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生涯猫派 犬を飼う④ 猫と犬が出会う時
先住猫のいる家に、子犬を迎え入れるにあたっていろいろと準備をした。
一番配慮したのは、それぞれの空間をわけることと、先住猫の生活を崩さないようにすること。
最初の1週間は、ジンジャーは1階の部屋で過ごし、24時間誰かがその部屋にいるようにした。
夏休みだったこともあって、この点は難なくクリアできた。
これは、ジンジャー用のプレイペン。
水平にバーが入っているものだと、犬がよじ登ってしまうとのことで垂直バーのものにした。
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普通の子は飛び越えられるはず。ソフィーしっかり!
*
猫とジンジャーの対面は時間をかけてゆっくりすすめた。
ジンジャーが来て3日目くらいに10分程度会わせ、翌日には30分と少しずつ時間を伸ばしていった。
10日後くらいにジンジャーを猫と私達の居住エリアにつれていき、リビングエリアをゲートで囲ってジンジャーの行動を制限した。
次に大事にしたのは、猫の逃げ場・逃げ道をつくること。
だけど、結局ジンジャーのことが気になるようで、少し高い位置からジンジャーを監視する。
ジンジャーもみたことのない生き物にどう接したらいいのかわからない。
尾をあげて、猫にわんわん!と吠える。
やがてお互いの好奇心が交わりあうと、追っかけっこがはじまる。
ジンジャーがしつこくすると、猫パンチが炸裂。
ひるむジンジャー。
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この繰り返しでお互い距離感を掴んでいるようだった。
水などもそれぞれ用意したけど、ジンジャーも猫たちも「物の共有」にこだわりがないようで、結局わちゃわちゃといろんなものをシェアしている。
ステラとソフィーは基本的におっとりしていて、人や友人の犬を威嚇したり本気で手を出したりしない子たちなので、ジンジャーに危害を加えるようなことはないと思ったし、実際そのとおりだった。
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猫:それ、あたしのトンネルなんだけど。
なのでつかみはオッケー、かな?
*
とまあ、このあとも、日常の中で少しずつお互いの存在を慣らしていった。
うまくいってるように見えたけれど、そう簡単にはいかないものなのでした。
その話は次の回に。
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