見出し画像

目標数値の話ばかりする会社は嫌い?面接でビジネスサイドに求められる数値の解像度

目標数値を追いかけるのは本当に大変。ストレッチした数値ならなおさら

ビジネスサイドで働いていると月次、週次のミーティングや日報等で常に会社から目標と進捗の共有を求められます。営業だと受注や売上、商談回数など、マーケティングだと新規登録者数やコンバージョン率など普段から追っている様々な数値を日々モニタリングしている場合が多いはずです。

数値を追うのは決して楽なことではないので、時々数値が嫌になったり、もっとゆったり働きたいなと思うこともあるかもしれません。

私自身も経営者として毎日なんらかの数値を見ながら仕事をしていますが、うまくいく場合もそうではない場合もあるので、本音では今日はあんまり数値を見たくないなーと思うこともたまにあったりします。

しかもスタートアップは投資家から資金を経て、急成長を実現するための組織なので常に達成できるかどうかギリギリの数値を追いかけているので、日々ストレッチが求められます。なかなか大変ですね。

企業は数値で成り立っている。ビジネスサイドは数値を追うことも大事な仕事

企業は売上を上げて、従業員の給与を払ったり新しい収益源のために投資を行ったりし続ける必要がありますし、その結果を毎年決算としてまとめることが求められます。もちろん、ミッション・ビジョンも大事ですが、同時に数値で成り立っているのが企業でもあります。

清く貧しく最低限の収入だけあれば良いのであれば、数値を追う必要はないかもしれません。ただ、人が集まり効率的に稼いで分配をしていく組織を作っている以上で、数値を追うということから完全に逃げられないですし、ビジネスサイドで働く我々のような人間にとってはとても大切な能力です。

面接でビジネスパーソンに数値を問うのは再現性の確認

スタートアップを経営していると常に採用を行なっているため、面接回数もかなりの数になっていきます。その中でビジネスサイドの応募者に必ず問いかけるのは現在の仕事とその中で求められている数値、及びその達成に向けたプロセス、役割や達成が難しい目標だった際に工夫していることなどです。

なぜここを聞くかというと、どんな業種や職種であっても転職するとある程度はキャッチアップの期間が必要ですが、その後成果を出せるかどうかは過去に成果を出したプロセスを新しい職場で再現できるかが大事だからです。

面接で求められる数値の解像度

求められる数値の解像度を箇条書きしてみると以下の通りです

  • どんなミッションに対して、どんな目標を持って仕事をしていたのか

  • その目標はどの程度達成できていたのか、どの程度の難易度の目標だったのか

  • 目標を達成するために、その目標を分解した上でどんな数値を日頃から追っていたのか

  • 目標の達成が困難な場合にどんな工夫を行なっており、その取り組みがどの程度数値に貢献したのか

上記をまとめると目標を因数分解して実行まで落とし込めているかがもっとも大事な数値の解像度となってきます。

数値の解像度を上げるためには日々の振り返りが大事

上記の面接で問いかける数値に対する議論は実は精緻な数値を求めているわけではありません。ざっくりこれくらいで、この取り組みをするとこれくらい改善できたというレベル感で大丈夫だったりします。

それよりも大事なのは日々、そうした数値について自ら考えて向き合ってきたかです。実際に会話している、その深度でどれくらいの取り組みをしてきたのかが見えてきますし、ある意味そこを見極めるのが面接の大事なところだったりします。

また、そのためにも日々の自分が追っているKPIをただ達成できた、できないだけを振り返るのではなく、大事なのはその結果になっている理由や次の改善ポイントを数値とも結びつけて考え、次のアクションに繋げていくことです。

優秀な人はレジュメに解像度の高い数値の因数分解が入っている

最近、ビジネスサイドの応募者のレジュメを見ることが増えたのですが、やはり優秀な若手ビジネスパーソンは、何年目には何をしてどれくらいの結果が出たのか、うまくいかなかったケースも含めて率直に書いてある、かつそのために取り組んだことも整理されていることが多いです。

ぶっちゃけ達成率が高いかどうかよりも、上述の通り水準やそこへ向けてのプロセスがクリアであることの方が遥かに大事だったりします。(経営幹部などはもちろん、NDAなどの関係もあり全てを書けない可能性が高いため、書ける範囲で、もしくは概要レベルで大丈夫かと思います。)

もちろん、ミッション・ビジョンに対する共感や職場に対する満足度が前提

数値についてばかり語ってきましたが、もちろん一番大事なことは数値を追いかけた結果、何を成したいのかという企業のミッション・ビジョンへの共感が最も大事です。やはり、共感できない仕事の数値を追うのは辛いものです。また、全力で働いて目標を達成した結果がどうかなども、しっかりマネージャーと議論できる環境を作ることも大事だと思っています。仕事が楽しくって前向きに取り組めるものでないと良い仕事はできません。

つまり、ミッション・ビジョンへの共感や楽しく働けているかの方が最上位にあり、それを実現するための数値ですが、同時にビジネスサイドで働く以上は常に求められることでもあるので、ぜひぜひ今一度考えていきたいなと思っています。

以上、いかがでしたでしょうか?企業で働くビジネスパーソンである以上、向き合わざる得ない数値について、向き合う意味や求められる解像度について書いてみました。

【PR】Findyでは仲間を募集しています!