らしさカルチャーデッキ(後編)
エイトシークエンスがつくりたい“らしさ“が生まれる“まち“とは
"らしさ"とは無意識(自然体)で、おもわずやっちゃってる行動(らしさ)です。
その結果、「今が最高だと思える状態」をどれだけつくれるかが、わたしたちがつくりだしたい世界観です。
”まち”という表現をしているのは、そういった人たちが集まった時の場がとても大切だと考えているからです。
価値観の異なる個人が集まった時、そこに生まれる場が「いい雰囲気であること」は"らしさ"が生まれる大切な要素だと考えています。
家庭、学校、部活、職場、そして友人との集まりなど、わたしたちはさまざまな場の影響を受けています。そして、その場が温かく受け入れてくれる、いるだけで笑顔になれる、エネルギーが湧いてくるような体験を人生で一度はしたことがあるのではないでしょうか。
逆に、親や親戚が喧嘩していたり、テストの点数が悪くて頑張ったのに怒られたときや、いじめられて行きたいないなと思いながら登校する時、挨拶すらない殺伐とした雰囲気の職場にいるとき、不安や恐れ、周りへ過度に気を遣ったり、孤独で窮屈な感じがして、エネルギーが湧いてこないという経験はないでしょうか。
人は一人で生きていくことはできません。
そして特に仕事の環境を考える上では、他者との関係性を抜きに考えることは非常に難しいことです。
だから、「今最高だと思える」には他者といい関係でいることがとても重要な要素になると感じるのです。
わたしたちが創り出したい"まち"は、人と人との"いい関係"から生まれる"いい雰囲気"が、"らしさ"を生み出し続けている。そんな場の集合体のことを指しています。
他者と手を取り合う価値についてはこちらを参照↓
いい雰囲気をつくる、いい関係とは
ひとえに、いい関係といっても解釈はさまざまです。
笑顔でにっこり挨拶をしあう関係もあれば、趣味や雑談で笑い合う関係もあります。
仕事で問題解決に共に取り組む関係もあるでしょう。
わたしたちエイトシークエンスが定義する"いい関係"とは、"自分も他者もゴキゲンになれる関係"と定義することにしました。
交流分析という心理学では"いい関係"の最上位を「親密」といい、例えば、嘘やタテマエなく率直で正直なコミュニケーションがとれる状態や、積極的に自己開示できる状態。を関係性の最上位としているとのことです。
とても素晴らしいのですが、なかなか実践するには難しいのと勇気が必要だなと思い、私たちは「親密」を目指しながら、自分も他者もゴキゲンになれる関係をつくろうと決めました。
自分をゴキゲンにするのは誰でしょう。他者や環境でしょうか。違いますよね。自分をゴキゲンにできるのは、自分なのです。
そして、自分をゴキゲンにするには、自分の周りがゴキゲンになっていると、自然とゴキゲンになれたりします。
また、これは不思議なもので、自分がゴキゲンだったら周りもゴキゲンになっていきます。つまりゴキゲンの好循環は自分がゴキゲンになればなるほどまわるのです。
その結果、いい関係が生まれ"らしさ"が生まれてくるのです。
そしてまた、いい関係から生まれる"いい雰囲気"の匂いに呼び寄せられるように、人が集まってきたりするように思います。
笑う門には福来るですね。
仕事をしていると、うまくいかないことだらけです。
頑張っても頑張っても成果が出ない。上司から理不尽な指示がいつも降りてくる。成果をだしても評価されない。
そんな時、思わず周りの人や環境を責めてしまいたくなるのは人間ですから当たり前です。
ただ、ふと、成果が出ない理由を考える。上司の指示が理不尽に感じるのは何故かを考える。評価されない理由を考える。そこには必ず、他者を幸せにできていない何かが眠っているように思います。
会社から考えれば、社員全員に成果は出て欲しいし良い評価をしたい、上司は理不尽と捉えられたいと思っていない。でもそうできない理由があるのです。
だから、うまくいっていない時こそ、「相手をゴキゲンにできていないのはどうしてだろうなぁ」と自分の心に聞いてみて欲しいのです。
そして、ゴキゲンに変えられるのは自分だけだと信じて、周りのみなさんをゴキゲンに変えていく行動をしてみて欲しいなと思います。
こうやって、自分で自分をゴキゲンにできる人が、周りの人たちもゴキゲンにしていくことができれば、"いい関係"や"いい雰囲気"、そしてなにより自分自身が"らしさ"による幸せに包まれていくのだと考えています。
