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都内で賃貸仲介業をやってみての感想

都内で賃貸仲介業(※1)を本格的に始め、初めての3月が終了しました。

結論

結論から言えば、3月はコスパが悪かったです。

お客さんからの需要は高かったため、SUUMOなどのポータルからの反響数は申し分なかったです(月に30件は集客できた)。
しかし効率的に捌く観点ではイマイチでした。要は労力に対する収入が割に合ってないということです。

ほぼ1人でやっていたこともあるかもしれませんが、
自分なりに効率が悪かった理由が整理できています。

理由は大きく以下3点

①物件の回転スピードが速いこと

  • 前提として、不動産賃貸業は業者間サイトに物件情報が出現→物件の選定→撮影→掲載→反響→内見→契約という流れになっています

  • 上記プロセスを1人で行っていたのですが、3月は物件の回転が早く、物件を撮影や内見をしているうちに他の業者で成約になったり、はたまた内見なしに申し込みをするお客さんもいたため(転勤など理由があるのかと思いますが)、いつも通りやっていると市場の物件回転数に自分の体がついていかない部分がありました

②お客さんを急かさなかったこと

  • これまで自分自身が引っ越しのために不動産賃貸業者とユーザ側でやりとりをしてきた際「今決めないとなくなりますよ!」と急かされ、嫌な思いをしたことがあったため、自分が事業者側となった今、変に急かすことはやめることにした

  • ただ、これをしすぎたために結局物件が埋まってしまい、内見対応を1からやらなきゃいけない、もしくは他社物件で決められてしまい、自分の労力がゼロクリアになる場面もあった(経験としては生きるが)

  • 次回からは特に繁忙期は、お客様のためにある程度必要な「急かし」はしていく必要があるかもしれない

③お客さんの選定をミスったこと

  • 1ヶ月で集客できたユーザは30名弱と申し分なかった

  • 一方で、その質(表現は悪いが)には差があったことが反省点である。具体的には決断力が弱い(マイナスなことに目がいってしまい物件を決めきれない、それでいて理想が高い)、年収に不相応の物件を探している、注文が多い(敷金礼金仲介手数料ゼロ前提でいい物件を探そうとする)、など

  • ベン図で言えば重複する部分もあるかもしれないが、その辺りを見極められなかった自分に非がある

  • ただ、なんとなく理由はわかっていて、あまり反響がこない物件(敷金礼金ゼロや築浅などいい部分があるが、駅から遠かったり、家賃が相場比で高いみたいな変な物件)に問い合わせをしてくる層は変な傾向があった。端的にいうと、社会や経済のことをあまりわかっておらず、自分のことを客観視できていないのだと思う。

対応方針

①仕組み化する

  • 物件の回転についていけるように、仕組み化(自分がやらなくてもいける仕組みを作る)して、誰かに任せる

②お客さんを急かす

  • もちろん物件に応じてだが、何度も内見をするとお客さんも事業者もエネルギーを使うので、必要に応じて急かす必要がある

  • 営業色が出ないように「お客さんのために判断を急がせてますよ」というコミュ力が問われるのでその辺りは仕組み化するときも含めて今後の課題と思う

③センスのいい物件をポータルに掲載する

  • 質の悪いお客さんを引かないために、業者である私自身が家賃、エリア、築年、駅からの距離、その他条件(独立洗面台、室内乾燥、風呂トイレ別、温水洗浄トイレ)などを踏まえて、撮影、掲載すれば、自ずとユーザの質も向上していくと思うのでその辺はちゃんとやっていきます

長くなりましたが、そんなとこです。
ここで1つお客様とのやり取りで感じたことがあったので記載します。

お金がないから決断力がないのか、決断力がないからお金が稼げないのか

複数のお客さんとやりとりする中で、物件を決断する際の決断力が低い人がいました。そういう人に限って物件予算(それのもとになる年収)が低いという特徴があったのです。

わかりやすく言えば、
物件の予算が低いにも関わらず、「築年は浅い方がいい、駅近がいい、広い方がいい」と言い、自分のニーズに満たさない点があると、マイナスポイントだけに目がいく人たちです。

年齢層も若年層というより、
30-40代の独身ないしは子無し夫婦にみられました。

この状況を受け、
「お金がないから決断が遅くなっているのか」、「決断が遅いからお金を稼ぐ職につけない傾向があるのか」が今時点ではわかっていないです。

鶏が先か卵が先か問題と一緒ですが、因果関係はある気がするのでその辺りはn数を蓄積していきたいと思います。

私の好きな本である「決断の本質」に決断力の重要さは記載されているので、その辺りに興味がある人は読んでみて下さい。
特に組織を牽引するリーダーには欠かせない能力だと思います。

(※1:賃貸物件を探している人に物件を紹介し、借主からは仲介手数料を、貸主からは業務委託手数料をもらうビジネス。物件をSUUMOなどのポータルに掲載し、ユーザを集客する)


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