがいる強みを生かして勝利したが、一週間後に再戦したら結果が逆転してもおかしくない試合だった。この日一番の好勝負。
準決勝組み合わせ 1月5日
桐蔭学園対大阪桐蔭
順当なら桐蔭学園が勝利と予想。
佐賀工業対東福岡
こちらも順当なら東福岡が勝利と予想。
2.全国大学ラグビー選手権
準決勝 1月2日
京都産業30-52明治
京都産業は、準々決勝の早稲田をスクラムで破壊し、トンガ人FWの縦横無尽な突破で圧勝したので、これはかなり手強いと想定していたが、そこは伝統校である明治。OBを含めたラグビー部の総力を挙げて、京都産業の弱点を分析して、終わってみれば完勝だった。
明治は、廣瀬雄也キャプテンが12番CTBに戻ったことで、リーダーシップが安定し、80分を想定したゲームができていたのも勝因の一つだった。また、個々のタックルも強かったし、ディフェンスが、モールを除いて安定していたのが最も勝利につながった。アタックでは、ラインアウトが安定していたのが、BKが躍動する起点として有効だったと思う。
京都産業もモールから複数のトライを取れたが、それ以外はほとんど攻め手がなかったため、前半31分と36分のPGという弱気な選択になったのだと思う。また、最大の武器であるスクラムは、早稲田はまともにくらっていたが、明治はうまく流していて、試合巧者というべきスキルだった。
明治はまた、先に先に得点したのもチームが精神面で安定する要因になった。一方の得点を追いかける形になった京都産業は、後半に焦りからミスを連発し、自陣で2回もキックチャージをされるなど、自滅モードになってしまった。この差は何かと言えば、選手のタレントというよりも、伝統校としての蓄積の差だと思う。
帝京22-12天理
もっと帝京が縦横無尽に天理を粉砕するのかと予想したが、天理が良くディフェンスして、イージーなトライを取らせなかった。そのため、前半を14-12と2点差で折り返したのは、今シーズン一番の大健闘だった。
しかし、後半は42分に帝京がトライを挙げて、これからトライラッシュになるかとの期待を裏切るように、帝京は拙攻を繰り返し、天理は必至のディフェンスと時折トンガ人NO.8が爆発的な突破を見せたが継続できずに終わるなど、眠くなるような時間帯が続いてしまった。
なお、スコアと内容を見ると、帝京が天理に苦戦したように思えるが、常に決勝をチームのピークにもっていく調整法を熟知しているので、この試合は想定通りの勝利だったと見るのが正しいようだ。
3.その他のニュースは、新年早々ということもあり、特にありません
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