若俳オタクと夢見りあむのOTAHENアンセム
前提として、私は本ジャンルを某ミュージカルアニメに自己破産するまで入れあげた2.5次元若手俳優オタクであり、アイマスのことは、なんかすごい長期コンテンツと夢見りあむとかいう女が炎上したという知識しか知らないことを知ってほしい。
夢見りあむ初登場時、似非メンヘラ炎上オタクというキャラクターに笑かしてもらい、そのままDLしただけのアカウントで選挙時に1票入れただけのオタクである。だから至らないところもあるだろうが、優しい目で見てほしい。今これは夢見りあむソロ「OTAHENアンセム」を聞きながら(炎上したと聞いてiTunesで即買った)書いているが、この記事は、対岸の火を笑っていた人間が、夢見りあむのオタクになった結果の産物である。
そもそも夢見りあむのソロが出ていると知ったのは風のうわさで聞いただけだった。
「夢見りあむが『お願い タヒんでくれ』ってソロで歌ってる」
いやアイドルが死んでくれは無いでしょwwwと草をはやしていた私は視聴を聴いて唖然とした。
「マジで死んでくれって言ってる……」
いや公式で、ソロで、しかもオタクに向けた歌で、「死んでくれ」とかある?確かにこういうネタみたいのは大好きだけども。
オタクは公式に課金しがちである。私は「笑わせてくれてありがとう料金」としてiTunesで「OTAHENアンセム」をその足で購入し(255円)とりあえずバスの待ち時間に聞いてみた。
めっちゃ泣いた。以下考察村、超にわかオタクの戯言。
(一部歌詞を引用させていただいています)
1.夢見りあむというキャラクターについて
まず名前について。夢見りあむ(このキラキラネーム本名らしい)は「夢」+「リアル」+「病む」が合体した名前ではないかと考察する。
「夢」と「リアル」は正反対の事柄である。
誰にだって大なり小なり夢がある。でもそれを簡単に打ち砕いていくのが「リアル」と言う存在だ。「リアル」には「夢」は勝てないし、ドルヲタの彼女なら推しの卒業という「誰かの夢」が実際砕け散っていった姿も見てきただろう。(実際どこかのカードでりあむの推しは卒業していた)
「夢見りあむ」=「夢を見る人間のリアル」なのだと思う。だから彼女は「アイドル」ヲタではなく「地下アイドル」ヲタクなのだと思う。
地下アイドルと言うものは全員が全員、地上に上がれるわけではない。どんなに頑張っても実らないこともある。「夢」を見ても「リアル」には勝てない。
りあむはそんな場所でスカウトされ、アイドルになり、炎上でオタクのおもちゃになった結果、総選挙3位まで成り上がってしまう。経歴だけ見れば彼女はシンデレラにふさわしいが、彼女にとってそれは「病む」にふさわしい結果なのではないだろうか。
「人生イージーモード」
この部分には、りあむにとって皮肉だと思う。にわかなので当事務所がどれくらい大きい事務所なのはわからないが、「推し」の現場で「推し以上」になった。それはとっても推しに申し訳ないし、つらいことだ。私だったら耐えられない。だって自分よりも推しの方が頑張っているんだから。私じゃなくてそこにいる推しを見てくれ。
新キャラでいきなり総選挙で3位になったシンデレラ。経歴だけ見ればそうかもしれない。でも、彼女に投票した人間で「手首をかけてゆびきりげんまん」できる人間はどれだけいるのだろう。
私だってネタで一票入れた。「コイツにいれたら面白いでしょww」そういう想いで入れた。そこに愛情はなく、この新しいおもちゃをどうしてやろうかという感情しかなかった。完全にうんこマンだ。あの時の私は浮気はするし(そもそもジャンルが違う)責任はとれない。
りあむは「ここにいるみんな、本気で愛してるぞ!」と言ってくれるのに。
