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プロダクトマネージャー半年の振り返り。プロダクトマネジメントの理解、これまでの職種で重要だったことの整理

Rettyの松田です。Retty Part1 Advent Calendar 12/7 担当です。
今年もアドベントカレンダーの季節になりましたね。

←12/6:広報 関矢さん
→12/8:デザイナー 長谷川さん

プロダクトマネージャーになりました。

7月にデータアナリストからプロダクトマネージャーになりました。

Retty入社前、エンジニアをしている中でプロダクトマネジメントに関心を持ち、今年からプロダクトマネージャーという立場でプロダクトに関わることになりました。

Rettyではエンジニア1年、データアナリスト2年と経験し、プロダクトマネージャーで3つ目の職種になりました。今回は、それぞれの職種ごとの相違、全体を通しての学びを振り返りとして残しておこうと思います。

Rettyの仕事全体を通しての学び

プロダクトマネジメントは誰が行うのか?

これはRettyに入社してからの3年で大きく認識が変化した問いだと思っています。

当初はプロダクトマネジメントとはプロダクトマネージャーが行うもので、エンジニアが行うものではないと思っていました。現在では、職種によって関わり方は異なるものの、プロダクトに関わる全ての人がプロダクトマネジメントを行なっていると考えています。

書籍『プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける』で「アウトカム」ということばを知ったことをきっかけに、アウトカムを生み出しているのはプロダクトマネージャーなのか?ということを考えていました。

顧客に価値を届けるには、プロダクトマネージャーだけではなく自分がこれまでに経験したエンジニアやデータアナリスト、その他さまざまな人の仕事が必要になります。

そう考えると、役割の違いやプロダクトマネジメントに関わっているという認識の有無はあるものの、プロダクトに関わっている全ての人がプロダクトマネジメントに関わっていると言えそうです。

各職種についての学び

それぞれの職種で共通する要素も多いので、違いがありそうな部分について重点的に記録しておきます。

エンジニアとして重要視していたこと

エンジニアの基本的な役割は、実際にユーザー・顧客に提供できるものを作り、維持していくことだと考えています。そのために自分が重要視して取り組んでいたことは、物事を計画通りに実行するということでした。

計画通りに実行するためには不確実性を下げることが重要です。エンジニアリングにおける不確実性には、開発そのものの難易度や開発スコープがあり、それが明らかになることで終わりが見えてきます。

スケジュール・スコープの設定・変更はエンジニアでなくてもできますが、エンジニアが妥当性を検証することで不確実性を下げられます。

そのため、スコープを維持してスケジュールを変更する、スコープを変更してスケジュールを維持するなど、不確実性を下げるためのコミュニケーションは、かなり意識的に行なっていた気がします。

プロダクトマネージャーはコードを読んでいる暇はないですし、そこがメインの仕事ではないので、スケジュールやスコープを決めるには実際に手を動かす人との協働が不可欠だと考えています。

データアナリストとして重要視していたこと

データアナリストの役割は、ユーザーにより高い価値をもたらす可能性を高めること、その結論に可能な限り短い時間で到達することだと思います。データアナリストとして重要視していたことは、過剰な分析をしないことでした。

データ分析は収穫逓減の法則が作用する仕事なので、分析結果の精度を一定ラインに抑えることが効率的な意思決定に繋がります。

精度を上げても結論や次のアクションが変わらず、それ以上時間をかける意味が薄くなるタイミングがあり、まだ分析できることがあったとしてもストップした方が、最終的にユーザーに価値がもたらされるタイミングは早くなります。

意思決定に足る根拠を用意するのと同様に、その時間を短くすることも重要です。そうすることでユーザーに価値をもたらすタイミングを早められる可能性が上がると考えて、データ分析を行なっていました。

プロダクトマネージャーとしては、ユーザーにもたらされる価値を高くし、かつ早く届けたいので、それを実現できる分析ができていると良いのかなと思っています。

プロダクトマネージャーとして重要視していること

プロダクトマネージャーの役割は、まだ明確に言語化できるほど捉えられている感覚はないです。キーワードとしては、「ユーザーに価値を提供する」「ビジネスを推進する」「ユーザーの課題を発見する」などが見えていますが、説明はまだ難しいです。

現時点で重要視していることは、「今やろうとしていることは価値を生むのか」を考えることです。

ユーザーへの価値提供、ビジネスの推進の両方につながることを実行する必要があり、それを実現できる可能性を少しでも高めることがプロダクトマネージャーがプロダクトの成長に寄与することにつながると思います。

プロダクトマネージャーとは何か、まだ全然見えていないので、継続して理解を進めていきたいですね。

終わりに

今後も定期的に振り返りをして、プロダクト開発、プロダクトマネージャーに対する理解を進めていきたいと思います。アドベントカレンダーは強制的に毎年アウトプットを出せる機会なので、また来年にでも。

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Yuichiro Matsuda
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