今日から俺は!ハッピー9歳バースデー
わが家における毎年3月の恒例行事といえば、そう、幸せホルモン・オキシトシンの権化こと「俺」(本名みるぅ)の生誕祭である。2015年生まれなので、今年で9歳になる。
昨年の気合いのいれようといったらないな。
誕生日前日は、スケジュールの関係で急遽かかりつけの獣医さんへ。体重減少が若干気になるので、毎日飲んだ水の量と食べ物を記録するようにしているけれど、もりもり食べるし水の量も異常なし。やっぱり運動だけでお痩せになったのか。
彼の犬生を振り返ってみると、その半分は、日中狭いアパートでひとりお留守番ばかりさせられていた。話し相手は時々ぴゅっとオヤツを飛ばしてくるFurbo君。つまんなかったよね?実に申し訳ないことをした。
それを挽回するかのごとく、フランスにきてからは、よほどのことがない限りどこに行くにも私と一緒だ。誕生日当日も、北フランス内を東から西に、鈍行列車で5時間揺られて旅する犬。
俺の誕生日の定番といえば、毎年、特別な衣装と特別なごはんを用意することにしている。
去年の衣装は8歳ゆえに「ハチ」というただのおやじギャグから生まれたものだったが、今年は9歳。さてどうしよう?
どう頭をひねっても、オバケのQちゃんしか思い浮かばない、しかも俺も真っ白だから意味ないじゃんね。
数字の9になにか意味はないのかと調べてみたところ、「包容力」とか「完成」とか。平和的で愛にあふれた人をさす、ともある。
包容力・・・平和の象徴・・・・・・パンダ?🐼
いいじゃない。パンダっぽい衣装を編むことに決定。
細目の糸で小さめドットにしたので編み目が多く、ウェアはなかなか時間がかかったけれども、なかなかの仕上がり。帽子もセットで編んでみた。
特別ごはんはどうしようか。メインとデザート構成で去年みたくおからを使ってなにかとも思ったけれど、そこまでする体力気力がなかった。ごめん俺。健康はクリエイションにも響く。
ということで今年はケーキのみ!パンダドットのケーキを作ってみよう。といっても、去年のにんじんドットケーキの焼き直しみたいなもんだけど。
まずはデコレーションの準備から。米粉、豆乳、黒すり胡麻、ちょい油を混ぜあわせてひとまとまりにして、うすく伸ばして丸型で抜いてオーブンへ。
スポンジケーキを焼く。もうかれこれ何年もお世話になっているこちらのレシピから。
材料はそろった。去年のケーキの中身は辛党の俺が大好きなブロッコリーにしたけれども、今年はベトラーヴ(ビーツ)で!
スポンジを横半分にカッティング。あいにく、3枚おろしにする勇気も技術も持ち合わせておらぬゆえ。
下半分にヨーグルトをぬって、その上にビーツをオン。
ビーツの上にさらにヨーグルトをのせて、スポンジの上半分をのせたらあとは全体にむらなく残りのヨーグルトをナッペしよう。
線が残らないようになめらかにを心がけていたらずっとペタペタしてしまいそうなので、適当なところで切り上げてランダムに黒胡麻クッキーを貼り付ける。
仕上げに「9」で、完成!
今年のデコレーションは、黒白シルバーでシックに決めてこ。
えー、今年も健やかに、10日遅れではありますが、この日を迎えられたことを大変うれしく思います。それでは主役入場🐼
引きでとったときにあまりに去年とのギャップがアレなので、にぎやかしに風船を足すなど。
そうだ、帽子も作ってたんだった!危うく忘れてケーキを切り始めるところだった。
一連の儀式という名の写真撮影を終えたのち、ようやくケーキタイム。
4分の1にカットしたケーキを、目を輝かせながらむさぼる俺。その姿を愛でながら、つぶやく。
「毎度、私の自己満足に付き合ってくれてありがとうよ、相棒」
このパンダウェア、個人的にとても気に入ったので散歩時に頻繁に着せているのだけど、今朝、散歩途中ムッシューに「Oh- petit dalmatien!!」と言われた。ダルメシアンね!確かに〜。