多分票を入れた人間は、私みたいなのが一定数居たと思う。私はイナイレ五条さん事件もポケモンコイル事件も大笑いしていた人間だ。多分、そんな人もいるんじゃないかな。
りあむの愛はあったとしてもオタク全員には届かない。多分彼女が一番わかっているんじゃないだろうか。
2.ドルヲタと舞台ヲタの共通性
基本的に舞台の上の人間を推しているのは同じである。だからこそ、私はこの「OTAHENアンセム」に共感してガチ泣きしてしまった。
一番最初に記述したが、私にはAくん(仮名)と言うガチ恋対象がいる。この子の為に借金までして7桁の金額をぶち込み、自己破産まで追い込まれた。(自己破産の理由は精神病だとかギャンブル狂いとか、無知から発生したの超高額医療費とか休職中の税金とかいろいろあったので、丸ごとAくんの為に使ったわけではないけども)
どんなにお金を使っても、演者とオタクという関係は崩れない。それこそ「繋がり」をしなければ、「演者」を「人間」に堕とさなければ崩れることはない。だが、そうした演者は「炎上」して「退場」していく。
夢見りあむは地下ドルヲタだからこそ、そこをわかっている。
だから信用できる。世間は「夢見りあむ」という「アイドル」しか求めていないという現実を彼女は知っているから信用できる。
だけどそれと同時に、彼女は「自分」を見てほしいと思っている。(「アイドル辞めたら好きじゃない」から)
「アイドル、夢見りあむ」も「女の子、夢見りあむ」両方を見てほしいと思っている。
だから少しの希望を持っている。だれか(オタク)が、自分に会いたいと思ってくれているならば、自分を、生きてていいって肯定できると。
基本的に夢見りあむは自己肯定感が低く、承認欲求が強い。それは歌詞や、ざっと見たプロフィールからも嫌と言うほど、にわかでもわかるくらい伝わってくる。炎上するのもわかるくらいだ。むしろこの二点は(ネタに困らないという意味で)長所だと思う。
だが、彼女を笑えるほど、オタク達はメンタルが強いだろうか。
りあむの様な一面を持っている人間は多いと思う。それは、精神科に通うようなメンヘラ人間だから言えるが、少なくとも私は彼女と同じく自己肯定感は低いくせに承認欲求は強い。複数の公演のたった一回で推しにファンサ干された程度で「私の何がいけなかったの……」と熱を出して病むくらいには。もう推しが自分を認識していることを前提で考えている。こういうオタクにはなってはいけない。
夢見りあむを笑う資格は、少なくても私にはない。
3.OTAHENアンセムは一人では歌えない。
例えばこの楽曲がカラオケに入ったとしよう。これを一人で歌えるだろうか。歌えることは出来ないはずだ。
何故ならこれは夢見りあむのソロである前に、オタクと夢見りあむのデュエットだからである。
この曲はオタクのコールありきの楽曲だ。夢見りあむ一人では歌えない。
そもそもりあむは最初に「今日はオタクくんの大好物を持ってきた」「一緒に盛り上がって」と言っている。この曲は夢見りあむの曲以前に、「目の前にいる夢見りあむのオタク」の曲なのである。オタクがいることが前提の曲。これを一人で歌おうとするとチェンジの所あたりで詰む。
その考察を強固にするのが「オタクソロ、かもーん!」の部分だ。ここすごい好きなんだが(絶対盛り上がれるので)、ここは我々オタクが歌う部分なのである。
ここはりあむ(もしくはカラオケでりあむパートを歌う人)は歌えない。
あくまで、オタクである第三者が歌う部分なのである。
そしてそこを歌うオタクが目の前にいるからこそ、りあむも「オタク」になれる。
私たちが夢見りあむのオタクであるように、りあむも「ファンと言うりあむにとってのアイドル」を推すオタクになれる。この曲はお互いがお互いのオタクであることで成り立っているのだ。こんなにオタクを幸せにしてくれる曲があるだろうか。
