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電話
やるせない時とか心許ない夜、なんとなく暇な時に何も考えずに電話できる友達が欲しい。ずっと思っている。
そんな人がいた時もあった。かも。高校生の頃の男友達とか。彼女がいる時はその彼女になるし。
そもそも、悩みというか、胸の内でグチャグチャと渦巻いてることを人に話すのがあまり得意ではない。だって言葉にしてみたら大したことのないものばかりだから。なのにそれは自分の頭を悩ませ心をずっと支配している。なのに、誰かに聞いて欲しくて話してみれば、安っぽい、どこかで聞いたことのあるよくある悩み事。違う、これは自分だけの悩みで、まだ人類の誰も経験したことのない大問題なんだ。だからそんなありきたりな言葉で表現できることじゃないんだ。うわああああああああん!!!!!
同性の友達より異性の友達の方が自分の内面について色々話せるし、リラックスしていられる。いつからかそうなっていた。ビジネスパートナーも異性の方がいい。役者としてもスタッフに女性がいると安心する。男だと気が付かない面に女性の視点やセンスで気づいてくれるから。男だけの現場も苦手。男の絆とか友情も苦手。暑苦しく、押し付けがましいのが苦手。舞台作りよりも楽屋作りの方が好き。
急に電話してもたぶん迷惑がらないだろう異性の友達も何人か思い当たりはする。うん。する。でも自分にそうさせないのは、このもやもやを独り占めしておきたいからなのかもしれない。嬉しいことは2倍、悲しいことは半分ってのは本当だと思う。人生を通じて実感するところではある。
話したい人は知って欲しい人。自分のすごいところも弱いところも。そしてあなたにとっての自分もそうでありたいと思う。