D2Cブランドのクラウドファンディングの開始のコツをいくつか書いてみる。
”クラウドファンディングを実施した際に、支援を得るために心がけたこと、意識したことなどはありますか?”
といったご質問を、stand.fmというボイスメディアでいただいた質問レターいただいたので答えます。(質問なんでも受付中です!)
僕(FABRIC TOKYO創業者 森 雄一郎)がクラウドファンディングをしたのは結構もう昔でしてちょうど6年前ぐらいの2014年。ちょうど今の時期にやっていました。
当時、クラウドファンディングって全然一般的じゃなくて、支援金額も500万円行ったらすごいみたいなことを言われてた時代でした。1000万超えたプロジェクトも片手で数えれるくらいしかなかったんじゃないかな、あの頃は。
って中で、うちの会社も知名度無いながらも、約100人ほどの支援者が集まり、200万円ほどの金額をご支援いただきました。(当時購入支援いただいた皆さん、本当にありがとうございました!)
クラウドファンディングはB2C系Webサービスを立ち上げる際、特にD2Cはものすごい相性がいいと思っていまして、ぜひやったほうがいい取り組みの1つだと思います。
支援を受ける上で気をつけたことをお話ししたいと思います。
まずは具体的には、泥臭く周りに話しかけまくるっていうのがあります。笑
当時からあったクラウドファンディングサービス(MakuakeとかCAMPFIREとかですね、READYFORとか)その辺もプラットフォームとしてはそんなに今ほど強くなくて、今多分トラフィックが当時の10倍以上は余裕であると思うんですけれども、当時は自分で集客をかなりやらないといけなかったなと思い出させます。(今もトラフィックは増えたけど案件も増えたので結局変わらないと思います)
友達、知人、家族、関係者等々、皆さんにですね支援してもらいたいと声をどれだけかけられるかで初速が決まります。
クラウドファンディングって支援金の半分以上が始めの3日間で集まる、など普通ですので、最初に盛り上がりの山を持ってきましょう。
買ってくれない?ではこういうアイデアはどうでしょう?
FABRIC TOKYOの場合は洋服を販売する権利が支援者へのリターンだったのですが、やはり洋服を販売は数千円〜数万円なので、どうしても今そのプロダクトを欲しいわけではない人にとって、ハードルが上がりますよね。
ここで心がけるべきポイントとしては、そういった物を買ってもらう以外のリターンをちゃんと設定することかなと思っています。
活動報告のレポートを送るなど原価がかからない内容で500円とか1,000円などのリターンを用意しましょう。洋服とかは正直今もう足りてるとかで買う予定は当分無いっていうことで支援がしづらいみたいな人がいると思うんで、そういった人たちもちゃんと支援してくれる1人になってもらえるような工夫があればいいんじゃないかなって思っています。500円でも1000円でもチリが積もればなんとかですし、粗利が100%のリターンは意外と馬鹿にできないものです。
次に考えるべきは、PRです。メディアに記事を書いてもらうってことですね。
PRって、お金がないスタートアップが使うべき1つの武器だと思うんで、あとやっぱり新規性があるからスタートアップと言えると思うんで、PRって非常にスタートアップと相性がいい施策になってます。
僕の場合はクラウドファンディング開始する前に、載りたいメディアリストっていうリストをExcelに作りました。そして、例えば過去にですね自分たちの似た分野について取材をやっている記者さんをリサーチしてそれもリストに追記します。ネットメディアの記事だと、この記事を誰が書いたなど、記者さんの名前とかも載ってたりするんですよね。それも書き留めてですね、出来るだけ記者さんにアプローチするようにしたっていうのがありますよね。(今思えばもっとできたかなって思ってます。。)
記者さんにバイネームで送ったら、当然過去にですね似た分野の記事を書いている場合ですね、当然その分野に興味がある記者さんなわけで、取材を受けていただける確率が上がるという形になりますね。
この時、ストーリーを磨いておくようにしましょう。創業の経緯、プロダクトローンチの想いなどを書きましょう。ブログにするなども整理できて良いでしょう。
クラウドファンディングってやっぱり共感型の購買活動が行われる場だと思うので、クラウドファンディングを始める前にそのプロダクトの品質だったりとかお得感だけじゃなくて、そのブランドに込めた想いやストーリー、背景、世界観みたいなものを合わせて作っておくとベストです。クラウドファンディングってより上手くいきやすいのかなって思っています。
こうしてPRを武器に露出を獲得していきます。クラウドファンディングリリース初日にPR記事が出て話題になるよう、記者さんへの事前の声がけは用意周到にしておきましょう。
さて、開始前は今回はこのへんにしておきましょう。
クラウドファンディングが終わった後に心がけたほうがいいことと思っているのは、カスタマーリレーションというか、その後のCRMです。
CRMって言ったらちょっとビジネス的になっちゃうんですけれども、そうやって支援していただいたお客様はやっぱり創業者自ら、お礼のメッセージや、その後のコミュニティ形成に繋げていくようにしたらいいと思います。
一点一点顧客の対応をしていくっていうのがファン作りには大事です。一件一件、大切に。この経験が後の顧客視点のプロダクト作りに非常に役立つと信じて。
クラウドファンディング、本当は共感して支援していただいたりっていうお客さんが多いと思うので、僕よく事業を考えるときは最初の100人、どうお客さんを喜ばせられるかみたいな目線で事業を考えてたりします。
まさに、クラウドファンディングはプロダクトをローンチしてそれでここから何十人何百人、何千人っていうお客さんに支援いただく輪を広げていく形だと思います。
一番最初の100人っていうのはですね、クラウドファンディングでお客さんを獲得する場合、そのクラウドファンディングに集まっている人たちっていうのは、そういう支援をしたいっていう気持ちだったりとかが強かったり、そして傾向としては新し物好きなんですね。それでリテラシーが高い傾向にあると。
そういった方はその後もウォッチしてくれる可能性も高いですし、共感力も非常に高い方なので、今回しっかりファンになっていただければ、その後もブランドの成長に合わせて何年も顧客でい続けてくれる方なんじゃないかなって思うのでしっかりアフターサポートしましょう。
やっぱり一人一人のお客様への感謝の気持ち、そしてその後のブランドだったり創業者自身が成長していっているような姿をその人たちにも共有していくといったことが非常に大事なんじゃないかなと思っています。
クラウドファンディング関連色々まだまだコツあるんですけれども、また何かあればご質問いただければと思います。
ありがとうございます。
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