ゆい

80カ国渡航、年間500冊ほど読む旅と本のおたく

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80カ国渡航、年間500冊ほど読む旅と本のおたく

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笑えるくらい心配性なのに70か国を旅した私がつくる鉄壁の「旅のしおり」

大学生のときに世界一周もどきを経験してから約10年。会社員として働きながら、たまに休暇をもらって旅しています。 これまで訪れた国は70ちょっと……と言うと強者っぽく聞こえそうですが、むしろ真逆。心配性で内向的、コミュニケーション力に自信なしという完全に海外旅行に適さないタイプで、出発日が近づいてくると必ず、トラブルに巻き込まれる夢を見て飛び起きます。 そんな性格だからこそ、無事に帰国するためのtipsをたっぷり蓄積してきました。ここでは、そのうちの一つである「旅のしおり作

    • 「トラブルこそ旅」と笑える自分に乾杯しよう【イタリアひとり旅日記】

      この記事では、南イタリアの3つの街を歩き回り、一日に2回ティラミスを食したのち、突然の欠航で帰国できなくなってしまった2日間の日記をまとめる。 ▼洞窟ホテルにときめいていた前日の日記 【DAY9】おとぎ話の街「アルベロベッロ」へ晴天のマテーラ、洞窟ホテルで目を覚ます。朝ごはんから一日をスタート。 ひとり旅には少々ムーディーすぎる空間。朝一番の時間帯、このときめき空間をひとりじめさせてもらった。 たくさんの食材と目が合う。一番興奮したのはチーズが10種類ほど並んだコーナ

      • 静かな世界遺産の街で、洞窟たちに守られて眠った夜【イタリアひとり旅日記】

        今年の梅雨ごろ、私は旅のルートで悩みに悩んでいた。選択肢は以下の3つ。 (1)イタリア縦断(小さな村をまったり巡りたい)(2)ポルトガル&トルコ(いつか行きたいポルトガル+ひさびさに行きたいトルコ)(3)モルドバ→ルーマニア→ブルガリア→北マケドニア→コソボ→アルバニア→イスタンブール(ヨーロッパでまだ行けてないエリア+ひさびさに行きたいトルコ) たぶんこれを読んでくれている方が想像する10倍ほど悩んだ末、(3)にしようと決めかけたころ、地図を眺めながらひらめいてしまった

        • 自由が丘エリアのお気に入り作業カフェ25選【9年住んだ私のおすすめリスト】

          自由が丘エリアには9年住んだ。 このエリアにはカフェがたくさんあるものの、PC作業ができるお店というと意外と多くない。選択肢が限られているので、あるカフェの常連さんを別のお店で見かけることがしばしばあるほどだ。 ここでは2024年9月時点で仕事・作業におすすめのカフェを【自由が丘エリア】と【自由が丘周辺エリア】に分けてまとめる。 ※2024年9月に引っ越したのですべて過去形で書いたけど、これからも通いたいお店ばかり! 自由が丘エリア①ALPHA BETA COFFEE

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          34歳の夏、ぎりぎりになりましたが夏休みの宿題を提出します

          これを言うとたいてい「うへえ……」という顔をされるが、小学生のとき、読書感想文を書くのはまあまあ好きだった。学習机にまっさらな原稿用紙を並べては「さあ、なにを書こう」とわくわくしたものだ。 時が流れ、34歳になった私は(かなり大雑把に言うと)読書感想文を書く仕事に就いている。 ある春の日、仕事の情報収集のために登録しているGoogleアラートが「青少年読書感想文全国コンクール」のニュースを届けてくれた。懐かしく公式サイトを開く。今年の課題図書もどれもおもしろそうだ。「そう

