昔話その3

なんかシリーズ化してという声(お一人)があったのですが
どうしましょう。。。

ちょっと宅録のことについて書きたかっただけなのですが、
コンピューター話に偏っていってしまったので、
本業の話を♪


僕は父親が趣味でトランペットを吹いていた事もあり、
幼い頃からトランペットを吹いていました。
小学校にはそういうクラブはなかったので教室で習っていました。
小学校の時はよく褒められたものです。
ジャンルは昔のジャズやら歌謡曲やらニニ・ロッソなど。

当然中学に上がり吹奏楽部に入りましたが、
時代はブラバンブーム。120人を超える大所帯の部活でして、
希望するパートへは中々配属されないのです。
僕も例外なくジャンケンに負けてホルンへ。。
同じ金管だからいいか!という気持ちでした。
新1年生は確か50人くらいいたと思うのですが、
男は僕一人。。当然クラスの男子からは馬鹿にされます。
でも音楽がやりたかったので全無視w

そこから人生で一番のモテ期(3年間限定)が始まるわけですw

いろんな音楽をやったと思うのですが、あまり覚えておらず。。
クラシックの良さがよくわからず練習もサボってましたからね。
毎年のバレンタインのお返しが大変だったのをよく覚えていますw

吹奏楽よりバンドの方が楽しかった。ドラムとかギターとか。

そして高校生へ。

ここでも一応音楽部という名の吹奏楽部に入ります。
学校の男女のバランスが95対5くらいだったので、
人数は少なく、吹奏楽のアレンジはほぼ成立していませんでした。
やっとトランペットに戻ることになるのですが、
あまり積極的になれず、やはりバンド活動にのめり込む事になります。

当時バンドブームでして、みんなディープパープルとかやってましたけど、
僕だけフュージョン。。。
しかもギターとEWI。。。

EWIを吹く人は必ずサックスを演奏する人である、というイメージがありましたが、
サックスはボタンが多くて難しそうだし、リード買わなきゃいけないし、
という事で全く興味がありませんでした。

高校の終わりくらいから楽器屋でバイトを始めた僕は、
あらゆるジャンルの楽器に詳しくなっていきます。
スタジオの貸し出しもやっている楽器屋でして、
いつもサックスの個人練習にやってくる常連さんと仲良くなりました。
そこでやっっっっとサックスに興味を持ち出します。

すでにトランペットの技術はヘボヘボでしたし、ギターなんてローコードしか
弾けません。EWIはある程度吹けたつもりでしたが、周りにEWIをやっている人が
皆無だったので基準がわからず。。
楽器屋でいろんなお客さんと触れ合っていくうちに、なんとなく「プロ」
というものに憧れていた僕はEWIだけじゃダメだ!サックスもやらなきゃ!
と思うようになるのです。

この頃すでに21歳。

新しく楽器を始めるには遅すぎる年齢ということもわかっていました。
楽器もないし。

ここで美味しい話。
大学の同級生からサックスを譲ってもらいました。

それで見よう見まねで練習をしてましたが、
独学ではやはり限界が。。。

そこで習わなくては!という事になり、
色々あって小池 修氏に弟子入りする事になりました。

まだまともな音階も吹けない僕。
最初は優しく教えていただきました。
徐々に厳しくなるのですがw

そうしてバイト先の楽器屋でもう一つ出会いが。

常連さんに教本出版社の編集長がいらっしゃったんです。
次第に仲良くなり、僕がサックスを始めたことを話すと
「うちでサックスの本書いてくんない?」と。

こんなド素人に教本なんて書けるはずはありません。
最初はお断りしたのですが、
「初心者用の本がないから、他の本に似せてもいいから」
という事で引き受けたのです。
(↑人生の転機だったと思います)

そこで出版されているあらゆる教本に目を通しました。
当時ではまだ珍しかった輸入の教本も読みました。

この頃、学業では毎週100枚以上のレポートを書いていた時です。
文章をそれらしくまとめるのはお手のモノ。

でも色々読んでいくと日本で出版されている教本と
アメリカで書かれている教本には共通点こそあるものの、
目線がかなり違いました。それに国内の教本はどれも似たり寄ったり。。

なので
「国内の本に書かれていない事を初心者目線で書く本」
というコンセプトで書いてみようと。

編集長もそのプランを気に入ってくれて、
作業はどんどん進む事に。

結果、この本は今でも改訂が続き、サックス(初心者向け)の教本としては
異例の出版数となります♪


そこからその出版社とは長い付き合いが始まります。
地方にいくと僕は「教本の人」と思われている事も多々ありw

次に書いたのはフュージョンに必要なテクニックをまとめたもの。
この頃の教本はまだまだクラシックに準じたものが多く、
ジャズの本はまあまあありましたど、ロックとかフュージョンに寄せた
内容のものは雑誌には特集されるものの、書籍はありませんでした。
この本も今だに改訂を続けています。

そしてこの本はCDを付ける事になったため、
ゴッパーでカラオケの宅録仕事をやっていた僕は、
機材を一新する事になります。

サンレコで絶賛されていたRODEの初代NT-2、そしてデジパフォです。
やっとここでDAWになります。

スタジオにこもりひたすら見本演奏とダメな例を80トラック以上作成する日々。。
普通に吹いたのにそれがダメな例になったりw

今でも売ってる本なのでこの頃の僕の演奏聴きたかったら是非♪
僕は2度と聴きたくありませんw
なんならCD作り直したいですw

それからも教本はたくさん書かせていただきました。
今でも改訂版は年に何回か出してます。


そして一番大事な自分自身の演奏活動はというと。。。

2冊目の本を出した時、多分24歳くらいだったと思います。
ここで気づくことがあります。
音楽仲間がいない。。。

そっち系の学校に行ってない僕は
サックスをやっている人を知らなかったのです。

小池さんのレッスンは個人でしたし、
ロックバンド系のライブハウスに出ていた僕は
他のジャズをやっている人たちと全く接点もなく。。
ビッグバンドもやったことがない。。
なんなら生で見た事もない。。

プロになるんだ!と夢見ていた僕は少しずつ焦り出します。。

その辺からは
昔話その4ですかね??

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