離婚して自分の人生を生きていく⑩
初回の面会交流が表面上は滞りなく実施され、次回の調停に備える。始まった時はまだ残暑が残る時期だった調停でのやり取りも、気づけば半年経過し、寒い時期になっていた。
夫婦関係調整調停という名の面会交流調整
婚姻費用分担調停については話し合いが何とかまとまり調書(成立)と書かれた書類が裁判所から送られてきた。
そこに書かれていたのは、調停5回目の時に決まった内容である
1、婚姻費用の月7万円を私の口座に振り込むこと
2、調停を起こしてから今までの婚姻費用の差額分を◯月末までに振り込むこと
(ここまでは月に2万円の支払いだったため)
というわけで、残すは夫婦関係調整調停で主にアイとソウの面会交流の方法について話し合うことになっていた。
そして前回の調停では、子どもの習い事に参加して、面会交流以外にも子どもと接触しようとすることはやめて欲しいこと、『面会交流支援団体』を利用したいこと、この2点を伝えるも、今はソウは応じない、というため、次回の面会交流のことについてのみ調整することで合意。子どもの体操教室の先生の奥さんであるSさん(ママ友?)に協力してもらうこととなった。
調停7回目
ひとまず前回、面会交流をSさんを通して実施し、双方どうだったかの話を聞かれる。
ソウは調停委員相手に、アイがどれだけ楽しそうに過ごしていたかをそれはそれは時間をかけて話していた。また会いたいと言われたことを強調したようだ。
私の方は、アイが話していたことをそのまま伝えた。
パパと会って楽しかった話というよりは、友達の家で友達と遊んだ話が多く、
自分は友達と一緒に面会交流中そのまま過ごすと思っていなかったので、少し驚きました、とも伝える。
「それだと、面会交流でお父さんに会えたのが嬉しかったのか、お友達の家で遊んだのが嬉しかったのか、お母さんはわからないと思っているということですね」
「そう思います。それに、Sさんに協力してもらったのは一時的な対応と思っています」
「はい、それは調停委員としても同じ考えです。ソウさんもその点については同じように考えているとのことです」
「前回、面会交流支援団体について希望したのですが、一応資料を持参しました」
前回の調停で、ソウに面会交流支援団体の利用については嫌だと言われていたが、今回もう一度調停委員から説得してもらうために資料を持参し、利用するメリットについて説明させてもらう。
ソウ側のメリットについて
間に入ってもらう人の都合を考慮せずとも、面会交流の調整を中立的に行なってもらえる
今後継続的に実施していくのであれば、一番確実な手段で安定的
費用について気になるのであれば、こちら側が支払っても良い
上記についてを説得の材料にしてもらい、話を進めてもらうことに。
私が利用したいと考えている面会交流支援団体のパンフレットなども渡し、検討してもらう事になった
調停委員さんに頑張ってもらうも、本期日の段階で答えを出すに至らず、
調停終了の時間オーバーとなる。
次回の期日に面会交流支援団体を使うかどうかソウが考えてくること、という宿題が出て、
今回はまたSさんを介しての面会交流の日程を決めるだけ、、、
ただいたずらに調停を引き延ばされているだけなように感じ、進まない話し合いにイライラする。なんで相手の返事を待ってあげないといけないのか、これはいつ終わるのか、、、
何の成果も無いのに、わざわざ有給を使ってまでやる意味ある?
ソウと関わると、堪え性のない自分の嫌なところも見えてきたり、
自分の思う通りに調停が進まない事に対して調停委員さんに八つ当たりしたくなったり、、、
自分の未熟さゆえ、人に認めてもらうためには良い部分だけしか出したくなかった
自分の中で毒付く黒いネガティブな感情をどこにも出さず、隠すようにして生きていた当時の私は、
そんな感情に向き合うことが耐えられなかったんじゃないかと今は思っている。