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五島列島への1週間の帰省④

 ビジターセンターから家に帰った後、しばらく休憩して夕方ごろにじいじとばあばの畑に野菜の収穫をしに行くことになった。
 子供と友達とその息子くんと皆んなで出かけた。そこの畑で育ててる野菜はピーマン、きゅうり、茄子、トマト、オクラ、シシトウなど。他にはゴーヤーとスイカ。あと奥にニワトリ小屋もある。

 この日子供達が収穫にチャレンジしたのは主にピーマン。草が生い茂ってる中を進んでいき、一定サイズ以上のピーマンを探し、実がなっている根本部分をハサミで切って収穫する。子供達はこれが相当楽しかったらしく、夢中になって何十個も獲っていた。周りにはトンボや蝶が飛んでいて、葉っぱの上に虫がいたり、蜘蛛が巣を張っていたりする場所もあったけれど、普段虫が目の前にいたらビビる娘も、青虫や蜘蛛は大した問題ではないようで、どうやら自分で野菜をゲットしていく楽しさの方が勝っていたようだった。

 野菜をたくさん獲ったあとは、畑の端にあるニワトリ小屋へ。毎日のように卵も産むようで、生後2週間くらいのひな鳥もいた。大人のニワトリも含めて20匹以上いるだろうか。賑やかな声が響いている。
 子供達は、中に入って専用の餌をあげたり、きゅうりをあげたりした(暑いからか、ニワトリはきゅうりをよく食べる)。卵のもいくつかあったので、それも取っていた。娘は慣れてきたのか、普段なら怖がりそうな大人のニワトリが多数いる網の中にも入っていき餌をあげていた。これも楽しいが怖いよりも勝っていたのだろう。
 普段出来ないことを経験できて、ただ畑に連れて行っただけでも、子供達は成長するんだなと思った。

 大人からしたら大したことないと思えるようなことでも、自分の背丈よりも大きい草木をかき分けて、自分の手で食べ物を取るのは、確かにアドベンチャー感があるのかもしれない。
 海が1番だと思っていたけれど、子供にとって「いい経験」という意味では、"畑" はかなり良かったなぁと改めて思った。

 続きは④で。

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