手がキヤノンになりました(#1655)
8月にEOS R5 Mark II、9月にEOS R8を導入しました。
まだ2ヶ月経っていませんが、すっかり手に馴染んでいます。
私、長いことキヤノン機から離れていました。
最後のキヤノン機はEOS 55でした。1998〜1999年頃だったと思います。
それ以降は、オリンパス、富士フイルム、ソニー、パナソニック、ニコン、ペンタックス、リコーのカメラをぐるぐると使ってきたので、キヤノンユーザーになったのは実に四半世紀ぶりです。
店頭やレンタルでは触っていたので、全く触れていなかったわけではないのですが、常に身近なところに置き、自分のものとして使い込んだのはほんと久しぶりです。
キヤノンのカメラは曲線基調のエルゴノミクスデザインを採用しています。
CP+2021のこちらの動画で概要が分かりますので、興味ある方はご覧ください。
この動画の中から少々抜粋します。
これは1983年のT50の新聞広告です。
キャッチコピーは「キヤノンは、どんどんヒトの手に近づいている。」です。
それが発展し、現在のEOSのルーツになったのは1986年のT90です。
T90はこれです。TはTANK(タンク)のT。
ひときわ特徴的なのはシャッターボタンの位置ではないでしょうか?
これは私の愛機EOS R8です。
この角度から見るとシャッターボタンが見えません。
かなり手前にあります。
持つとこんな感じです。
他社のカメラを長いこと使用していると、キヤノンのシャッターボタン位置には強烈な違和感を持ちます。他社のカメラに慣れてしまっているのでエルゴノミクスデザインに逆に違和感を感じてしまうのです。
これが2ヶ月近く毎日キヤノン機ばかり触っていると、他社の位置感覚から解き放たれ、キヤノンが良く感じるようになりました。それはキヤノンに慣れただけだろうとも思えますが、2つ気がついたことがありました。
1)グリップを握るとシャッターボタンに指がある。
グリップを握る意識だけで、人差し指がシャッターボタン位置にあります。R5 Mark IIとR8ではボディサイズ・グリップの大きさが違うので、その辺もうまく作られています。慣れと同時に自然にシャッターに指が置かれる良さがわかり、すっかり心地よくなりました。
2)手ブレしにくいデザインになっている
もう1つはシャッターボタンが斜め前にあるので手ブレしにくいことに気がつきました。
シャッターボタンが上にあると、押すと下へ力が加わります。つまり下方向へカメラを動かす力が働きます。
EOSは斜め前にあるのでシャッターを押すと背面に向かって斜め下へ力が加わります。背面は同じ右手の親指があるので、人差し指と親指でサンドイッチすることになり動きを止めることになります。下方向への力は上から押すよりも弱い力なので添えている左手で止めやすくなります。三角形が形状的に安定しているように、手ブレが起きにくいのです。
今一番使用頻度が高いのは、R8とRF50mm F1.8の組み合わせなのですが、ボディにもレンズにも手ぶれ補正は入っていません。
でも手ぶれ補正なくても全然気にならないですよ。
「キヤノンは、どんどんヒトの手に近づいている。」
私の手も他社から解き放たれキヤノンになったように思います。