上野駅パンダ橋口の景色を見てパラレルワールドの自分に思いを馳せる。
上野駅のパンダ橋口を出て左手側にある、この階段の上からの景色が好きだ。
巨大な階段と、その向こうに見える延々と続くビル群。もしも僕が地方出身で、上京して上野駅に着き始めてこの景色を見たのなら、ワクワクで鳥肌が立つだろう。
このビル群をどこまでも真っ直ぐ駆け抜けて行ってしまうかもしれない。この道を進むと秋葉原に着き、さらに進むと東京駅に着く。
更に進むと有楽町や霞ヶ関、そして東京タワーのある港区に着く。更に西に行くと新宿や渋谷などの巨大都市がまだまだ続く。
パラレルワールドの僕は、東京という街の巨大さに打ちのめされるだろう。この景色を見る度に、そんな想像に思いを馳せる。
東京で生まれ育った僕にとって、東京のトテツモナイ巨大さ・異常さに気がついたのは、自分のお金でよく旅行するようになった大学生時代だ。
子供の頃は、新宿にあるような巨大ビル群はどの県にもあるだろうと本気で思っていた。そんな自分の世間知らずっぷりも、この景色は思い出させてくれる。
そんな東京を今日も僕は歩いて行く。
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