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猪突猛進☆おーさか旅 前編

ある日突然「絶対に劇団☆新感線の天號星を生で観たいマン」になってしまった。

ふと新感線のあのノリが恋しくなり、調べたら「天號星」という公演がすぐ始まるじゃないか。
キャストも豪華で、何しろ大好きな古田新太さんが出る。中島かずき先生が脚本を書いている。あたりまえだが、いのうえひでのりさんの演出。こりゃあ面白くないわけがない。
東京公演は今月からか。どれどれ…とチケットを確認したら東京公演は全ステージ完売していた(あたりまえ)。
でもどうしても生で観たい。しかし転売されているチケットを買う気にはならない。というか買ってはいけない。転売ヤーに加担してはならない。
ふと、大阪公演の日程のそばに表示されたおしらせが目に入った。大阪での追加公演の先行抽選をやるとな?日程的にも本番後だし、なんとかなるんじゃないか?
抽選に当たらなかったらそのときは諦めよう…それも神様のおぼしめしよ、と思いながら、申し込みをしたのだったが。

……当たっちゃったよ!!!

そんなわけで、慌てて新幹線と宿の予約をしたのだった。
(もう夜行バス往復はやりません、さすがに死ぬ)

そしてドタバタと迎えた、11/13(月)朝。
東京駅から新幹線に乗り込み、新大阪駅を目指す。

電車の旅の楽しみは駅弁と相場が決まっている

駅弁を食べるために、朝ごはんは食べなかった。
最近、魚系のお弁当買いがち。おいしゅうございました。
睡眠不足が続いていたので少し眠るつもりで、アイマスクをするなどしたがなぜか眠れず。
諦めておやつを食べながらぼへーっと過ごすことにした。

そんなこんなで、とくに問題もなく新大阪駅に到着。
ホテルのチェックインまで少し時間があるので、カフェに寄ることにする。
御堂筋線とかたぶん初めて乗った。
いや、乗ったことはあるのかもしれないけど、人についていく感じだったから覚えてない可能性もある。
北浜駅で降りる。

かっこいい橋ある
こういう古い建築物がすき

行こうと思っていたカフェが思ったより遠かった。そして迷子になった。思わぬタイムロスをしながらもなんとかたどり着いた。
お店はSpectacle Kitahama(スペクタークル きたはま)。
コーヒーでも飲もうかと思ったが、メニューを見る限り紅茶を推しているようだったので紅茶をいただくことにした。

2階の席誰もいなかった
きりんさんの隣の席にした
美味しそうに撮れました

本当は何かフードも頼もうかとも思ったんだけど(カヌレが美味しいみたい)駅弁を食べたあとでそんなにおなかが空いていなかったし、意外とチェックインまでの時間がなくなってしまったので、紅茶だけ。
「ストロベリーガーデン」という、いちごの果肉たっぷりの紅茶。甘酸っぱい香りで美味しかった。
ポットで出してもらえるのはたくさん飲めていいんだけど、時間が経つとどうしても渋みが出てしまうのだけが難点だなぁと思った。きっと途中で茶葉が取り出せるようになっていると解消できるんだろうな。

そして15時ぎりぎりにホテルへ。
今回はホテル京阪天満橋に宿泊。
チェックインはタッチパネルで行うものだったのでとてもスムーズだった。
シングルのお部屋はこじんまりしていたが、まさに「こういうのでいいんだよ、こういうので」だった。
疲れもあり、大きめのベッドに横になって15分ほど眠った。

さて、今回の目的である「天號星」は18:30開演である。
小腹が減ってきた。劇場の周辺を調べると、たこ焼き屋さんがあることがわかった。よし、劇場へ向かいつつたこ焼きを食べよう。大阪らしくていいじゃないか。
最低限の荷物を持って電車へ乗り込んだ。

