活字弱者がレビューする名作小説 【プラチナデータ】
初カキコ…ども…
“東野圭吾”という名は小説なんて殆ど読まない人間にとっても聞き馴染みのある名ですよね。
古本屋をブラブラしていた時に“昔ニノが映画やってたなぁ…“と目に止まり買ってみました。
ということで記念すべき初投稿の今回僕が紹介する作品は
【プラチナデータ】
です(ちなみに僕は彼の作品を読むのはこれが初めてでした)。
【あらすじ】
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは?果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真実に辿り着けるのか?
最初に言っておくと
めちゃくちゃ面白かったです。これ、活字弱者にもめちゃくちゃオススメ出来ます。
ここからは若干のネタバレあり(あらすじ程度)で活字弱者にオススメ出来る理由を話していきたいと思います。
①ここ数年で実現しそうなリアルなSF設定
まず最初に言いたい!
活字弱者からすれば“想像しやすい“ってのはかなり大事なことなんです。
なんせ普段は大体絵で説明してくれる漫画やアニメしか見ていないんですから。なんなら自らに想像力が欠如しているのを棚に上げて「世界観がしっかりしてないよこれ!」なんて文句垂れるくらいです
↓これは個人的オススメSFアニメです。
そんな我らにとって“リアルに想像出来る新鮮な設定“ってのは宝です。
SFといえば超未来的な想像もつかない様な設定が沢山存在しますが、
今作はDNA捜査システムによって犯罪現場の僅かな痕跡から
容疑者の身元、体格、顔つき、どの様な人間との血縁関係にあるか
までおよそ容疑者を特定する為の内容が殆ど特定出来るようになった、という現代が舞台です。
しかもその特定率は
ほぼ100%
という驚きっぷり。
書いているだけでもかなりすげ〜システムですけど何だか準備さえ整えば我々の生きている内に実現されそうな雰囲気もありますよね。
この現代から遠く離れていない世界が想像力を疲れさせず読めるめちゃくちゃ良い要素だと思います。
②難しすぎないミステリーと数々の山場
主人公の神楽龍平はDNA捜査システムの運用、実現に着手している、いわばその道の第一人者です。
彼には少年期に経験したある出来事によって
“遺伝子は人生を決めるプログラムであり、どの情報を生かし、どの情報を殺すかは結局その初期プログラムにかかっている“
という持論があります。
ちょっと冷酷というか人間的じゃねぇぜコイツはと思いますが、まぁとにかくそんな彼の論に基づいた行動が、“DNA捜査システムによる犯罪者の特定“に大きく寄与しているわけです。
その為、彼自身DNA捜査システムには全幅の信頼を置いているのですが、、、、、、、
ある日突如
神楽龍平はDNA捜査システム開発者殺害の容疑者になってしまうのです。
現場に残された痕跡を解析したDNA捜査システムが出した容疑者の情報、容姿は誰が見ても神楽龍平と判断できるものでした。
これが山場でいうと主峰なんですけどまーとにかく他にも色んなことが起きます。約500pの物語なんですけど体感50pに1回位は「えっ?」って出来事が起きるんですよ(マジで体感の可能性はあります)。
それらは乱雑に、行き場無く起こるわけじゃなく全ては主峰に向かっていきます。
読み進めていくにつれて「あれってもしかして...」「これってことは...」と想像を巡らせつつも最終的な結末はイマイチ分からない、いっちゃん面白い状態がずーーーっと続くんです。まーじで読んでて飽きない‼️
まとめ
【プラチナデータ】は活字を敬遠している人にこそ読んで欲しい作品です。
ニノの映画も見てみようかなと思うんですが、ニノ以外のキャストが自分の想像とかなり違っているのと内容にもかなり違いがあるみたいで迷うなぁ。
p.s.
東野圭吾好きの中ではあまり評判は良くないみたい…?東野圭吾はこんなもんじゃねぇよ‼️って方はオススメ教えてください^_^