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妄想庭園【夏】植物に操られて/②植物ハンターの園芸ショップ分析

 植物に興味が出てきたら、いろいろな園芸店に行って植物を見たり、珍しい植物を手に入れたいというのが自然な流れだ。いろいろなショップを巡ってみて、お店のジャンルによってそれぞれの特徴というものが分かってきたので私なりの視点を交えてご紹介したい。

 もっとも気軽に植物を手に入れやすいのは大型のホームセンターだ。お店の規模によって品揃えも変わってくるが、植物だけでなく、鉢や道具、土など園芸に必要なとりあえずの一式を一度に揃える事が出来て便利だ。ただ小型店では植物は定番のものしかなかったり、あらかじめ入手したいものがなかったりという、歯がゆさはあるかもしれない。郊外の大型ホームセンターだと、必然的に売り場の規模も大きくなり、樹木も取り扱っていたり、エクステリアを作るようなブロックなどの資材も置いてあったりするので造園まで含めた庭造りも可能になりそうだ。戸建の家に住み、こだわりの庭を作りたい人はいいかもしれない。

 専門の園芸店は、規模こそ小さめな所が多数だが、全般的に品揃えでは満足出来る所が多くそこはメリットだろう。品数が多いため目当ての植物も入手出来る確率が高いし、思いもよらぬ珍品に巡り合う事もある。ただ、屋根のない場所で管理されている事もあり、鉢自体が傷んでいたり、枯れたまま売り場に出されていたりという事もありがちなので、状態のいい元気な鉢を見極める目は必要な気がした。ある程度経験を積んだガーデナー向きかもしれない。

 イベントや季節の花をたのしめるフラワーパークは、メインの庭の造園を目当てで行く所なので見落としがちだが、売店でお土産物と合わせて花鉢や観葉植物が売られている事が多いので、一度チェックしてみるといいかもしれない。庭園で癒やされた後は、売店で見つけた気になる鉢を持ち帰り育てるのもいい。

 盲点とも言える意外な所では、スーパーやショッピングモール内に入っている花屋や花コーナーでも売られていることがある。切り花だけではなくポット鉢でも草花が売られていて、取り扱い種類こそは少ないが、シーズン物の品種など定番の物が出ていたりする。買い物ついでに注意して見ていると、もしかしたら思わぬ出会いがあるかもしれない。

 植物に触れていないときにも、その時期にはどんな植物が出ているかの情報チェックとしてお店に足を運んでおくことが大切だ。ところで私は一体何をし、どこを目指しているのだろうか? 植物の魅力に取り憑かれ、お宝を探し当てるトレジャーハンターのような気がしてきた。

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