猪突猛進☆おーさか旅 後編
大阪二日目。
前日の生配信で盛り上がりかなり延長したのもあって、力尽きるように眠っていた。
目を覚ますと、もう外は明るくなり始めていた。
さて、朝ごはんはどうしようか。
一番に考えたのはそれである。
寝ても覚めても食べ物のことばかり考えている食いしん坊とは私のことである。旅行の楽しみの8割は美味しいものだと思っている。ご当地の美味しいものならなお良い。そうでなくても贅沢なものが食べたい。
気になっていたパン屋さんはここからだと徒歩8分らしい。往復16分か。すぐ食べたいし、一旦出て帰ってきてまた準備をして出直すというのも、なんというか効率が悪いよなぁ。
そんなことを考えながら身支度をしてカーテンを開け、窓の外を眺めていると、ホテルの裏手に飲食店らしきお店を発見した。
看板が出ているがよく見えなかったので、GoogleMapで検索してみる。かけそばのお店らしい。
あたたかいおそば、朝ごはんにはいいんじゃないだろうか。せっかく見つけたし行ってみよう。
荷物をまとめてチェックアウトした。
和風出汁そばスタンド あぼす。
この、入り口の開け閉めがめちゃくちゃ難しくて、一回も成功しなかったよね。店員さんが「やるんでいいですよ」と気を遣ってくれたレベル。
平日朝だからか、私以外にはお客さんはいなかった。
一番スタンダードっぽい肉そばを注文した。
そういえば立ち食いのお店ってはじめてかもしれない。
関西の出汁は透き通ってるって聞いたことあるけど、これですなー。あと、ねぎがいっぱいのってる。
優しい味でちゅるちゅるっと食べ終わった。
朝ごはんの最適解だった気がする。
立ち食いだと、食べ終わったあとにその場でぼへーっとせずにすぐ出る気になるのがいいですね。
天満橋から電車を乗り継いで、東天下茶屋へ。
4年ぶり2回目の安倍晴明神社である。
京都の晴明神社もだけど、やっぱりなんとなく清廉な気持ちになれる神社だなと思う。気持ちが良い。
で、最近お守りにはあまり食指が動かないのもあって、今回もおきつねさまのおみくじを引くことにした。
前回は大吉だったけど、今回は末吉。
夏の京都旅行の時よりはマシだが、また旅行に関してイマイチな内容が書いてある。「注意して」とか怖いこと言うなよ。一体何が起きるっていうんだよ、ワクワクするなぁ。
問答無用で結んで、神社をあとにした。
さて、ここから天王寺駅へ戻る。
でっかい歩道橋で迷子になりつつも、進む。
大きな公園を通り抜けます。
家族連れがピクニックしてたりしてにぎやか。
目的の天王寺動物園に着きましたが、ゲートの写真は撮るのを忘れました。どうして。
早速動物を見ていくぅ。
たぶん動物に優しい展示方法を心がけているからだと思うんだけど、写真にはおさめづらいところが多かった。写真で見ても何がどうなっているかわかるものだけをなるべくピックアップして載せていこうと思う。
この夜行性動物舎に今回の旅の目的の一つである「キーウィ」がいる。
ドキドキしながら歩を進めていく。
途中のコウモリのコーナー、たくさんいて見応えあった。
コウモリってさ、逆さまに留まるじゃない。でも、うんちするときは正位置で留まるんよ。知ってた?私はここでその光景を見て知った。
逆さまのまましたら自分にかかっちゃうからだろうね。頭良いね。使い分けてるんだ。へぇ。
ついにキーウィのコーナーまで来た。動物のために暗くしてあるので、ちょっと見えにくいが……
よーく見てみると、見つけた!
うーん。
尻!!!
尻がキウイフルーツみたいに丸くて可愛いことはよーくわかった。でも顔も見たいよー。
しばらく粘ったがだめだった。一旦諦めて先に進む。
この看板のすぐ横くらいで遠吠えしてる人がいて、ニヤリとしてしまった(もちろん返事はない)。
頃合いを見てキーウィに再チャレンジしたいが、先にお土産屋さんを見てみることに。
天王寺動物園の話をXでしたときに「こういうものがありますよ」とタレコミをもらっていたものがあり、欲しいなぁと思っていたのだが……
たくさんいました。実物見たら即買いでした。
他の動物たちを見ながら、もう一度夜行性動物舎へ。
またキーウィの前でしばらく粘っていると、ついにその時がやってきた。
瞳がつぶらで、ひたすら地面をくちばしで突きながらどすどす歩いててかわいかった。虫探してんのかな。あと思ってたよりでかかったし、くちばしの形が思ってたよりカモノハシっぽかった。
知らない人と「あそこにいますよ」「いますね」などとちょっとしたふれあいがあったのもよかった。
満足したので出口へと向かう。
手前のお土産屋さんに入ったところ、もう売っていないと思われたこの子も見つけてしまったので、お迎えしました。
こっちのほうが色的には実物に近い気がする!
