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ネパール旅行(2022年8月17日~8月24日)

8月17日(水)
早朝、始発に乗って上野駅まで行き、京成上野駅から京成スカイライナーで成田空港まで向かった。飛行機の時間は午前10時半ごろで時間的にはだいぶ余裕があったが、久しぶりの海外旅行なのとコロナ禍であるのと色々不安もあったのではやめに到着した。
出発ロビーに向かうと他の便へのチェックインには朝早くからすでに多くの人がいた。おそらくハワイやクアラルンプール行きなどの便に乗る人たちだろう。たくさんの外国人が大きな荷物を持って列を作っていて、日本人はあまりいなかったように思う。
 ネパール航空のカトマンズ行きの便のチェックインは、そんな出発ロビーの賑わいのなかでも端っこの方でひっそりと行われていた。行くとネパール人旅行客らしき人たちがすでにチェックインを始めていた。ここでもやはり日本人は僕ら二人ぐらいしか見当たらなかった。チェックインには飛行機の予約券とパスポート、ビザ、それと3回のワクチン証明だけで済んだ。
 あとは搭乗ゲートに向かうだけなので、おみやげやブランド品などのお店が並ぶ成田5番街をめぐって時間をつぶした。ちなみにレストランがいくつかあったが、まだ開いていなかった。おみやげは外国人向けで「日本」というより「ジャパン」が売りという感じで、サムライやゲイシャ、北斎、富士などの商品がハイカラなイメージで並んでいた。外国人が抱く日本文化のイメージが感じ取れるようで面白かった。
 搭乗ゲートに向かうとたくさんのネパール人が便を待っていた。仕事か観光か分からないが団体や家族連れもそれなりにいたように思う。少し出発が遅れるようだが無事11時半ごろ離陸した。
 飛行機が上昇しまもなく安定すると、しばらくして子どもたちが駆け回っている。周りはほとんどがネパール人でむしろそれを咎める人はひとりもいないようだった。日本人だとちょっと気まずい空気になるかもと思うが、このネパールの人たちの中だとそういう雰囲気はあまり感じられなかった。大人たちも色々会話が聞こえて割とにぎやかな機内であった。

カトマンズのトリブバン空港には現地時間15時半ごろ到着した。空港内に入ると仏像がありネパールに来たんだなと実感する。トリブバン空港は日本の地方空港と同じくらいの広さだが、レンガ造りの落ち着いた雰囲気がとてもよかった。
しかし空港を出るとそんな雰囲気もつかの間、次々とタクシーの運転手が待ち構えて、客寄せをしてきた。相場が分からないし、明らかに日本人観光客だ、と目を付けたかのように群がってくる。空港を出て人目に付くところにいきなりこれで面食らった。結局ホテルまで送ってもらったが細かい紙幣を持っていなかったので1000ルピー渡さざるをえなかった。
Yamba traditional homeというホテルはこれもまたレンガ造りの古いビルで、パタンのダルバール広場のすぐ近くにあった。少し休憩してパタンの中を色々案内してもらうことに。

ここにきて改めて思うのは街中を駆け回るバイクと車、人の縦横無尽さである。なんならその往来のすきをぬって野良犬や子どもたちが平然と行き交いしている。ちょっと危なくて車の運転はおろか自転車だってこげそうにない。ネパール地震(2015年)の影響か、街のあちこちの建物や道路が改修中で、がれきも多かった。そういった街の中に溶け込むようにして寺院や仏塔が建っている。それもかなり多い数だ。

少し路地裏に入れば小さな寺や仏塔が周りのレンガ造りの建物に密接していて、絶えずお参りする人がいる。この雰囲気というのはなかなか言葉では表せない。お香の匂いもすこし甘い感じがするし、日本に比べるとたぶん街自体もそんなに清潔ではなく、色々混じったような匂いがして、最初ちょっと戸惑った。結局寺院をあちこち見て回っただけで、お店とか特に見る気もなくホテルに戻ることにした。

分かってはいたけど、雨季のネパールは湿度が高く、お風呂もお湯もないので、その日はしっかり体を拭いて寝ることだけ考えた。とてもその日またどこかに出かける気にはならなかった。(18日へつづく)

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