数字は事実だけど真実じゃないかもよ
そろそろ年末も押し迫ってきて、この一年の振り返りなんかをやる時期なんだと思います。
会社なんかだと、今年一年の会社としての実績が集計されたり、社員個人の実績が集計されたりして、評価されるみたいなこともあるんじゃないですかね。
こういう時に使われるのが
数字
だと思います。
前年比プラス〇%、とか、マイナス◯%とか…
こういった場合、この数字というのは、間違いなく事実を現しています。
でも、気を付けないといけないのは、それは必ずしも真実ではないかもしれないってことです。
▼ サラダマック事件
有名な話で、サラダマック事件ってのがあります。
簡単に説明すると、
マクドナルドがお客さんにアンケートを取ったところ、「ヘルシーなものが食べたい」とか「マックは健康に悪いから行かない」とか、そういった声が聞こえた。
その声に応えようと、サラダマックを開発、販売したけど、まったく売れなかった。
という話です。
マクドナルドからしたら、
なんで!?お客さんたちが食べたいっ!って言ったから満を辞して売り出したのに、なんで買わないの?
って話なんだけど、お客さんからしたら、
ヘルシーなものを食べるならマックじゃないよね
とか
マックにはコテコテのジャンクフード食べに行くんだ!
とか
そういう言い分らしいんです。
▼ 数字は真実じゃない
これは、
人間って、自分の本当に思ってることじゃなくて、理想とすることを言ってしまう時があるよね
ということが原因なんだろうねって話なんだそうです。
だからアンケート結果で多くの意見が聞かれたとか、そういう
数字
を基にして何かを考える時は、よくよくその数字は
果たして真実を現しているのか?
ということを考えないと、サラダマックになってしまうわけです。
マックの場合は、アンケート結果によって作られた「存在しないお客さん」に向けた商品開発をしてしまったわけで、こういうことって、僕らの普段の仕事なんかでも、けっこうあり得ることなんだと思います。
おりから、今の時期、一年の振り返りをする時期です。
そんな時、今年一年のことを、数字上で振り返りをする時は、こういう
果たしてその数字は真実を現しているか?
をよく見ないと、いらぬ反省をしてしまったり、間違えた来年に向けての対策なんかを打ってしまうかもしれないです。
数字は事実だけど真実じゃないかもね。
このことを意識しておくのはとても大事だと思います。
以上でーす。