健康診断の裏技?
精度管理責任者の西片です。
毎年健康診断をこの時期に受ける方も多いのでは。
ところで皆さんはお酒好きですか?
アルコールは本来毒性を持っていますが、肝臓がアルコールを無毒性のものに分解してくれます。
個人のアルコール分解能力にもよりますがお酒を頻繁に飲む方は肝機能の検査項目が高くなるというのは一般的な話ですね。
肝機能の検査項目はAST、ALT、γ-GTが有名です。
ランナーも内蔵疲労が蓄積すると肝機能が低下して本来のパフォーマンスを発揮しにくくなります。
実はこの肝機能の値を下げる方法があるのですが知っていました
よく、健康診断の数日前から禁酒して検査結果をよくしようという方がいますがあれって化学的な根拠があるんです。
AST、ALT、γ-GTにはそれぞれ血中半減期というものが存在します。
ASTは3日間
ALTは2日間
γ-GTは7日間
例えば7月1日の検査結果
AST:50 U/L
ALT:40 U/L
γ-GT:60 U/L
この1週間後の検査結果は
AST:15 U/L
ALT:15 U/L
γ-GT:30 U/L
あれ、検査結果良くなってるじゃん。
これが血中半減期という仕組みです。
ただし、疾患などでこの血中半減期が当てはまらない場合もありますのでご注意を
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