単位について

精度管理責任者の西片です。

今日は単位について。
世の中には色々な単位がありますね。
下の表①はSI単位という世界で共通に使われるものです。

表①

表②はSI接頭語というものです。

表②


普段使っているもの、初めて知るもの、色々ありますね!
ランニングだとm(メートル)やmil(マイル)などありますがこの2つ、同じ長さを表す単位ですが意味が違いますね!

化学の世界で単位は非常に重要です。
以前僕は各検査項目の「基準値」を丸暗記して得られたデータがどう評価できるか考えていました。
ここ1,2年からは単位も注意深く見ています。

例えば総蛋白やアルブミンは基準値が、
総蛋白:6.3〜8.0 g/dL
アルブミン:3.9〜4.9 g/dL
となっています。
ちなみにこの「基準値」ですが検査施設によって微妙に変わります。
それはまた別の機会に。

一方、免疫検査になると単位が変わります!
例えば炎症をみるCRPは基準値が、
CRP:0.62〜2.54 ng/mL
甲状腺検査のFT3やFT4に関しては、
FT3:2.30〜4.30 pg/mL
FT4:0.90〜1.70 ng/dL

FT3に関してはpg/mL
最初に伝えた総蛋白とFT3では規模が全く違います。
免疫検査は微量な量を検査している事がわかります。
ということは試薬や測定機器が変わると同一検体を検査した場合、データにバラツキが生じやすいと考えられます。
逆に総蛋白は規模が大きいので試薬や測定機器が変わっても同一検体を検査した場合、データのバラツキは少ないと考えられます。

#臨床検査技師 #精度管理責任者 #単位#血液検査#検体検査

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