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Quantum Computing(QUBT) 2024年第三四半期決算書から企業体力を分析
Quantum Computing Inc.の財務状況をもとに、キャッシュがどれくらいの期間で枯渇する可能性があるかを分析します。
1. キャッシュの現在残高
2024年9月30日時点の現金および現金等価物: 約310万ドル。
2. キャッシュ消費ペース
営業活動によるキャッシュフロー
2024年1月〜9月の営業活動によるキャッシュ使用額: 約1,244万ドル。
月平均では約138万ドル(=1,244万ドル ÷ 9ヶ月)。
3. 予測されるキャッシュの枯渇期間
現金残高を営業活動でのキャッシュ消費ペースに基づいて計算すると、以下のようになります:
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4. 他の要因を考慮した分析
追加資金調達の可能性:
同社は最近、新たな転換社債(Streeterville Convertible Note)を発行して資金調達を行いました。また、株式発行(ATM Facility)による資金調達も継続中。
今後も資金調達が成功すれば、この枯渇期間は延長される可能性があります。
コスト削減の余地:
一部のコスト(例: 販売およびマーケティング費用や一般管理費用)をさらに削減することで、キャッシュ消費ペースを抑える余地があります。
資金需要の増加リスク:
同社は「AZ Chips Facility」への投資や研究開発を積極的に進めており、これが短期的なキャッシュ消費を加速させる可能性があります。
5. 結論
現在のキャッシュ残高と消費ペースを基にすると、約2ヶ月強で現金が枯渇する可能性があります。ただし、同社は追加の資金調達を進めており、それが成功すれば運転資金が延命される可能性があります。一方で、資金調達が不十分であれば、コスト削減策や事業計画の見直しが求められる状況です。
会社の財務体力において、短期的なキャッシュフローの改善と資金調達の成功が重要なカギとなります。