「気持ち良い」という感情をフロー理論から考える。
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ツアーの満足度は様々な要因から成り立っている。分解したい。
ツアーの満足度はフローだけで成り立っているのではない。複数の様々な感情が複雑に絡み合って生まれるものだ。その中核には、フロー理論からなる「楽しさ」の生成があり、他にはリラックス状態からくる「気持ち良い」という感情もあると思う。おそらく他にも様々な要素があり、ひとつひとつ分解して言語化して発生機構を解明したい。
「気持ち良いという感情」
フローで説明できないこと(つまり、楽しいければ良いという考え方では説明しにくいこと)に、日本語でいう「気持ちいい」っていう感情がある。この「気持ち良い」という感情は、「楽しい」という感情とは明確に違う。
脳内の処理はかなり余裕がある。気持ち良いと楽しいは実は一緒には存在しない。楽しい、という状態を感じているときに、気持ち良い、とは人間は思わない。思えない。
これが実はすごく興味深く、重要な着眼点だと思う。
フロー理論はどうでもよいのだけど、いったんフロー理論のチャートに沿って話せば、本人のスキルが高いときに、チャレンジ強度が低いとリラックスという領域になる。つまり、誰でもそうだけど、リラックスという領域にたどりつくには、特にスキルがある状態がないといけない。
ただ、一般的に、「気持ち良い」と感じる人がスキルフルということでもない。つまりどういう状況かというと、与えられるチャレンジ強度が極めて低い、という状態で、誰しも、スキルフルな状態になっている、ということだろう。(フロー理論から考えればね)
で、この時、重要な役割を果たすのが、「フローブロッカー」の考え方で、思うに、人間が気持ち良いと感じるとき、あらゆるフローブロック要素が無い、という状況なのではないかと思う。
例えば、暑くない、寒くない、怖くない、お腹が減ってない、不快ではない、危険ではない、つまり、なんら警戒する要素がないとき、まったく無風状態で、スキルが必要ないときに、こういう状態になるのではないかなと。
南米を旅していた時、イグアスの滝を見て、凄まじい迫力を目の前にして、しばし呆然となったけど、あれは「気持ち良い」とは言わない。
三浦半島の海を冬にシーカヤックで漕ぐ時、無風の凪で、スーッと船が進んでいく時、あれは「気持ちよかった」
気持ち良い、という現象は、総じて言語化されたときに、ポジティブな要素になっている。と思う。
ただ、これは本人のスキルやガイドの提供難易度の強度よりも、周辺環境の問題が大きいので、なかなか簡単に実現できないと思う。