みなさん、こんにちは、こんばんは。
先日人生で初めて劇団四季『ライオンキング』を観てきました。
いやぁすごかったですね。映画や配信では味わえないリアルの肌で感じられる凄さというか、セリフや歌唱はもちろん、劇場全体を使って役者さんたちが躍動する模様は強烈でした。
あとは、今季もたくさん地上波ドラマも追いかけておりまして、Xの仲良し相互さんのpecoさんと「2024年4月〜6月期ドラマスペース」を行いました。こちらもよければお聴きください。
2024年7月7日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第30回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。
①AppleTV+最前線
今回のAppleTV+最前線では、現在配信中もしくは配信開始予定のAppleオリジナル作品をご紹介します。
■映画『ファンシー・ダンス』
これはあのラストを撮るために製作した映画だろうなぁというぐらい、ラストシーンに全てが詰まっていましたね。
先住民女優として初のゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したリリー・グラッドストーンの主演映画。まさに売り出しどきだという絶妙なタイミングで、Appleオリジナル映画が配信開始となりました。
そして、今回グラッドストーンと共演した娘役のイザベル・ディロン=オルセンは映画初出演。グラッドストーンに負けず劣らずの存在感で作品を引っ張ってくれました。
この作品の珍しい設定は、単純な親子ではなく、伯母と姪っ子という関係性で、娘ロキの母が行方不明という状態から映画がスタートします。
しかし、素晴らしいのはファーストシーンでセリフなく、この2人が貧困層でありながらも仲睦まじく一緒に暮らしていることがわかる背景描写です。
なんと本作を撮ったのは長編デビュー作となるエリカ・トレンブレイ監督。映画.comやFilmarksで見ても他の作品がクレジットされていないので、日本で日の目を見たのは本作が初めてということでしょう。
それにしても才能豊かな新人監督がまた登場しました。
叔母と姪のある意味疑似親子の関係を扱いながら、家族から誘拐犯扱いされるというサスペンスフルな内容に転調していき、さらには後半にはロキがどえらいことをしでかしてしまいます。
基本的にはヒューマンドラマなんですが、ハラハラドキドキするようなシーンもあって、90分の上映時間も相まってあっという間の鑑賞体験となります。
最終的に母は生きているのか、現れるのか、ネイティブアメリカンが暮らす保留地での厳しい状況など、日本で暮らしているだけでは見えてこない他文化が見えるのもとても見応えがあります。
■ドラマ『神の雫/Drops of God』
Appleオリジナルドラマですが、権利関係の問題などもあり、日本ではHuluオリジナル作品として2023年に封切られていました。
そして、遅れてAppleTV+でもついに配信となり、すでに配信されている作品ということもあり、一挙全8話配信となりました。
個人的には原作も全部ではないにしても読んだことがある勢でして、今回の「あなたの好きな漫画実写映画」特集にも通ずる作品ですね。
まず、漫画原作至上主義という方がいるとしたら、このドラマは受け入れられないでしょう。
主人公の性別が男性から女性になり、国籍も日本からフランスになり、日本も舞台にはなっていますが、主な舞台がフランスになっているなど、原作の設定とは大きく変更になっています。
2009年に亀梨和也主演で、日本テレビでドラマ化されているので、それと同じことしても仕方がないというのと、Appleオリジナルドラマということで全世界向けに大きくリニューアルしたということでしょう。
実際、原作漫画の結末までは知らないのですが、なるほどそういう話にしてきたか〜となかなか楽しませてもらいました。
ただ、どうしても主人公のカミーユがちょっと自分勝手なところがあり、あまり応援できないタイプの主人公だったのが残念ではありましたね。原作準拠であれば、かなり熱血漢な営業マンだったので性格的な設定も結構変わっていました。
とはいえ、ライバルとして海外ドラマで初主演となった山下智久は堂々たる演技で、ワインの天才という役柄を違和感なく演じていたと思います。
山P演じる遠峰の母親役が渡辺真起子ということもあり、彼女の存在感もすごかったですし、遠峰の彼女役の岡本あずさがとても美しくて魅力的でしたね。
全体としては絶賛するほどの出来ではないのですが、最終話がかなりよくできており、最後まで観て良かったとは思わされました。
一つのライバル関係の決着のつけ方としてとても良かったと思います。
■アニメ『ワンダラ』
1話あたり20分強の7話構成ということで、ハマって一気見しました。
とにかく世界観の作り込みが美しく、初めこそ地下シェルターで過ごすシーンではありましたが、シェルターを脱出してからの2話以降は美しい景色に見惚れるばかり。
しかも出てくる生物たちがどれも可愛らしかったり、魅力的だったりでキャラクターデザインはお見事だなと思わされたほどです。
人間唯一の生き残りとされているエヴァが主人公で、彼女の育ての親であるAIロボのマザーが旅の同行をし、それから順次魅力的な仲間が加入してエヴァ以外の人間の生き残りを探すというロードムービー的アニメになっています。
これまた巨大生物のオットがビジュアルとキャラクター性がめっちゃ可愛いんです。名前の通り、かなりおっとりした性格で、ただエヴァらが途中車を手に入れるシーンがあるんですが、彼女らは車を運転しているにも関わらず、その後ろを文句も言わずに走って追いかける構図は癒しでしかありませんでした(めっちゃ可哀想ですけどね)。とはいえ、ちゃんと息切れているなど、疲れは感じるようで、その辺の見せ方も雑ではなかったのが良かったですね。
最終話では確実にシーズン2につながる絶妙な終わり方をしましたが、かなり上質でずっと楽しい作品だったので、シーズン2が配信開始になるのが待ち遠しいぐらいには期待値が上がっています。
②EDDIEのピックアップ映画/映画『ルックバック』
これはとんでもない作品でした!