愛というのは一方的では成り立たない。相互関係によって成り立つのだ。なんなら私たちはりあむの「ハニー」なのであるから、りあむが私たちに向ける以上の愛を返さなければならない。だからいっぱい甘やかしてやろう。でもなんかすごい調子乗りそうだからやっぱり適度に甘やかそう。
4.お願いタヒんでくれ
ここが多分一番お気持ちされていると思う。にわかでもわかる。だって、あれだぜ?にわかの私でも知ってるジャンル代表曲の「お願い!シンデレラ」をパロった「お願いタヒんでくれ」だぜ?これ自ジャンルでやられたらキレ散らかすわ。
最初は「お願い知ってくれ」だと思った。「夢は夢で終わってくれ」だと思ってた。ああ、夢と現実の格差を歌うようなせつない曲なのかな、と思ったら、なんか全方向に喧嘩売ってきてて流石の私も動揺した。
だけどこう、こじつけることは出来ないことは出来ないだろうか。
(以下、あくまでにわかの考えるこじつけである)
夢見りあむは「お願い!シンデレラ」を歌うためのステージには、まだ立っておらず、この「OTAHENアンセム」が彼女と、ステージに上がることのできないファン達の「おねシン」なのではないだろうか、と。
りあむは炎上とネタとちゃんと好きになってくれたファン、いろいろな人から悪意や善意、その他もろもろから祭り上げられて3位になった。これは彼女自身も動揺したし、その結果の真意もわかっているはずだ。
彼女は自分に自信がない。多分投票結果にも満足してない。そんな、アイドルとしての自分を受け入れられなかったなら(結果的には吹っ切れて受け入れるらしいが)「お願い!シンデレラ」の歌詞のようにポジティブになれるわけがない。ネガティブ版おねシン、それがこのOTAHENアンセムなのではないだろうか?きっと彼女がアイドルとして、夢見りあむとして生きてていいと思えた時、「お願い!シンデレラ」を歌えるのではないだろうか。
そして今、彼女が推しているアイドルは、私たち「ファン」である。
私たちはアイドルではない。だから「おねシン」は歌えない。だけど、りあむがステージに立たせてくれる「OTAHENアンセム」なら、りあむにとってのアイドルとして歌うことができる。
だからこんなに私たちのコールありきの曲なのではないだろうか?
この辺は本当の本当ににわかが考察したものなので、有識者に怒られてしまうのかもしれないが、(りあむの事は好きだけど炎上はしたくない)私は、そうパロディに折り合いをつけた。
5.まあぶっちゃけ何が言いたいって言うと
夢見りあむ、すこだ……
私にとって彼女は、本当にやっと見つけたお姫様だった。俺と一緒に人生歩もうとはまだ言えないが、りあむが「死にたくない」と「みんながぼくのアイドルだ」と言うなら、私は彼女のアイドルでありたい。少なくとも、このクッソ忙しい時にこんな文章をしこしこ書いているくらいには、この曲で彼女の事を好きになった。
オタクは基本的にネガティブな部分から立ち上がるヒーローが好きなのだ。OTAHENアンセムなんてフルの歌詞みたら好きにならない理由がない。
私の生まれてきた理由が彼女に出会うためだとしたら、やるしかないのだ。
アイドルマスターシンデレラガールズを……!
ただやり方が全く分からない!有識者!教えてくれ!
このスターライトステージってやつをどうすればいいんだ!今Pレベルと言うのが5なのだが、どうすればりあむの曲をプレイすることができるんだ!石はなんか12000個くらいあるが、これでりあむは引けるのか!?
まじで有識者、教えてくれ。そのためにこの記事を書いたまである。
これがネットの海にながれて有識者の目に留まったら、どうかやり方を教えてほしい。とりあえず、りあむの心が死にたくないというのなら、私も頑張ってみようと思う。
最期に、OTAHENアンセムはフルで聞いてくれ!視聴分は炎上商法だ!
以上!