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北海道移住日記|1月20日〜1月26日 北海道のおいしいもの

1月20日(月)

朝ごはんは、夜に漬けておいたマグロのづけ。酢飯ととろろも用意して、ごはん一杯をぺろりと完食。

昨日から暖かいので、一度溶けた雪で道路がツルツルだ。ワイナリーの駐車場から玄関まで歩くあいだに何度も転びそうになる。春先はもっと大変そうだ。

今日は月曜でお客さんが少ないので、会社の事務やシステムに関していろいろと教えてもらう。当面は、会社のシステム周りの改善と、SNSや発信、イベント企画などによる集客強化が私たちのミッションになる。

帰り道はさらに道がガリガリになっていて、運転していて何度もハンドルが取られそうになった。

今日で最初の1週間が終わり。かなりゆるやかなスタートではあったけれど、はじめての環境での1週間では見えない疲労が溜まっている。夕飯をつくる元気はないと夫と意見が一致し、ネパールカレー屋さんに食べに行く。

カレーはチキンティッカとマトンビンダルーを注文。どっちも本格的な味だ。ビンダルーはかなり辛い。一緒に頼んだモモもおいしくて、大満足だった。

酸っぱ辛いビンダルー

1月21日(火)

起床して、暖房のついていない1階に降りたら8℃もある。「あったかい!」と思わず声に出た。感覚が順調に北海道チューニングされてきている。

今日ははじめての休み。年明けからずっと慌ただしく動いていたので、もうなにもしたくない。ずっとホットカーペットの上で猫とゴロゴロうとうとして、たまに漫画を読んだり、ドラマを見たりしていたら、日が暮れた。

夜はスーパーで買ったタラのパックでお鍋。アラと白子もたっぷり入って598円。スーパーのお魚コーナーがたのしい。

ぎっしり入っているので、ふたりでは食べきれなかった

1月22日(水)

朝から駅中の物産店に向かう。2月に余市産のワインが飲めるイベントがあると教えてもらったので、そのチケットを購入するためだ。販売開始の10分前くらいに到着すると、20人以上が並んでいた。

いちど帰宅したあと、再び車で駅前に向かう。知人がはじめたカレー屋がプレオープンしたということで、食べにきた。麻婆カレーとケイジャンチキンカレーを夫と分け合って食べる。

駅近のいい立地。本オープン後はお酒もいろいろ飲めるようになるらしい

そのまま小樽に向かう。夫がガンダムの映画を観たいというので、ガンダムを通ってきていないわたしは行きたかった病院にいくことにした。

皮膚科はかなり混んでいて、1時間以上待つ。ようやく順番が回ってきたのに、診てもらうと、皮膚科ではなく外科に行くように言われる。前に同じ症状を外科で診てもらったら、けっきょく原因がわからず皮膚科を紹介されたのに。夫に車でひろってもらって、紹介された外科に行くも、散々まった挙句、やっぱり前と同じ検査をして、異常がないという結果になった。気休めの塗り薬をもらって、退散。

小樽からの帰り道にスーパーに立ち寄る。病院待ちでドッとつかれていたのでお惣菜を買おうと思っていたけれど、白子とラム肉が安くて思わず買ってしまった。

白子とほうれん草のグラタンと、ラム肉と野菜のジンギスカンだれ炒めをつくる。

見えないけれど白子がたくさん埋まっている。ケチケチせず豪快に使えるうれしさ

1月23日(木)

朝ごはんは、残っていたタラのアラで味噌汁をつくる。アラ汁を自分でつくったのははじめてかもしれない。

出社すると、ECサイトやふるさと納税のワインの注文が溜まっていたので、出荷作業をする。そのあとはレストラン業務。

会社のひとに、北海道に来てからしょっちゅう白子を食べていると言ったら驚かれた。こっちの人にとっては、珍しくもなんともないのかもしれない。

夕飯は落夫婦に、隣の古平町にある「港寿し」に連れていってもらった。家族で営んでいる、なんてことのない町寿司のような面構えなのに、いただいたおつまみとお寿司のコースは、本当にすべてがおいしくて、感動した。

