サービスエリアで、のこと
人が運転する車の助手席に乗るのが好きで、
あの頃、よく深夜のドライブに連れて行ってもらった。
眠れない夜がとても多くて、
考えすぎてしまうことが多くて、
もう全てがどうにかなってしまえ!と心は爆発しているのに
実際、わたしは何も出来ずにくすぶっていた。
ふと思い立って夜中の湖に行きたくなって、
そんなロマンチックなことでもしたら流石に何かが変わるのではないかと思って、
その日、わたしは無理を言って連れ出してもらった深夜ドライブの助手席でそんな予感を待っていた。
でも実際は、真っ暗で何も見えなくて、
湖があるはずのそこにはぽっかりと夜が浮かんでいるだけで
絶望とも諦めとも、覚悟ともつかない気持ちになったことを覚えている。
ああ、どこまで行っても、どこにも行けないんだな。
どこまで行っても、おんなじなんだな。
けっきょくね、すべては私の心の中で起きている。
どこにいたって、誰といたって、私は私に振り回されていて、
私は私を無視できるほど器用でもなければ無慈悲でもない。
置かれた場所で咲きなさい、というのは、真実。
どうせどこにも行けないのなら
ここで散々騒いでやろうじゃないの
いつも意味ばかり求めて焦ってしまうんだ
いつも意義ばかり求めてお堅くなってしまうんだ
意味なんかなくていい、むしろない方がいい
一見無駄に見えるようなことが、未来の私を救うような気がする、というかこれは確信
意味のないことをうんとしよう
生き急いだって仕方がないです
ロマンチックや豊かさは
夜の湖なんて、"THE" なキラキラとしたものではなくて
もっとちゃっちくて、無意味で、取るに足らない、馬鹿げたものの中に宿っているのだと思う
それにいつでも気付ける人でありたいです
今焦って大人になろうとしなくても、いつかなるし
今焦ってゴールしようとしなくても、いつか着くし
生き急ぐのやめよう、焦るのやめよう、本当に
皮肉と、その先の希望を込めて
踊ろうぜ!
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