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社会科のおさらい 〜 総理大臣の決まり方

今日は、社会科の公民のおさらいです。

日曜日に、衆議院議員の総選挙が行われ、与党が過半数割れする結果となりました。
総選挙後は、投票日から30日以内に国会を召集しなければならないと決められていて、今回の場合は、11月11日に特別国会が召集されることになりました。
そこで今の内閣が総辞職するということになって、新しい内閣総理大臣が指名されるということになります。


▼ 誰が総理大臣になるのか?

では、誰が総理大臣になるのか?と言うと、国会議員から指名する、ということになっていて、召集された特別国会の場で、選挙によって、新しい総理大臣が選ばれるということになります。
議決は、出席議員の過半数によって行われるから、総理大臣を決める選挙で、過半数を取った人が総理大臣になります。

これまでは、自民党が単独で衆議院の過半数である233議席以上の議席を持っていたから、自民党の総裁になれば、自動的に過半数の支持が得られるということになっていて、だから、自民党総裁選イコール首相を決める選挙という意味合いになっていたんですね。

ところがこれが、今回の総選挙で、自民党単独ばかりか、自民党と公明党を合わせても、過半数に届かないという結果になったわけです。
だから今の与党だけでは、総理大臣を決められない状況になったということです。

ではどうなるのか?

選挙で決めるわけだから、最初に議員の人たちがそれぞれに、この人が総理大臣になるのが良いっ!という人の名前を書いて投票するそうです。
この最初の投票では、一般的に、自分の所属している党のトップの名前を書くのだそうです。
そりゃそうでしょうね。

で、今回なら、どの党も過半数を持ってないので、誰も総理大臣に選出されない。
そうなると、票の多かった2人による、決選投票となります。
決選投票では、どちらかの名前を書かないといけないので、

さあ、どうするか

ということになるわけです。


▼ さあ、どうなるか

数だけを単純に考えると、野党が一致団結すれば、数的には過半数を取ってるわけだから、野党のいずれかの党から総理大臣が選ばれるということになります。
数的にはそうですが、これはないでしょう。
自民党、公明党の与党としては、あとひとつ、維新か国民民主に与党になってもらえれば、過半数取れるので、そういう動きをするのかもしれないです。
ただこれも、ほとんど現実的じゃないでしょう。

だとすると考えられるのは、決選投票での無効票か、欠席してもらう、という2つのパターンかなと僕的には思っています。
決選投票では、2人のうちの1人の名前を書かないといけないのですが、例えば、国民民主が言ってるみたいに、決選投票でも、自分の党のトップの名前を書く、みたいに2人以外の名前の票があると、それは、

無効票

となるそうです。
白紙投票も同じです。無効票です。

決選投票では、どっちか票の多い方が勝ち、ということになっているから、この、無効票があると、やっぱり与党が有利になるんですよね。

もうひとつ、欠席してもらう、というのは、維新か国民民主に欠席してもらって、そうすると、過半数の数も下がるので、決選投票までもつれることなく、最初の投票で、与党だけで過半数を超える、という状況を作るということ。
まあ、これもないでしょうけど。

そんなこんなで、新しい総理大臣が誰になるのか、注目です。


以上でーす。

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