ルパン対複製人間 感想
タイトルになっている「複製人間」がマモーのことであるのは間違いないだろうが、これはこの映画がつまるところ“ルパンとマモー”という二人の男の対決を描いていることを示している。
両者の人生観は対照的だ。「永遠」を指向するマモーと、「現在」を生きるルパン。しかしそれ以上に、二人の間には決定的な溝がある様な気がしてならない。そう考えたときふと頭に思い浮かんだのは、映画『アマデウス』のモーツァルトとサリエリだ。
サリエリは神の愛のみならず、自らが想いを寄せる女の愛を奪ったモーツァル