漢方薬処方と泣いたシャロンさん
シャロンさんの薬局のテーブルにはいつも人体図と脳の断面図のような、医学書から持ってきたようなフルカラーの、ラミネート加工された図表みたいなものが置いてありました。
その人体図と、 脳の断面図(?)と、目の前にいる漢方薬を求めてやってきた患者さんとの身体を、それぞれ見比べながら、体の悪いところや体にいい食べ物や体に合う漢方薬を処方してくれるわけですね。シャロンさんの漢方処方は。食べ物一覧表もあって、「食べるといいもの」「食べないほうがいいもの」にマル〇バツ☓をつけてくれたりもします。
1時間みっちり患者と向き合ってくれて、お会計は人によりますが私はだいたい3種類〜4種類ぐらい。
「治った人はパセリしか処方しなかったりするのよぉ~、漢方薬が必要なくなっちゃうの」ということもあるそうです。
実は、今はもうシャロンさんの 漢方薬局はありません。
シャロンさんはまだまだ元気にご在命ですが、 ご高齢になり、長年続けた薬局を去年閉店されました。
私はこれで良かったなと思いました。
これで、Oリングの情報発信を遠慮することなく いくらでもできると。
「ものすごいスピリチュアルな薬局が見つかりました!」とか、
変なYouTuberなんかに見つかってシャロンさんの薬局を荒らされることが一番耐えられないことでした。
つらい日も笑顔の日も、毎週毎週通っていたあそこは、私の聖地なのだから。
毒親から逃げてはいつもシャロンさんにいろんな話を聞いてもらって、優しくしてもらって、お薬をもらって、帰りました。
20代30代の私はシャロンさんがいなければ乗り越えられない場面がたくさんありました。
お恥ずかしくも冷酷な毒親だった私の母親代わりのように、私から勝手に思っていた時期もありました。
うまくいかない男性との悩み相談をついポロッと言ってしまって、「いや…何でもない…何でもないです…」と慌てて言い訳した私に対して、ふと見るとシャロンさんは涙ぐんでいるのです。いつもニコニコしているのに、まさか、泣いているシャロンさんを見たのは初めてのことでした。
「お願い…今すぐその人に連絡を取って…今すぐ会ってちょうだい」と言われました。
色々なものが読める人だったから、
「これはただならぬことが起きているぞ」と直感で分かったんでしょうね。
でもまさか、私のために涙をポロリと流してくれるなんて思わなくて…そのことに衝撃で。
母親はいつも私を馬鹿にしてあざ笑うばっかりだったから。
でも勇気がなくて、シャロンさんの言うことを聞かずに、その男性に連絡を取ることもできずに、私は地元を離れて、東京に来てしまいました。
シャロンさんには甘えすぎて失礼なことや無礼なことを言ってしまったこともありました。
でも シャロンさんは、そんな私を変わらず親切に丁寧に優しくしてくれました。
いつでもニコニコ、ずっと穏やかでした。
シャロンさんはすごい人です。
オーリングを使ってこんな情報発信を始めるようになれたのもシャロンさんのおかげだし、宇宙兄弟で言うところの重要なキャラクター、シャロンのように、シャロンさんはやっぱり私にとってのシャロンなのです
シャロンさんがいなければ、今の私はいません。
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