原作者の藤本タツキ先生といえば、『チェンソーマン』は連載開始当初ぐらいは何話か読んだことがあったのですが、本作『ルックバック』はノーマークでした。一時期、漫画ファンの間でとても話題になっていたぐらいの情報は入っていたのですが、いかんせん最近は漫画を買って読むことが減ったので関心が高まらず、原作未読のまま映画に臨むことになりました。
公開前には上映時間58分という尺の短さと、1,700円という一律特別料金が話題にもなっていましたが、少なくとも十分に元は取れたと感じるぐらい満足度は高いです。
なんなら、上半期ベスト10に入れたほどですから。
僕は年間150〜200本ぐらいの新作映画の鑑賞をするのですが、そのうちアニメ映画は観ても10本程度でしょうか。
なので、よほどの話題作か、自分がよほど興味を持たない限りは観に行かないんですけど、この作品は観に行っておかなきゃ後悔するかもという直感が働きました。ボイスアクトの主演の1人が河合優実というのも一因ですが。
すると、上映スタートから一気に物語の中に引き込まれていきました。
ちょっと鼻持ちならない態度で、クラスメイトから「漫画家を目指せるんじゃないか」と問われて本気じゃないし的な態度を取ったり、「でもスポーツも万能だもんね」と言われるとスポーツ選手もいいかもね、と心変わりも早い主人公の藤野。
すると、次は学級新聞の4コマ漫画の1枠を不登校の生徒が務めることになり、掲載されるとその画力に圧倒されてしまいます。
そこから自信満々だった藤野は何かに取り憑かれたように絵が上手くなるために、絵の勉強をしたり、とにかく絵を描き続けたりということを繰り返しました。なんとなく器用だったがためにテキトーに過ごしてきた藤野が、一つの「敗北」をきっかけに本気になった瞬間でした。
もうこのシーンだけで大きく心を突き動かされ、僕は涙が止まりませんでした。
この後の展開は、未鑑賞の方はぜひ劇場に足を運んで自分の目で確かめてもらえればと思うのですが、「敗北」「奮起」「諦念」「歓喜」「成功」「挫折」「後悔」という人生のターニングポイントとなる出来事がわずか58分の中に余すことなく触れられているのです。
そして、これがアニメーション表現の奥深さだなと思ったのが、主要キャラの藤野と京本の2人が必ずしも言葉を交わしてコミュニケーションを取るのではなく、「絵を描く」という行為だけで感情が読み取れてしまうのがすごいのです。もちろん会話はあるし、会話で心を持っていかれるシーンはありましたが、それ以上にこの作品が持つ全体の雰囲気とキャラクターの背中、表情の一つひとつから目が離せなくなっている自分がいたのです。
これだけ心が動かされたのですから、もしかしたら上半期ベスト7位は低すぎるかもなと感じているほどです。
この後の再鑑賞や他の新作次第では年間ベストにも十分に残る可能性はあります。それぐらい好きな作品だし、心を大きく動かされた大傑作です。
③「#あなたの好きな漫画実写映画」特集
さて、今回は映画『キングダム 大将軍の帰還』の7月12日公開を記念して、「#あなたの好きな漫画実写映画」特集を企画しました。
かつてないほどのスケールで描かれる巨大スペクタクルな作品で、しかもそれが日本映画で大ヒットを記録し続けているということで、映画ファンの1人としては応援せざるを得ません。
個人的には過去作品はいずれも良作だと思っているので、最新作もとても楽しみにしています。キャラクタームービーが好きなので、個性的なキャラ揃いのキングダムシリーズは漫画原作も含めて特別な作品になりつつあります。
さて、今回の特集は「#あなたの好きな漫画実写映画」です。
決して僕は漫画をたくさん読む方ではなく、子ども時代を経て、大人になってからは少なくとも10巻以上続いて完結した漫画を読み終わったという経験はほとんどありません。
子ども時代も含めると、読了して何度も繰り返した読んだ漫画は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』や『今日から俺は』、『SLAM DUNK』、『シティーハンター』ぐらいじゃないでしょうか。
だけど、今回はそんな僕でも、ある意味学びのきっかけとしてみなさんの好きな漫画→実写化成功映画について語っていこうと思います。
■現実に即した系、現代劇系の漫画→実写
▼3月のライオン 前編/後編
▼メタモルフォーゼの縁側
▼マイ・ブロークン・マリコ
▼鮫肌男と桃尻女
▼海街diary
▼リトル・フォレスト 夏・秋・冬・春
▼アデル、ブルーは熱い色
▼三日月とネコ
▼劇場版 きのう何食べた?