わたしたちが取り組んでいる転職支援や組織開発、キャリアコーチといった事業が必要なのは、そうすることがいかに困難なことか。そして支援が必要であることを知っているからこそ行っているからであり、本来はいずれの事業も"らしさ"がたくさん生まれる世界ができれば必要ではなくなるものだと思います。
またその時にはその時の事業を営めばいい。
わたしたちエイトシークエンスは、"らしさ"による自然体なしあわせを追求し続けられれば、カタチは問いません。
いい関係によってエイトシークエンスがどのような価値を生みだしたいか↓
いい関係をつくるのは対話と共体験
いい関係をつくるために必要な行動はなにか。
わたしたちは、対話と共体験と定義しています。
対話や共体験は「ありたい未来を自分たちの手で創り出す」ためにあります。
対話は形式知を、共体験は暗黙知を共有することで多様性を価値に変え、ひとりでは創り出せない大きな成果をつくりあげていきます。
例えば、仕事をしていると、「なんであの人はいつも遅刻するんだろう」「なんで〇〇しないんだろう」と、イライラすることはありませんか。
そういったことは人はそれぞれ違うからこそ起きる当たり前のことです。
ただ、そういった発言や行動だけで「あの人は仕事ができない人」などとネガティブなレッテルを張ってしまい、関係性を決めてしまうと、新しいものや大きな成果は生まれにくくなってしまいます。
そうではなく、相手がそういった発言や行動をした背景に目を向け、奥底にある価値観を探ることができれば、「遅刻してきた理由は、子供を幼稚園に送ると時間がどうしてもギリギリになってしまい、遅刻が悪いことはわかっていたが、子育てを大切にしたいという気持ちが甘えを生んでしまっていた」といったことが見え、「子供を大切にしたい」という価値観があらわれてきたりします。
そうすれば、もしかしたら「子供を大切にしたい」という価値観は自分にも重なりがあり、「子供を幼稚園に送るのをサポートできるなにかを一緒に考えよう」という架け橋が生まれる可能性があります。
一緒に仕事をしていると、一体感や親しみが湧き、気が付いたら阿吽の呼吸になっていたり、チームメンバーのいつもと違う雰囲気に気がつき、サポートをしたり、新しい仕組みやルールを考えるきっかけになるかもしれません。また、自分では言語化できないことを言語化してくれたり、気が付かなかった一面をフィードバックしてくれることで新たな可能性に気がつくこともあるでしょう。
対話や共体験は潜在的な可能性を拓く宝庫なのです。
そして次第にみえてくる共感の架け橋がかかった時、手を取り合い、ありたい未来を共につくりはじめるのだと考えています。
対話と共体験や場をつくることについては下記にもまとめています↓
いい雰囲気をつくるエイトシークエンスの組織運営モデルとは~エイトモデル~
エイトシークエンスでは、"らしさ"が生まれる環境づくりを組織運営に取り入れ、探求と実践を重ねて続けています。
試行錯誤の上、現段階で完成したのが下記の「エイトモデル」です。
左側のサイクルが「自分をゴキゲンにする」、右側のサイクルが「全体をゴキゲンにする」に分かれており、このサイクルがグルグル回るほど"いい関係""いい雰囲気"が生まれてくるという構図になっています。
"いい関係"とは自分も他人もゴキゲンでいること。
そして、自分をゴキゲンにできるのは自分だけ。その自分をゴキゲンにするために、なんのためにこの仕事をしているのかを問い、一生懸命やってみて、「どうだったかなぁ」と自分のこころの声に耳を澄まし、改めて自分の目的を問い進化させていく。
この営みがとても大切なだと考えています。
そして、自分をゴキゲンにするために周りの人たちとの関係を考えてみるのです。
対話と共体験によって、ありたい未来を創り出す準備ができたら、手を取り合って一生懸命やってみる。
一人じゃ"らしく"いられないから、人との関わりを大切にする。大好きで最高の自分をもっと好きでいられるために、誰かと関わり合う。
そんな関わり方ができれば、自分をゴキゲンにするエネルギーが湧きあがり、自然と"らしさ"がグングン生まれてくるのではないでしょうか。
人が幸せを感じられる世界をつくりたい。
人が互いを肯定的に受け止め合い、一人ひとりが好きに生きてるけど、一人じゃない。
そんな世界をまずは組織として創り出したいという願いを込めて、エイトモデルを運営しています。
いかがでしたでしょうか。
エイトシークエンスは"らしさ"による自然体な幸せの実現というパーパスに向き合い、"らしさ"が生まれる環境づくりをこれからも進めていきます。
もっと詳しく聞いてみたい。
一緒にパーパスを追求してみたい。
という方がいらっしゃいましたら、大歓迎です!
