
「初めての人生の歩き方。――毎晩彼女と君にラブレターを」第377話:寂しい夜。
「子供さえあれば、大抵貧乏な家でも陽気になるものだ」夏目漱石
家に帰って、ご飯を食べて、ほんの少しばかり眠るつもりが、気がついたら一時間は経っており、目を開けると、娘の情けないような心配しているような視線が刺さり、もうそろそろ起きようかとようやく体を起こす。
だけど、脳みそが一向に起きないのだ。
コタツの上にうつぶせになって、腕を枕にして、再び目を閉じる。高校生の頃に、授業中でよくこんな格好で寝たものだと思いながら、だから当時の夢なんかを見たりして、そして数十分後、今度こそようやく目を覚ます。
お弁当を作って、そのまま部屋に行って、詩を二編見直す。もうほとんどできているのだけど、あと少し、何かが足りない。そんな気がするからいつまでたってもその場を離れられなくて、気がついたら、娘はもう寝ていた。
また少し、夜が冷えてきたように思う。
彼女がお風呂に入っている、その音を聞きながら、僕はトイレにこもって、明日からのシフトを確認する。その間も、娘はもう眠っている。彼女は眠る準備を始めている。
静かな夜だった。
少しずつ、目が覚めていくように、死も少しずつ近づいてきている。夜が深まっていく。静けさがより一層静寂を纏い、僕の心を握りしめる。
☆
眠るのが寂しい。
その間、
君が世界から消えるから。
心より愛を込めて。
おやすみなさい。
☆
初めての人生、ときにどうしようもなく寂しいときがある。
寂しいときの楽しみ方は、寂しがることだ。
だから寂しさをたくさん感じて、
そのときに思うことを忘れないようにしたいね。
今日もありがとう。
今年も、残り339日。
またね。
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