          34歳の夏、ぎりぎりになりましたが夏休みの宿題を提出します

          【76-81カ国め】己の旅スキルを試され続けたモルドバ〜アルバニア6日間

          2024年7月、モルドバ〜ルーマニア〜ブルガリア〜北マケドニア〜コソボ〜アルバニア〜イタリアを10日ほどかけて旅してきました。 アルバニアまでは毎日飛行機かバスに乗り、国境を越える多忙な旅です。 今回は、小さなトラブルが次々に発生し、問題解決のためのスピーディーな意思決定と柔軟な対応が求められる、仕事のような旅でした。これまでの旅経験値とスキルを総動員してなんとか乗り越えた感があります。 この記事ではまずイタリア以外の6カ国、6.5日分の日記をまとめてみます。 【DA

          【76-81カ国め】己の旅スキルを試され続けたモルドバ〜アルバニア6日間

          【276冊読んだ】2024年上半期のお気に入り(だいたい)10冊

          これまでnoteには旅の話ばかり書いてきたけれど、実は旅より好きなものがある。本だ。 2024年上半期に読んだのは276冊。そのうち特にお気に入りの10冊を、小説とエッセイに分けて紹介してみたい。 【小説】『マリエ』(千早茜) 大好きな千早茜さんの作品。目次の時点でわりと深めに刺さってしまい、いったん本を閉じて深呼吸した。 主人公のまりえは、夫から「恋愛がしたい」と打ち明けられ、40歳を目前に離婚することとなる。 そんな第一節のタイトルは「離婚、新しい香水、白いシー

          【276冊読んだ】2024年上半期のお気に入り(だいたい)10冊

          1,200円で“死ぬまでに一度は見たい景色を見に行く勇気”を買った

          服装を変えるだけで、本来ならば浮いてしまいそうな場にも難なく溶け込めることがある。 たとえば、音楽のライブ。 にわかファンでも、ライブTシャツさえ着れば臆することなく楽しめる。 たとえば、高級レストラン。 ちょっといい服を身にまとえば、常連みたいな顔で食事ができる。 たとえば、テーマパーク。 かわいい耳を装着すれば、残業続きでぐったり疲れていても、きらきらした世界の登場人物になれる。 心配性で自分に自信がない私でも、服装次第でえいっと飛び込む勇気が湧いてくるのだ。

          1,200円で“死ぬまでに一度は見たい景色を見に行く勇気”を買った

          【74カ国め】スリランカ・タイ3泊7日ひとり旅のながなが日記

          2024年4月、スリランカ・タイを3泊7日でひとり旅してきた。 スリランカは初訪問で、74カ国めになる。タイはこれまで10回ほど入国している大好きな国だ。 4月で就職10周年を迎えたこともあり、今回の旅のテーマは「自分にぜいたくを許して感性を磨く旅」。 この記事では、3泊7日の日記を殴り書きする。最初にことわっておくと、7,000字ある。肉親でも途中で放り出しそうなくらい長い。 今回の旅のスケジュール&目的会社員なので、限りある有給休暇を使って旅をしている。 今回の

          【74カ国め】スリランカ・タイ3泊7日ひとり旅のながなが日記

          ある春の日のタイムスリップについて

          ものにはたくさんの思い出がまとわりついていて、ふと手に取っただけで私たちの感情を揺さぶってくることがある。 ちょっと長くなるけれど、今回は旅先で出会ったYとの思い出話に付き合ってほしい。舞台は12年前のバンコク、カオサン通りの激安ゲストハウスだ。 2012年夏、バンコク・カオサン通りの激安ゲストハウスYとは2012年7月、バンコクの安宿街・カオサン通りにあるゲストハウス「N」で出会った。 Nの宿泊料金は数百円。かろうじて個室ではあるものの独房と揶揄されるような部屋で、も

          ある春の日のタイムスリップについて

          旅に絶対持っていけないものを買った話

          海外旅行に持っていけないものは買わない。 帰国日を決めない旅に出る可能性があるので、ミニマリストのような暮らし方をしている。 旅好きにはこんな価値観の人がけっこう多いものだ。私もそのひとりである。 無意識のうちに「旅のおともにぴったり!」「いやいや、こんなの旅に持ってけないからやめとこ」などとジャッジして、ものを買ったり買わなかったりしている。 今回は、そんな私が「旅に絶対持っていけないもの」を買った話を聞いてほしい。 2023年に買ってよかった「旅に持っていけるもの

