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「初めての人生の歩き方。――毎晩彼女と君にラブレターを」第365話:君にかっこいいところを見せたくて。

「当人が偉大になればいい。そうすれば恋のほうから必ずあとについてくる」エマーソン


 今日、僕はドキドキしていた。
 それは、僕の職場に彼女が来たから。

 僕はスイミングスクールで働いている。
 コーチとして子供たちに水泳を教えているのだけど、もともとはそんな仕事に一切興味なんてなかった。
 ただ、仕事を探しているときに彼女がいった。

「きっとコーチ似合うと思うよ」

 その一言で僕はコーチになった。
 彼女にかっこいいところを見せたかった。

 彼女が来た瞬間、僕はたまたま玄関にいた。
 そのとき、僕は初めて彼女と出会った時のことを思い出した。

 当時、僕がある会社に入社した当日、朝礼の時にみんなの前で挨拶をしているときに、エレベーターが開くのが見えた。
 中から出てくる女性は笑顔が素敵で、そして目が合った時に、僕はきっと好きになったんだと思う。

 それが彼女だった。

 あれから何年たったのだろうか。
 僕たちは今でも一緒にいる。
 それでも僕はまだ、彼女にかっこいいところを見せたかった。

 仕事終わり、彼女が言った。

「かっこよかったよ」

 一緒に帰ったその道中、熱くてたまらなかった。
 彼女の横顔がかわいくて、僕はドキドキしていた。

今日は来てくれてありがとう。

あの頃と変わらず、

僕は君のことが大好きだ。

心から愛してるよ。

おやすみなさい。

初めての人生、日々成長していく君を見ていると、

ふと寂しくなるときがある。

君の思い出の中に、

僕たちはどのように映っているのだろうか。

君の笑顔にいつも救われているよ。

本当にありがとう。

今年も、残り351日。

またね。

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