▼天然コケッコー
▼宮本から君へ
▼ビリーバーズ
▼美味しんぼ
▼静かなるドン
▼バクマン。
▼夕方のおともだち
▼窮鼠はチーズの夢を見る
▼ファンシイダンス
▼砂時計
■学園系漫画→実写
▼子供はわかってあげない
▼恋は雨上がりのように
▼映画 賭ケグルイ
▼君に届け
▼ぐらんぶる
▼魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE
▼青い春
▼志乃ちゃんは自分の名前が言えない
▼響 -HIBIKI-
▼ろくでなしBLUES
▼湘南爆走族
▼咲 Saki
▼帝一の國
▼ちはやふる(三部作)
▼今日から俺は!! 劇場版
■サスペンス/ミステリー系漫画→実写
▼女子高生に殺されたい
▼オールド・ボーイ
▼予告犯
▼ヒメアノ~ル
▼女囚701号 さそり(シリーズ)
▼金田一少年の事件簿 上海魚人伝説
▼愛しのアイリーン
▼ミスミソウ
■歴史系漫画→実写
▼キングダム(シリーズ)
▼銀魂
▼るろうに剣心
▼ゴールデンカムイ
▼テルマエ・ロマエ
▼アルキメデスの大戦
▼ベルサイユのばら
■スポーツ系・音楽系漫画→実写
▼ピンポン
▼のだめカンタービレ 最終楽章 前編/後編
▼デトロイト・メタル・シティ
▼カラオケ行こ!
▼ドカベン
▼ソラニン
■漫画ならではの表現のある漫画→実写(超能力、ファンタジー、殺し屋系、ホラー、ゾンビもの、怪物系とか)
▼シティーハンター(フランス版/Netflix版)
▼DEATH NOTE デスノート
▼ザ・ファブル 殺さない殺し屋
▼鋼の錬金術師(三部作)
▼ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
▼ゴルゴ13 九竜の首
▼HK 変態仮面
▼ダークナイト(三部作)
▼バットマン(1989)
▼子連れ狼(シリーズ)
▼聖闘士星矢 The Beginning
▼X-MEN2
▼わたしの幸せな結婚
▼ルーザーズ
▼殺し屋1
▼スーパーマン(シリーズ)
▼シン・シティ
▼パニッシャー
▼RIKI-OH/力王
▼テラフォーマーズ
▼アイアムアヒーロー
▼デビルマン
▼ブレイド
▼東京喰種 トーキョーグール
▼蟲師
▼亜人
▼進撃の巨人
▼デッドプール(シリーズ)
■SF系漫画→実写(宇宙もの、タイムスリップ系など)
▼宇宙兄弟
▼ゴースト・イン・ザ・シェル
▼20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(合計三部作)
▼ガイバー
▼THE NEXT GENERATION パトレイバー(シリーズ)
▼東京リベンジャーズ
▼荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE
■配信ゲストスピーカー/抹茶マラカスさんご紹介
詳しくは配信スペースをお聴きくださいませ。
◆まとめ
以上、配信コラムをまとめさせていただきました。
今回のnoteでは「#あなたの好きな漫画実写映画」特集でXユーザーの皆さんのタグ付きの投稿を紹介いたしましたが、スペースの方ではゲストの抹茶マラカスさんとのクロストークで映画『ルックバック』の何が凄かったのかであったり、漫画実写化の映画の成功例を中心にどんな映画が好まれる傾向にあるのかであったり、最近だとこんな実写映画もあるぞという話であったりを行いました。
ぜひ配信の方もアーカイブを残しておりますので、聴いてみてくださいませ。
次回は7月21日(日)22時〜の配信を予定しております。
すでにXでは告知をしておりますが、「#あなたの好きなスカヨハ映画」と題して、スカーレット・ヨハンソンの映画特集を行います。
以前よりAppleTV+を推している僕ですので、7月19日より劇場公開するAppleオリジナル映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の公開を記念しての特集企画です!
Xユーザーの方々はぜひ「#あなたの好きなスカヨハ映画」のタグ付きで好きな彼女の出演作で投稿してください。
投稿数次第では集計をして、スカーレット・ヨハンソン映画のベスト5ぐらいを発表できればなと考えております。
ではでは、また次回の配信とnoteの更新を楽しみにお待ちください!