タチ(白子)でつくったかまぼこは、プルプルムチムチの歯応え。鮑はコリッコリで弾力がすごい。シャコは東京では見たこともないような厚みだった。

左下がタチのかまぼこ
岩を削ったプレートが素敵
ニシンも脂が乗ってておいしい

帰りに近くのパン屋さんのパンまでお土産でいただいてしまった。

近くの町営の温泉に寄って帰宅。

1月24日(金)

余っていた食パンをチーズトーストにして、昨日もらったクロワッサンをふたりで分けて食べる。仕事の日はランチが14時過ぎになるので、朝ごはんをしっかり食べるようになった。

夫は、醸造チームとワインの瓶詰め作業の日。レストランとショップを一人で見なければいけない。お客さんが多いわけではないけれど、ワインの発送作業なども合間にやっているので、意外とせわしなく動いていた。

まかないはポークテー。ひとりで食べ終えて戻ると、新潟からのお客さんが先日持ってきてくれた笹団子でお茶タイムが始まった。コーヒーを飲んで、少しだけ残務をやっていたら、醸造チームは業務終了というので、一緒に帰宅。東京にいる頃と比べると、ぜんぜん仕事をしていないような気持ちになるけど、オチガビでは1月と2月が貴重な閑散期。3月からいっきに忙しくなるというので、いまは生活を整え、環境に慣れることを、ありがたく優先させてもらう。

帰宅して、ホットカーペットの上で猫とゴロゴロしながらうたた寝。

夕飯はゴールデンカレーのルーで普通のカレーをつくる。まかないの余りのキャベツとハムカツを添えて、野菜が足りない気がしたので青菜も蒸して塩して食べた。

1月25日(土)

猫が枕を奪ってくるので、頭が落ちそうになって、夜中に何度も目覚める。

朝は久しぶりに卵焼きを焼いた。豆乳を入れすぎてしまって、うまく巻けなかった。

今日はオチガビの役員会。みなさんに紹介してもらう。

お客さんが多くて今までで一番忙しい日だった。東京から会員さんが来てくれたり、フラッと食べに来ましたというお客さんがいたり。公共交通機関では来るのが難しいこの場所に、雪の中来てくださるお客さんがちゃんといるということがありがたい。

疲れていたので夕飯は簡単に、と思っていたけれど、スーパーに行って豊富な食材を見ていると、出来合いのものでお腹を満たすのがもったいなくなる。今日はたこの卵が売っていたので、興奮してすぐにカゴに入れた。鮮度が落ちやすいので、北海道でしか食べられらないというアレだ。やかんで熱湯をかけると、ある瞬間にとつぜん皮が弾けて、ぶりゅんっ、と中の卵が飛び出てきた。

かなり安い
たこの卵は半分は醤油づけにして、後日のおたのしみ

1月26日(日)

残りものカレーとパンを食べていたら、レザンが膝によじ登ってきて、パンにしつこく手を伸ばしてくる。小麦粉の匂いが好きなのか、お菓子やパンを食べていると必ずニャーニャーと近寄って来る。今日はかなりしつこく、下におろそうとしたら、しつこく爪を立ててしがみついてきて、洋服の上からなのに膝に引っ掻き傷ができて流血した。

レストランでお客さんが窓の外を指差しながら眺めているので、何かと聞いてみたら、葡萄畑をキツネが歩いていた。こっちにきてはじめてキツネを見た。

まかないはトンカツ。立ち仕事とはいえ、他に運動はしていないのに、毎日こんなにしっかり食べて大丈夫だろうか。

社長のガビさんからママレードジャムとたらこのお裾分けを、シェフからレストランで余った牛すじをもらう。ここにいると、冷蔵庫と冷凍庫がいただきものでパンパンになる。

夕飯は、落家にお呼ばれして、落さん手づくりのパエリアをいただいた。刻んだ昆布が入っていて、ほんのり効いただしの風味がホッとする味だった。

水分おおめのパエリアは日本人が好きな味だと思う

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玉置優衣(志村)
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