          旅に絶対持っていけないものを買った話

          「今日は絶対泣く」とわかっていたから、飛行機の中で化粧を落とした

          これまで何度となく、機内や空港で化粧を落としてきた。海外旅行が趣味で、深夜便を愛しているからだ。 化粧を落としてたっぷり保湿した後、夢の中へ。目覚めたら次の街に着いている――弾丸旅行者の理想的なスケジュールである。 そんなとき、化粧を落とす目的ははっきりしている。お肌のためであり、良質な睡眠のためであり、翌日のスムーズな行動のためだ。 だが今回、はじめて「このあと絶対に泣くから」という理由で、機内で化粧を落とした。正確にいうと、クレンジングシートを使い、アイメイクだけを

          「今日は絶対泣く」とわかっていたから、飛行機の中で化粧を落とした

          苦手で嫌いだけど、それでも70か国を旅してきた8つの理由

          「70か国以上を旅してきた」というと、旅が好きで好きでたまらない人のように聞こえるらしい。 実際は違う。世界中の人に「海外旅行は好きですか?」と聞いてまわったら、私は「いいえ」側の50%に入るかもしれない。 それなのに、なぜ貴重な有給休暇を消費し、たっぷりお金を使って海外に行くのか。しかもVRでリアルな“旅行”を楽しめる時代に。 よく聞かれるこの質問に答えてみたいと思う。 自分を鍛えるためよく笑われるけど、一番大きな理由は「修行」だ。 内向的で心配性、方向音痴、英語

          苦手で嫌いだけど、それでも70か国を旅してきた8つの理由

          70か国旅した私のバッグの中身&出発前のToDoリスト

          これまで0泊3日から5カ月半まで、長短さまざまな期間の海外旅行を重ねてきました。 こちらの記事にも書いたように、ひとり旅派で心配性、英語力に自信がない私にとっては、旅の事前準備が超重要。 トラブルを回避すべく、渡航を重ねるごとに「持ちものリスト」と「出発前のToDoリスト」をアップデートしてきました。 今回の記事ではその2つについて語ってみます(とは言ってみるものの、スペシャルな内容ではありません)。 5つのマイルール持ちものに関するマイルールは以下のとおり。 ①ト

          70か国旅した私のバッグの中身&出発前のToDoリスト

          「世界一周?自分探しってやつ?(笑)」に対するささやかな反論

          旅おたくの私だが、普段はあまり海外旅行の話をしないようにしている。それには2つの理由がある。 ひとつは、相手が聞きたくない話はしないという、コミュニケーションの基本によるものだ。誰かに話を聞いてほしいなら、SNSという便利なものがある。 もうひとつは「自分探しってやつでしょ?(笑)」と言ってくる人がいるからだ。このひと言が投げ込まれたとたん、会話を和やかに進めようという意欲はどこかへ消えていく。 この記事では、これまで飲み込んできた言葉たちをおなかの底から引っ張り出して

          「世界一周?自分探しってやつ?(笑)」に対するささやかな反論

          憧れのサウジアラビアでときめきすぎて鼻血を出した

          70カ国以上を旅してきた私には、つねづね「行かずに死ねるか」と思っている国がありました。 ベールに包まれた中東の国、サウジアラビアです。 もともとイスラム圏の雰囲気が大好き。聖地メッカがあるサウジアラビアなんて、興味をそそられずにはいられません。 しかもサウジアラビアは2019年まで、観光目的での訪問が禁じられていました。これまた、旅好きの心をくすぐります。 憧れは募るばかりですが、イスラム圏の中でもとりわけ女性の権利が制限されている国なので、女性ひとり旅の難度は高め

          憧れのサウジアラビアでときめきすぎて鼻血を出した