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Bones Around The World #8 Ryan Keberle
少し間が空きましたが、今回からタイトルを一新して引き続き世界の色々なトロンボーンプレイヤーを紹介していきたいと思います。
今回は現代ニューヨークジャズシーンの第一線でソリスト、コンポーザー、そして著名なビッグバンドのセクションマンとしても活躍するトロンボ二ストRyan Keberleを取り上げたいと思います。
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マンハッタン音楽学校でSteve Turreに師事した後、ジュリアード音楽院ではWyclif Gordonのもとでも学んだようで、彼らの一回り上の世代のNYスタープレイヤー達からの薫陶を受け育った新世代を代表する一人と言えるでしょう。
ライアンは現代のトロンボーンプレイヤーの中でも郡を抜いて自身のプロジェクトを多岐に渡り積極的に発信しています。
Ryan Keberle CatharsisではNYのトッププレイヤー達とコンセプチュアルなコンテンポラリージャズサウンドを展開し、REVERSOではクラシックから影響を受けた作品を。更にはRyan Keberle’s Collectiv do Brasilを通じてブラジル音楽、現地のミュージシャン達との邂逅も果たしています。
非常にコンテポラリーな作曲センスが光るミュージシャンですがソロプレイヤーとしての実力も確かで、サイドマンとして長年参加するMaria Schuneider Orchestra、Darcy James Argueの諸作品でも素晴らしいソロを残しています。
ソロプレイヤーとしてのライアンの特徴の一つはその太く豊かな中音域にあります。黒人系のファットなサウンドとはまた違った力強さ、そして独自のサウンドを持つプレイヤーです。
オススメの一枚
ライアンの作曲、アレンジメント、ソロすべてをバランスよく楽しめる一枚。5管+3リズムのオクテットという大所帯ながら自身の存在感もしっかり出せるバランス感覚は、リーダーとしてもサイドマンとしてもNYの一線で活躍するミュージシャンならではのセンスを感じさせます。
コンテンポラリーなセンスが魅力的なRyan Keberleでした。
次回も世界の色々なトロンボニストを紹介したいと思います。
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