諸聖人の日とはなにか?
生まれて初めてカトリック教会の「ミサ」とやらに参加してみたのは、確か三年前くらいの死者の日(11月2日)の直前の土曜日だった気がします。コロナ禍真っ只中で受付は騒然としていて、住所氏名電話番号を書かねばならず(クラスターが出た際に連絡するためかな)、結構大変でした。
そして受付から少しだけ離れた場所では、また別の受付が設けられており、そこは「死者の日」という謎の受付でした。「お祈りしてほしい、亡くなったかたのお名前を書いてください」と言われ、「洗礼受けてない人の名前でもいいですか?」と聞いたら、「誰でもいいんです」との答えが返ってしました。というわけで、私は当時亡くなってちょうど一年ほどになっていた父の名前を書きました(父、キリスト教が大嫌い)。
カトリックに「死者の日」というものがあることは知っていました。プロテスタント教会でも11月などだいたい秋頃に「永眠者記念礼拝」をやって、各教会のお墓参りへ行くところが多いはずです。私が所属していた教会もそうでした。似ているかどうかは正確にはわかりませんが、まあ近いのではないかなと思っています。というか、プロテスタントがカトリックの死者の日の時期を拝借したのかなあ?……などと想像しています。
結局、死者の日というものの詳細は、私は今ひとつわかっていません。プロテスタントの永眠者記念礼拝みたいなものだと今でも思い込んでいます。違ってたら困ったな。
その後カトリック教会で改宗式をしていただき、無事にカトリック教会の一員となった私は、カトリックのお墓を買って、父の遺骨を埋葬しました(父、キリスト教が大嫌い)(でも父以外は全員キリスト者の我が家)。そのお墓の説明書によると、毎年11月第1日曜日には、そこの墓地の聖堂で死者の日の特別なミサがあると書いてありました。行きたくても病気がひどいので、納骨以来行ったことはない親不孝者です。
11月2日は死者の日で、11月1日(本日)は「諸聖人の日」です。ここに至ってはさらにわかりません。諸聖人の日って、何でしょうか? 教会で神父様に質問しようと思っても、神父様というかたがたは超忙しくてなかなか捕まらないのです。ミサの直後に香部屋(こうべや。その日のミサ担当の神父様や奉仕者たちの控室)の前で待ち伏せして、出ていらっしゃるときに「ちょっと待った!」と捕まえる以外の方法がない。もっと教会の庭とかをぶらぶら歩いていてほしいのに……
そういえばロザリオを祝別(祝福していただくこと、お祈り以外には使わないものとしていただくこと、だと思う)してもらうために、必死で待ち伏せしました。私はロザリオを大小二つ持っているので、二回も必死で待ち伏せし、二回目に至っては神父様がなんとなく呆れ顔というか苦笑いで「はいはいはい!」みたいな感じで祝別してくださった感覚でした……ごめん……
そういうわけで、質問事項があっても、なかなか答えてくれる人はいない。代母様や事務室の人たちに聞いてもいいのですが、なんだかご迷惑をおかけしている気がして、申し訳ない。だから諸聖人の日のことはよくわかりません。本日が、その諸聖人の日です。明日が死者の日です。
まあしのごの言わずに、目の前の蒲鉾板でググれ……って感じですよね……これだから中途採用はって言われそうです……