大阪城公園駅で降りる。
この駅、電車が発車する時に法螺貝の音が聞こえる。合戦が始まるのかと思った。芸が細かいな。

駅構内にある大阪城一帯のジオラマ
こんな構造になってるんだってさ

改札を出てわくわくしながらたこ焼き屋さんへ向かう。
なんだかひっそりとしているなぁと思いながらお店の前に辿り着いて、愕然とした。

お休みじゃないか……。

ちょっと泣いた。
このへんの飲食店、夕方には閉まっちゃったり、月曜は休みのところが多いらしい。
これから行く方は私みたいにならないでくれよな。俺の屍を越えてゆけ。
しかし、おなかは空いている。背に腹はかえられない。
開いていたローソンでカツサンドと白湯を買って外のベンチでもぐもぐ。いや、東京でも食べれるやつなんよなぁ……。

食べながら見ていた景色がこちら

でもローソン様、開いててくれて本当にありがとうございます。助かりました。もう足を向けて寝られないです。

千利休いたからツーショ撮った

小腹がなんとかなったところで、劇場に向かって歩く。
「天號星」が上演されるのはクールジャパンパーク大阪WWホール。
この近くにいくつか劇場があり、どうやら今、5月の「オリニフレテ。」で共演した万能グローブガラパゴスダイナモスのしいきがSSホールで何かやってるらしい。
近いのでとりあえず寄ってみる。

ここがSSホール
ほー、演劇祭やってんだなぁ
このPandAという団体さんにしいきが出てるっぽい

上演は15:30からってことでチェックイン直後くらいだったので観れなかったけど、しいきがんばってるんだなーと思ってちょっと嬉しかったというだけの話。東京と福岡の人間が大阪でニアミスするという不思議。

さてさて、寄り道もそこそこに、着きましたよWWホール。

キリッ

すでに劇場前に列ができていた。
チケットを握りしめて列に並ぶ。ついにだ!
ロビーのでっかいデジタルサイネージも見ごたえある。新しい劇場って感じだ〜。

かっこいい
いや全員かっこいい
ロゴもかっこいい

席についてからの興奮がヤバくて、ちょっとまともに呼吸ができないレベルだった。数年ぶりの生新感線だが、こんなに興奮するとは思っていなかった。
席は真ん中あたりの通路横。少し遠いが良い位置だ。アナウンスを聞いていると、どうやら客席降りの演出もあるらしい。楽しみすぎる。
開演前のいつもの曲(ジューダス・プリーストのHeavy Duty)が流れた時点でもうわりと私はクライマックスになっていた(早い)。

本編に関してのオタクの感想は別の記事で上げているので、こちらをどうぞ(ネタバレ気をつけてください)。

あのねぇ、めちゃくちゃ楽しかったよ……(語彙力が死んだ)。
大阪まで来てよかった。本当に。チケットの抽選に申し込んだあの時の私、ありがとうすぎる。

物販、追加でヘアゴム買っちゃったよね

そして、観ていて思い出した。
私は元々こういう芝居がやりたい人間なんだと。たくさん戦いたくなった。戦う機会があればどんどん飛びついていこうと思った。

わーっとなっているうちに終演し、キャストたちが出てきて三方礼をしてくれる。拍手が鳴り止まず、カーテンコールがダブルになる。さらに鳴り止まずトリプルになった。
ダブルまでは喜んで手を叩いていた私だったが、トリプルともなるとさすがにもう帰らない?と思っていた。
でも最後に古田新太さんがお手振りしてくれたのは嬉しかった(ちょろい)。

そんなわけで、想定より劇場を出るのが遅くなってしまったので、大急ぎでホテルへ戻る。
23時から「コウカイする男。」の生配信があるんや。遅れるわけにはいかない。
優雅に夕飯を食べてる暇なんて無い。でも朝まで何も食べないのは多分無理なのでてきとうなおにぎりを一つと、なんかちょっとでも贅沢したかったので高千穂牧場の飲むヨーグルトを買った。いやだから東京でも買えるやつなんよッ!!
余裕だと思って「配信出ます」と言ったことを今更少し後悔した。

クガネの準備間に合ったのだ

なんとか生配信には間に合ったが、バタバタした一日だった。ゆっくり食べれたの駅弁だけだったな。悲しいが明日に期待しよう。

後編に続くっ!

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村田結香(ゆんゆん)
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