舗装されていない路を走りたい
最近、土(芝生)の上を走るようにしている。
走るといってもランニングではなくジョギング。
アップとダウンを除き、じっくり60分かけて体を解すようにしている。
鍛えるでも絞るでもなく、ほぐす。
なんといっても人生最大に体が重い。
体重という意味合いよりも、動きが重い。
コロナ太りなんて言葉が出るほど社会的にも運動不足な人が増えた(?)このご時世に、家でゲームに打ち込んでいれば当然のこと、体が重い。
タイトル的には人生観の話っぽい雰囲気があるけど、その辺の話はまたの機会に。
ただ、秋晴れの日が続いたから、外を走りたくなったのだ。
走ることが習慣化しなかった理由
私は元々陸上競技経験者だったこともあり、走ること自体は苦にしない。
むしろ社会人になってからは、無性に駆け出したくなる時があり、近所をランニングしたりはしていた。
ストレスからなのだろうか?
飲んで帰ってきてから夜中に走ることもあった。
が、続かない。
続いたとしても、せいぜい週に1回を数週間といったところだ。
毎日ともなると1週間と続かない。
走ること自体に目標設定(大会に出るとか)をしている訳ではないため、面倒臭くなったら当然続かない。
原因は目標がないからだとずっと思ってきた。
だが、どうやらそれだけが原因ではなさそうだ。
舗装されていない土の上を走るように意識してからは、体へのダメージが圧倒的に少なく感じる。
疲労感はあるがダメージはない。
そう、ダメージがない。
習慣化しなかった頃の走りの肉体への影響は、大袈裟に言えば、疲労感以上に怪我に近い感覚だったのだと、今にして思う。
そりゃメンタル的に続かない訳だ、と腑に落ちた。
舗装されていない路を走ることは、舗装路を走ることに比べ、
圧倒的に脚に優しい
元々知識として舗装路の足への負荷が大きいことは知っていたが、陸上競技をしていたのは中学生時分だ。
体も若く、土だろうがアスファルトだろうが関係無く走れたし、むしろ舗装路を走る方が好きなくらいだった。
だが、30代の肉体であれば嫌でも違いを実感する。
舗装路を走るのってマジで痛いんだな、と。
走ることを習慣化したいのに習慣化できない人がいれば、ぜひ舗装されていない土の路へ踏み出すことをお勧めします。
舗装されていない路はスピードが抑制される
これまで自分が舗装路を好んで走っていた理由は主に3つ。
【舗装路のメリット】
・家からスタートできて手軽
・シューズに砂が入らない
・路面が濡れていても走りやすい
ベッドタウンに住んでいると、舗装されていない路を走るためには大きな公園などへ行く必要があり、その分時間がかかり面倒なのだ。
また、舗装されていない路ではシューズに砂が入るし、湿っていればもろに汚れてしまう。
要するに、気にしていたのは「手軽さ」と「汚れ」だ。
そのため、現在住んでいる家から比較的近所に広い公園があり舗装されていない路があることは知っていたが、踏み出してはいなかった。
土のコースを走ろうと思ったのは、その時ただそういう気分になったからに過ぎない。
本当になんとなくだ。
そして体への負荷は、前述の通り比較的少なかった。
その後、久々に土や芝生の上を走ったことで思い出した事は以下の通り。
【舗装されていない路の特徴】
・平坦ではなく、凸凹や左右の傾斜が存在する
・石や木の根などの障害物が存在する
・地面を蹴りにくい
ちょっと考えれば分かる上、そもそも知っていた事なのだが、気にしていなかったことを改めて実感できたということが大事だと思う。
疲れてくると躓きそうになるし、捻りそうにもなる。
少し推進力が落ちると、極端にペースが落ちる。
鈍った体にはこの「走りにくい」という感覚がちょうど良かった。
どこを走ってもさほどコンディションの変わらない舗装路と違って、この舗装されていない路は過去の動ける自分は走っていないため比較ができない。
走るペースにもどかしさを感じることがないのだ。
そして何よりスピードを出しにくい分、体への負荷を減らすことができる。
ついつい飛ばし過ぎてしまうと、翌日以降が続かない。
舗装されていない路の走りにくさは、バランス感覚を刺激するとともに、
オーバースピードを抑制する働きがある
これは、体を解す、動きを軽くするという目的に沿っている。
捻挫などの怪我の危険性も無くはないが、走ること自体から受けるダメージは抑えられる。
体のことを考えると「手軽さ」や「汚れにくさ」を上回るメリットであると、優先順位の変更が行われた。
走る時はできる限り舗装されていない路を優先しよう。
そういえばクロスカントリーも好きだった。
近所にクロカンコースが無いため遠出をする、ほどではないけど。
家を出るまでの準備を如何に短縮するか
運動というものは、運動中や運動後が気持ちいい。
反面、運動を始めるまでが億劫だ。
雨が降るのか?風はどうだ?気温は?とあれこれ考え始めるとヤバい。
ここに時間を費やして「やっぱりいいや」となることがほとんどだ。
その上、舗装されていない路を走るということは、準備の手軽さを手放し、あれこれ考えさせる要員を増やすことでもある。
特に、雨の影響が大きい。
舗装されていない路はアスファルトと違って雨が降ると泥の上をもろに走ることになる。
当日だけではなく、前日までの雨も影響してくる。
そのため、少しでも「汚れ」が頭をよぎった時は、迷わず古いシューズを選択するようにしている。
地面が湿っていようが何も心配はいらない。
また、その他にも天候や気分によって準備に変更が無いよう、ウェアはシーズンで固定し、腕時計も端末もヘッドホンも全て防水仕様で固めることで、悩むスキを自身に与えないようにしている。
雨に濡れようが何も心配はいらない。
そして、以前書いたオープンイヤー型のヘッドホンが、特に運動に適していたというのも、防水仕様で装備を固められた要因の一つだ。
このデバイスの貢献度はかなり大きい。
汗を洗い流せるし、何より周囲の音を聞くことができるため安心だ。
何かが迫って来ようが何も心配はいらない。
要するに、出発前の準備を自動的に進められるように自分なりの決め事を作っておく。
そしてその決め事に従うことで心配事を極力減らし、初動の億劫さを多少なりとも低減させることができる。
これで多少は習慣化できるかも?
長々と書いてきましたが、実際にはようやく1週間を超えたところです。
体の動きに軽さを感じるようになるまで、この習慣が続くといいな。
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(追記)
↓ポッドキャストでも話しております。いつもどおり前談長めです。
【#122】走ることを習慣化したいのにできないという人は、舗装されていない土や芝の路を走れば習慣化ができるかも?