見出し画像

介護の仕事はタイムアタックだらけ

介護の仕事をしていると、いろんなタイムアタックに遭遇する。

オムツ交換を、ものすごいスピードでする人

トイレ誘導を、ものすごいスピードでする人

お風呂介助、着脱介助をものすごいスピードでする人

介護の仕事は、お年寄りの気持ちに寄り添ってやりがいのある仕事です。なんて、謳い文句が多いけど、現実は厳しい
手早くやっている職員さんと、比べて自分は、迷惑をかけているんじゃないかと思う日々(*_*)

どこも、人手不足で、服を着せるときも、「利用者さんが、いたい」という声も無視して、着せなきゃいけない。
体を洗わないといけない。
オムツを交換しないといけない。
トイレにつれていかなきゃいけない。

仕事を手早くするのは、素敵なことだと思う。
はやくしないと、仕事が回らない状況もよくわかる。

だから、たまに、心を無にしないと、やっていけないなぁ、と思う時がある。
手早くできる職員さんと比較してはいけないなぁと思う。

ただ、オムツ交換がはやくできるようになった喜びよりも、
1ヶ月前に、自分が新しい施設で働いたばかりの時だった。
お茶が大嫌いなおばあちゃんがいた。
当然、新入りの自分は、案の定激しく拒否されていた。
ただ、いままでもそういう利用者さんは、たくさんいたから、
むりやり、トロミのついたお茶を口の中に、流し込んでいた。

後半は、諦めて、お茶を流し込むようになる。
飲み終わったら、そういう利用者さんには、必ず
「頑張って、飲んでくれてありがとうございます。」と力一杯感謝を伝える。

 今日も、そのおばあちゃんの水分介助をした。今日はお茶をいやがることなく、最初からすんなりと、飲んでくれた。

そして、いつものように、「飲んでくれて、ありがとう」といったら、少しニコッとして、お辞儀をしてくれた。
(そのおばあちゃんは、寝たきりで片麻痺あり。しゃべる言葉も、よく聞き取れない(*_*)
職員には、言葉が伝わらない、そんなもどかしさをおばあちゃんから、感じた。
だから、余計に気に入らないことがあれば、手をだす。それしか、自分の思いを伝える術がないからだ。)

オムツ交換がはやくできることも大事だし、プロならば、そういう手早くできる介護技術が一番大事なのは、よくわかるけど、こういう利用者さんに、安心してもらえる技術を高めていきたい、と思う。

それを思うと、どんな利用者さんでも、優しい言葉をかけてあげられる
介護士に、なれたらと思う。
ただ、現状、性格の悪い利用者さんに対して、優しい言葉をかけてあげている介護士さんは、あんまり見たことがない(*_*)

そして、私も暴言をはかれると、萎縮するか、無言を貫き通す。
優しい言葉を、かけるのに難しい状況によく遭遇する度に、修行の毎日だと、思う日々である。

いいなと思ったら応援しよう!