今は自宅にはゴールデンキーウィが、仕事場にはグリーンキーウィがいるという生活をしています。最高。
さて、歩き回っておなかもすいてきたので目をつけていたカフェを目指す。
天王寺駅を越えて進んでいく。若干治安が悪そうな道もあったが、昼間だし、まぁよかろう。
MARUFUJI CAFE。
本当は抹茶フォンデュが目当てだったが、限定だったらしく今はなかった。お前は大阪に来てまで抹茶を食べたいのか?と思うでしょ。私も思いましたよ。でもね、完全に抹茶の気分なんよ。しかたないでしょうが。
パフェかパンケーキか悩んだ末に、パンケーキをチョイス。このチョイスにのちのち後悔することになろうとは、この時の私はまだ知る由もない。
お茶をとにかく推しているお店なので、ならばとお茶のセットをつけた。
あたたかいお茶でほっこりしているうちに、お待ちかねのパンケーキが運ばれてきた。
米粉でできてるんですって。もうこれお昼でいいよね。実質米だもん。
抹茶蜜や抹茶アイスと共に食べると最高の気分でした。甘さ控えめで、ちゃんと抹茶の苦味がいきている〜。うま〜。
かなり時間をかけて食べてほっこりしたところで、電車に乗ってアメリカ村へ向かう。
古着屋さんを見つつ、小腹がすいたらたこ焼きを食べようという算段である。
しばらく乱立する古着屋さんをあてもなく冷やかしていたが、どうも好みの服が見つからない。
あと、小腹もすかない。こんなにたこ焼きのお店がたくさんあるのに、どれを見ても全然食べたい気持ちにならない。
そう、お昼に食べたパンケーキである。米粉だから腹もちが良い!やってもた!
完全に判断を誤った。いや、美味しかったからいいんだけども。でも、たこ焼き食べたかったなぁ〜。
そんな感じでタイムアウトになり、ホテルに預けていた荷物をピックアップして新大阪駅へ向かう。
ふと、自分が思っているスピードで動けていないことに気づいた。なんとなくぐったりしているような感じがする。
なぜだろう?もしかして体調でも悪いのだろうか?それとも歳か?
ぐるぐる考えて、はたと思い至る。
疲れだコレ。
思えば、本番から一週間も経たないうちにイベント出店があり、その二日後には新幹線に飛び乗っているのだ。どうかしている。それをやっているのがこの私である。疲れていないわけがない。むしろ、なんで100%の状態でいられると思った?もしかして…バカ??
たこ焼きを食べたいのにパンケーキを食べるという判断ミスをしたのも、おそらく疲れからだ。いつもの冴えている私ならあそこはパフェを選んでいたに違いない。なーんだ、疲れか!
関係各所へのおみやげを買う段になっても、もうほとんど脳みそが働いていないので、吟味する必要のある方へのおみやげは買いきれなかった…あと大阪といえばこれ!っていうもの見つけるの、なかなか難しくない?私だけ?
最後になんとか551で豚饅とちまきを自分用に買った。豚饅は4個入りか6個入りか一生悩んでいたが「6個入りだと特別感が薄れそう」という理由で4個入りにした。もうちょっと食べたいなくらいがちょうどいいのだ。足るを知る、だ。
ちまきを買うにあたって「割り箸ってあったほうがいいですかねぇ」とお店のお姉さんに聞いたら「あったほうがいいと思います!」と元気に教えてくれた。優しい。
帰りの新幹線に乗り込む頃にはもうグダグダだった。551のちまきを食べ、尻すぼみの旅になってしまったことだけが悔やまれるなぁと思いながら、少し眠った。
今回の反省:
脳内麻薬に騙されるな。疲れを自覚せよ。
長々お付き合いくださりありがとうございました。また旅行に行ったら書きます。
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