2024/9/1へ

今日から9月だ。毎年9月1日は自殺する人が多いらしい。その事すら皆に知れ渡った昨今。

卒業式までの日数を数えてカウントダウンして、あまりの長さに挫けそうになり絶望したことがある。心の中で毎日「いいか、こんなクソみたいな学生時代を絶対に懐かしむな。覚えておけ。焼き付けておけ。」と未来の私に対して毎日のように呪いをかけていた。学生時代を懐かしみそうになると、あの頃の私が睨みつけるので、かけた呪いはずっと効いている。

卒業式の日、校舎から出た瞬間の景色を覚えてる。誰にも書いてもらっていない卒業アルバムの軽さ。制服を脱ぎ捨ててゴミ袋に入れた。

大人になれば会社でまた嫌なことをされるかもしれない。で、鬱とかになったりもする。生きるって本当に嫌だ。でもたまに、本当たまに、心踊る時がある。良い本や音楽や映画に出会ったり美味しいもの食べたり。それだけのために生きている。人生なんてそれくらいでいいと思う。

安易に「考えすぎだって！気にしすぎ！」なんて言ってくる陽気な人間に腹が立つような、いつも悩んで苦しんで色んな感情を知る人よ、どうか夜を乗り越えてほしい。生き抜いたら、結局、こんなことしか言えない大人になった。

今日からまた生まれる。いつでも手放せる。いつか終わる。大切なものも生まれる。いつか必ず終わる。