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鳩は焼いて食べられない|日記
今日は身体を休める日。
7時前、生理痛で目覚める。
ゆたぽんをチンしてバファリンを飲みベッドへ戻る。
ピルを飲み始めてから随分と生理痛は軽くなったが、寒い時期はどうしても痛みが増す。冷えは万病のもとを実感している。そして生理痛と活動量は比例するので、とにかく布団と同化するのがいちばんの薬になる。
昼までゆったり過ごす。
痛みが治まってきたら冬眠から目覚めた熊のごとく、ホカホカしながらのっそり寝室を後にする。
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つけっ放しのテレビからウェザーニュースの”東京は外干しOK!”との表示。
こんな寒いのにほんまか?と怪しむ。眉間に皺が寄ったのに気付き、慌てて皺を伸ばす。
外干しで思い出した。
いまの部屋に越してきてすぐの頃あれはたしか3年ほど前。
ベランダにしょっちゅう鳩が来て、そのたびに威嚇していた(わたしが)。
バサバサっとわざとらしくやって来てクルッポと呟く。
掃き出し窓の擦りガラス越しに確かにその姿を確認する。
窓を開けると慌てて飛び立つが、すぐそばの電線に止まりこちらをじっとりと見つめてくる。むかつく。
きっとわたしが越してくる前、ここで日光浴でもしていたんだろう。それか浮気相手と過ごす隠れ家にでもしていたんだろうか。
眼差しから妙な執着を感じる。
もうわたしの縄張りですよとアピールしなければならないと、せっせと洗濯物を干しても毎日やってきてクルッポ。
毎日やってクルッポ。(?)
盛り上がって参りました。
最終的にド派手に布団を干して、平成でもっとも有名な一般人であろう引っ越しおばさんの如くパァン!パァン!と叩きまくっていたらそれがトドメになったのか鳩は寄り付かなくなった。
姿が見えなくなると急に寂しさと申し訳なさが押し寄せてきたが、この世は弱肉強食、縄張り争いの繰り返しなので、家賃を払い続ける間は有難くベランダも堂々と使わせていただく。焼いて食われなかっただけ感謝してほしい。
鳩vsヒトは身近な争いらしく、安住紳一郎の日曜天国でも似た話があった。
たしか傑作集にも選ばれていたエピソードだ気がする。
※知らない方にぜひとも聞いていただきたくアーカイブを探し中です
ざっくり言うと、ベランダから見つめる鳩に向かい「わたしは室内で優雅にケーキを食べていますのよ」とマリーアントワネットよろしく鳩相手に見せつけながら甘味を喰らい人間らしさをアピールするという内容。
ケーキじゃなくてまんじゅうだったかしら。
どうしてもリスナーのお手紙からの安住さんのトークという二段構えで聞いていただかないと面白さが伝わらないのだが、とにかく面白かった。
ふてぶてしい鳩へのアプローチがわたしと異なる点もまた興味深い。
力づくで追い払うのではなく、じっとりと返している。
次にクルッポと言った方が負け、みたいな空気も感じられる。
まんじゅうの味わいだけではない、あとからあとからじんわり出汁が染み出てくる干し椎茸を戻している最中ですみたいな時間の流れ。
良い。
とても良い。
なんて、今日は鳩の話をしたかったわけじゃないのにもう1,250文字。
何を書きたかったんだっけと昨日を振り返るとそうだ、人生二度目のトイレをうんこで詰まらせたかもしれない恐怖を伝えたかったんだった。
鳩の話で正解です。
お陰様で日曜天国の過去分をいくつか聞き直せたことで、改めて安住紳一郎が好きと言うこと。
そしてなぜ好きなのか。
それはわたしもノーベル賞よりもイグノーベル賞が、ハロウィンよりも地味ハロウィンが好きなひねくれ者だということを100回目くらいに思い出せたし、トイレのつまりは水の勢いで解決できたので終わり良ければ総て良しの一日だったので。
だからなに?と言うのが日記です。