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自分の「強み」は人に指摘されないと気づけない?「資質」を理解できると「強み」が分かる

キャリアデザイン、コーチング、心理学、団体支援など、色々と勉強する中、「何に着眼点を置けばいいのか?」みたいなことの一つに「資質」が大きな要素としてあることに気づきました。

人生や事業の方向性を定めるミッション・ビジョン、その土台となる価値観、価値観を生み出す原体験、あたりにフォーカスを置いてきたのですが、「資質」めっちゃ大事やん、というのがここ最近。


資質は「今」の観点

ビジョン・ミッションは「未来」の観点。自己や組織を形成してきた原体験は「過去」の観点。とすると価値観や資質は「今」の観点。

目指したい世界へと進むためには自分一人だけでは難しい。仲間やチームで強み弱みを補いながら進んでいけるパーティを組む必要がある。

その時に必要なのが「価値観」と「資質」の理解。

価値観は同じである方が良く、資質は違う方ができることの幅が広がる。

価値観とは何か、価値観が形成されるプロセスについては、また別の記事で触れたいと思います。

「資質」とは何か?

一言で言うと「自然とできてしまうこと」。つまり生まれもっての性質・才能。伸びやすい資質を鍛えていけば、それは「強み」になる。

逆に伸びにくい資質を伸ばそうとしてもなかなか伸びない。

ピカチュウにハイドロポンプを教えてはいけない

ピカチュウに「ハイドロポンプ」を覚えさせようとしても、覚えられるかもしれないけど、めちゃ時間がかかる。

タケシの期待に応えようと頑張るピカチュウはこう思う。

「なぜ、僕はこんなに頑張っているのに、全然ダメなんだ…あのカメみたいになれない…自分は才能がないのでは…」

誰もがツッコむ。

「いやいや、あなたが覚えるのは『10万ボルト』でしょ」

電気系という「資質」に対して、覚える技「知識・スキル」は、10万ボルトであるということ。

隣の芝は青い。「憧れ」には注意

これは笑い話ではなく、隣の芝は青いとは言ったもの。自分にない資質を持つ人に憧れがち。そして「自分はなんにもできない」とふさぎ込んでいる人がどれだけ多いことか。

「なりたい自分像」を描く行為は、順番を間違えると「なれない自分はダメなやつ」という自己認知を強化し、自己肯定感を下げるため、超注意。

  1. 人生の目的(やりたいこと)を設定する

  2. 自分の資質を理解する

  3. 自分と近い資質を持ち、自分と近い方向性のやりたいことを実現している人=ロールモデルを探し当てる

  4. ロールモデルを元に「自分のなりたい姿」を描く

という順序が大事だと僕は思っている。そして、「自分にしかできないこと」でオリジナリティを出していく。

資質の掛け合わせは運十万通り。そしてこれまでの経験が同じ人はいない。自分にしかできないことは?という視点で、ロールモデルと経験を掛け合わせていくと自然と「自分らしさ」が現れる。

資質は当たり前すぎて気付けない

自身の強みは「当たり前にできること」すぎて、自分で気づくことは、なかなか難しい。

かくいう僕も、人から褒められても「え、そのくらいのこと誰でもできるでしょ」と思っていた。「そんなことないですよ〜!」と言われる。心の中ではそれはおべっかでしかないと本気で思ってた。

だからこそ、資質は客観的なフィードバックが必要

資質とされる切り出し方は100個以上あるし、本によって資質の整理の仕方が様々なので全部はここに書ききれないけど、こんな感じ。

  • 一つ一つ丁寧に進めるのが得意な人

  • 話を要約して整理するのが得意な人

  • 新しいアイデアを出すのが得意な人

  • チームの力を引き出すのが得意な人

ストレングスファインダー2.0では

  • 実行力(アレンジ・信念・責任感など)

  • 影響力(コミュニケーション・活発性・社交性など)

  • 人間関係構築力(ポジティブ・共感性・包含など)

  • 戦略的思考力(内省・学習欲・収集心など)

とかで整理されてる。

ほかにも資質診断には、「エニアグラム診断」「MBTI診断」などがある。

資質は環境や場面によって「長所」にも「短所」にもなる。

ルールを守ることが得意な人は、ルールに従って正確に仕事を行う場面では力を発揮するけど、ルールが決まってないと混乱して力を発揮しにくかったりする。

人を盛り立てるのが得意な人は、他人をやる気にさせるのがうまいけど、物事を深く考えてないのでは、と思われてしまうこともある。

資質の形成要因は、遺伝要因が50%

といわれており、思春期をすぎるとほぼ変わらない結果もあるそう。(出典・論文探してみたけど見つからず)

「変えることができる資質」「変わりにくいけど変えれる資質」「変えにくい資質」と資質にもいくつかグラデーションがあるので一概には言えないものの、こう言った視点で、自分や他者のことを見てみると、色々と話が進みやすい。

組織では、チームでの役割分担、採用の基準、組織における人員配置など。
個人では、やりたいことを実現するために必要な仲間集めにこの観点を活かすことができる。

資質は決めつけすぎず、傾向を知る程度にとどめるのがオススメ

僕の感覚では、力が伸びるときは、内発的動機によるものも大きい気がしていて、「これを実現したいんだ!」ってやりたいと思えるものがあるときに、ギュイーンっと伸びることもあるよなと思う。

苦手だと思ってたことも、現場経験を踏みまくれば伸びてたこともたくさんあるし。決めつけすぎてチャレンジしなければ、本当は伸びるはずだった資質を伸ばす経験機会を逃してしまうことにもなるので、そこはええ塩梅で。

なので一概には言い切れないんだけど、資質の傾向を自他共に知っておくと「そらそうだよね、だったら」と次に話が進みやすくなったりするので、「資質で観る」という選択肢も良いなと思う今日この頃。

みなさんが人生の使命に出会い、本当にやりたいことで人生を謳歌している状態になることを願ってます。そんなイキイキした人で世界が溢れている社会をつくれますよう。何かお役に立てれば幸いです!

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