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.
ですね。
みなさんとこれからお出会いできることを心から楽しみにしております!
最後に、、、エイトシークエンスで行われているユニークなと取り組みをご紹介しておきますので、ご参考ください。
エイトシークエンスのユニークな取り組み
まちづくり会議
「パーパスのかさなりを問う(存在意義の合意)」を目的として週に一回全メンバーが集まり開かれます。
そこでは、パーパスを自分事化するために、各自が発した言葉を絵に落として対話セッションをしたり、全員が互いに理解が深まるよう問いかけが盛んに行われています。
また、まちづくりがスムーズに行われるよう、社内に属しているプロコーチによるファシリテーションのもと、、「心理的安全性の醸成」、「ストレングスファインダー等のツールを活用した相互理解」、「交流分析を活用したコミュニケーションの質向上」「インナードライブプログラム(独自のプログラムです)」などを行い、一人ひとりの"自己理解"と"違い"への理解促進をはかり、違いに架け橋をかけ新たな世界を生み出す土壌をつくっています。
代表の小山とのリフレクション型1on1
月に1回90分、代表の小山と1on1形式にてリフレクション型の1on1を行います。
ここでは、1ヵ月間の暮らし(仕事だけでなくプライベートもありです)を振り返り、湧き上がるポジティブな感情、ネガティブな感情とその裏にある価値観、そして未来への可能性について対話を行います。
リフレクションのベースとなるのは「ジョハリの窓」の理論です。本人の気づき(秘密の窓)、小山から見える本人(盲点の窓)によって刺激を与え、自らの潜在的な可能性に触れ、次なるアクションが生まれることをゴールにしています。
プロの社内コーチによる公開セッション
入社後に1度、行われるもので、エイトシークエンスと自分が何で結ばれているのかを問いかけを中心に行うものです。
公開型で実施するため、本人の内発的動機への気づきだけでなく、メンバー全員がその方を理解し尊重するベースとなっています。
らしさMeets
エイトシークエンスでは個人の方に向け、自分らしさを探し、出会えるコーチングセッションサービスを展開しています。エイトシークエンスメンバーもこのサービスを受講することにより、自己理解を高め、理想の人生を歩むステップを得ています。
らしさMeetsのご紹介はこちら↓
リフレクションコーチング+社内コーチ
自分とチームの成長を加速させる内省力を高める取り組み。
自分自身の力でありたい姿にどのようにして近づくことができるのかを促進するため、社内コーチとの1on1セッション+チームセッションにより自己理解を深め、ありたい姿に向けたアクションを明確にし、振り返りも行えるようにしています。
対話型鑑賞会
アーティストがパーパスをもとにインスピレーションを得て世界に一つだけの「らしさアート」を描いて頂いております。
「らしさアート」は対話型鑑賞という手法を用いて、メンバー全員のパーパスのかさなりをより具体的に深めていく材料となります。
ついつい日常の忙しさに流されて、自分を見失ってしまったときも「らしさアート」を見て本来の自分、パーパスを思い出すことができます。
月末納会(食卓を囲む会)
月末になるべく全員が集まり、食事会を開催しています。
毎月テーマを設け「感謝したこと」「らしさをみつけたこと」「すごいと感じること」など、直接伝え合うことによって関係性の質の向上に繋がっています。
合宿
エイトシークエンスメンバーが自発的に行う合宿企画です。
テーマはその都度変わりますが、組織のコンディションをテーマとして扱うものになっています。
定期的なイベントの開催
占い師による潜在的な可能性を多角的なレンズで知る機会を創りました。
天宝占術という”らしさ”や才能を導き出す占術師によって、メンバー一人ひとりの生まれ持った才能や潜在的な力を言語し、組織全体に伝えてもらうことによって、自己理解と他者理解をスムーズに行う土台づくりを行いました。