地方の中小企業にできるO2Oの施策について考えてみる
WEBやデータ分析に関する投稿をみんなでしてみよう Advent Calendar 2021の寄稿その2でございます。
題名の通り、地方の中小企業ができるO2Oの仕組み、簡素でいいからできるものが無いかな、と考えてみました。
O2Oってなあに?
O2O(Online-to-Offline)は、オンライン上の行動を実際の行動に紐づけるしくみの事です。例えば店舗型のビジネスなどで、インターネット広告を打った場合、お客様にとってほしい行動(=CV.コンバージョン)は来店や予約になると思います。
ただ、インターネット広告を見て来店してくれたお客様だけではなく、通常のお客様もいらっしゃるわけです。うまく集計ができればいいのですが、やってみるとこれがなかなか違いがわかりません。
これをうまく見分ける方法がないかな?っていうのがO2Oの取り組み、という事でございます。
なんで集計が必要なの?
Web広告は、実際にお客様のリアクションが見えないことがほとんどです。アクセスしてくれたことや、どこまで見てくれたかはツール(Google AnalyticsやHeatmap Toolなど)でわかるとしても、例えば広告に20万円払ってお客様が一人も増えてなかったら、悲しいです。油田王じゃない限り悲しいと思います。
だから、ちゃんと増えてる!っていう事を実感する必要があるんです。Webマーケティングのキーポイントは、「いかに効果を測定するか」だと思います。
さて、どうやって集計しよう
なんで集計するかを理解したら、いよいよ本題。じゃあどうやって?の部分に入っていきます。大企業では自社アプリとか作って好き放題できるんだろうけれど、中小企業ではそんな予算はもちろんありません。基本的に近所のおばちゃんたちとの戦いです。
①ハッシュタグ集計
「Instagramでハッシュタグ付きの投稿をしてくれた画面を見せてくれたら〇〇プレゼント」っていうやり方です。
広告代払ってるのに、来店プレゼントも払うの?って思うかもしれませんが、効果の測定は大事なんです。来店プレゼントまで含めて予算に入れてもいいかもしれません。
問題点は、参加ハードルが低すぎると物貰いが増えてしまう事です。一時期弊社で、お客様感謝祭と称しておいしい卵を配ったことがあるんですが、近所のおばちゃんが複数人でやってきて笑顔で卵を持って帰っていきました。誰にでもメリットがあるものではなく、「次回利用時に〇〇をサービス」という形が適切かもしれません。インスタは人の投稿が見れてしまうので、広告を見てない人が便乗してくる可能性も大いにあり得ます。コストが低い分ちょっと注意が必要です。(知名度向上も含めればオッケー。っていう考え方もあると思います)
②「この画面を見せてくれたら〇〇プレゼント」「合言葉は〇〇」
画面を写真で取っておくとか、合言葉を覚えておくことが必要になるので、①よりもお客様側のハードルが少し上がります。広告出稿時に一人当たりの広告表示回数を絞る機能を付けてる方は、画像の保存をしてね、と謳ってあげると親切かもしれません。
③アンケートを実施する
「お客様満足度調査の為、アンケートにご協力ください」ってやつ。普段からよく接していて思い入れがあるところとか、良いなって思ったら書いてあげたくなるけど、あんまりだなーって感じると途端に数字が悪くなるアレ。
お客様満足度の点数は「掛け算」と「減点方式」から成り立っている、とこの本に書いてありました。お客様満足度について興味がある方は、おすすめです。読みごたえがありますし、護身用にもGood.
④LPに予約フォームを入れちゃう
直球ストレートです。
広告をクリックして最初に表示するページをLPといいます。広告を読んでくれたら、一番下に設置してある来店予約のフォームから予約をしてもらうんです。項目が少なければ少ないほど離脱は減りますが、少なすぎると何もわからなくなってしまいます。少し費用が発生しますが、しっかりと効果が出ると思います。
集計する労力も考えると、Web予約用に電話番号を新しく準備して、LPにその番号を記載するのもいいかもしれません。お店のスタッフさんもわかりやすいと思います。
いかがでしたでしょうか。真新しいことはあまりないかもしれませんが、もしいい気付きになれば、と思いました。
こんな方法もあるよ!って方、もしいらっしゃったら教えてください。