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五島列島への1週間の帰省③

 五島列島2日目の午後は、実家から車で5分ほどの距離に昔からある、「鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンター」へ向かった。どうやらここの施設が新しくなっていい感じとのこと。自分が子供の頃は、何度か中に入った事があるけれど、五島に生息する(した)野鳥の鳴き声が聞ける装置(ボタン)があったのは覚えていて、それ以外はほとんど何も覚えていない。周辺も元々人通りも少なかったので、夜になると”肝試しスポット”と化していた。あのビジターセンターがどんな風に生まれ変わったのか興味津々で向かった。

 鐙瀬(あぶんぜ)という場所は、数軒の民家以外はほぼ山や畑しかないイメージだったが、2年ほど前に『五島リトリートray』というリゾートホテルが出来て、その隣に美味しいパン屋さん『îLe』(イル)が出来て、建設中の別荘風の家があったりして、海に面している場所ではあるので、そういうスポットとしてだんだん見つかっている感じがする。今後も毎年帰省の旅にお店や建物が出来ていくかもしれない。本当に自分が子供の時とは風向きが完全に違っていて、昔の鐙瀬を知っている人達からすると、違和感というか別のエリアを見ているよう。

 中に入ると本当に全てが新しくなっていて(常駐のスタッフもいる)、昆虫や水辺の小さな生き物を展示していたり、歴史資料館的なスペースと子供たちが絵を描いたり、工作をしたり出来るワークショップのスペースがあったり、ジオパークとして五島列島に存在する生態系を学べる動画や昆虫の標本など、昔とまるっきり変わっていて少し感動してしまった。さらに、離れのような場所に、Wi-Fiが効いているフリースペースも存在して、ここで学生が本を読んだり勉強したり、大人がPCで作業するにも最適な場所だった。食べ物の持ち込みもOKなので、近くのパン屋さん『îLe』でパンと飲み物を購入して、ここで仕事や勉強するのは鉄板になりそう。なんてったってオーシャンビューんだから!(その写真は撮っていないけれど笑)自分がフリーランスになって、地元で仕事をする機会があったら、絶対ここで作業すると思う。

 子供達もお絵描きや色塗り、顕微鏡で色々観察したり、工作したりして満足したところで、最後に近くの展望台に登った。展望台に登ると、片方は海が広がり、反対を向くと五島列島福江島のシンボル『鬼岳』が見える。

展望台から見た、五島のシンボル『鬼岳』

海が広がる景色の写真がなく、唯一あった鬼岳が見える位置から右に90度角度を変えて撮った写真がこちら。

鐙瀬(あぶんぜ)海岸

もう少し右側(海側)を向けば、いくつかの島が浮かぶ海が見えたのだが、それはまた次回帰省した時に撮ろうと思う。
 途中でツアー客の団体さんが展望台に登ってきて、ガイドのおじさんが「あそこの島は有人島で、、、」「隣の島は数年前までおばあちゃんが一人住んでいたけど今は無人島。」「今なら向こうの島はお金を出せば買えますよ(笑)」などと冗談を交えながら説明をしていた。地元ながら、知らないこともあったので、そんなつもりはなかったけれど、おじさんの声が大きく、展望台自体も広くはないので自然に耳に入ってきた説明を聞いていた。”地元でもこういうガイドの仕事があるんだな”と感慨深いというか不思議な気持ちだった。

 という感じで、続きは④に書きます。

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