「美人の湯」って結局なんなの?
今回は温泉好きでなくても聞いたことはあるだろう「美人の湯」についてです。
これから、美人の湯とは何か?ということと、美人の湯に関する注意点を紹介します。
温泉は体にいい、という漠然としたイメージを持つ人は多いと思います。
そのイメージの通り、温泉にはさまざまな適応症(効能のようなもの)があります。
温泉宿がアピールしている場合もあれば、温泉に掲示されている細かい文字や数字が羅列されている紙にも記載されていることもあります。
適応症には疲労や胃腸機能低下への効果などがありますが、「美人になる」というものはどこを見てもありません。
では、美人の湯とは一体なんなのでしょうか。
一言で言えば、美人の湯とは「美肌の湯」です。
美人の湯には、肌の表面を溶かす「乳化作用」があります。
そして、肌の表面が溶けることによって肌がツルツルになり、美白効果も期待できるのです。
肌の表面が溶ける、というのはやや怖い表現ですので、肌の角質や毛穴の汚れが落ちる、と言い換えるといい気がしませんか?笑
そんな美人の湯ですが、どういった温泉が美人の湯に該当するのでしょうか。
一般的には、「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」の3つです。
※弱アルカリ性単純温泉を含むこともあるようです。
温泉の成分表に上記のいずれかの表記があれば、その温泉は「美人の湯」と言えます。
美人の湯にたくさん浸かれば肌がキレイになる!
そのように思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、ひとつ注意が必要なこともぜひ覚えておきましょう。
ずばり、美人の湯は「入浴後に乾燥しやすい」のです。
先に述べたように、美人の湯には肌の角質を落としてくれる性質があります。
そして、肌は温泉成分を吸収するため肌が潤います。
しかし、肌から角質を取りすぎると肌から水分が抜けやすくなってしまいます。
そのため、美人の湯で角質がしっかりと分解されるとそれだけ肌が乾燥しやすくなってしまいます。
そのため、肌が乾燥しやすい人は入浴後に保湿剤を使いましょう。
または、美人の湯に浸かったあとに「塩化物泉」と呼ばれる温泉に入るのもいいでしょう。
塩化物泉には、肌を覆う保湿的な効果があります。
そのため、美人の湯に入った後に塩化物泉に入ると乾燥しやすくなっている肌から水分が抜けるのを防いでくれます。
湯めぐりをするのは気持ちがいいものです。保湿剤がわりに新たな温泉に足を運ぶのも楽しくて気持ちがいい時間となるでしょう。
せっかくの美人の湯です。
上手に楽しんで、美肌を目指しましょう!
・美人の湯とは、美肌の湯
・美人の湯は、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉(+アルカリ性単純温泉)
・乾燥対策を忘れずに!