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何も無いのが魅力的
『旧岩木町』そこが私が育った町。『旧岩木町』は現在弘前市の一部だ。2006年2月27日、ちょうど私が生まれた年にお隣にあった弘前市・相馬村と合併した。そんな私の思い出深い町について綴りたいと思う。
「岩木って何があるの?」
ある日、学校での会話の中で聞かれた。
このように聞かれることは多い 。岩木という場所は弘前市という大きな市の外れにある地域だ。だから同じ市に住んでいるはずの友達にも知られていないことが多くある。ましてや隣の市に住んでいる友達なんかは来たことがない子もいる。高校生になり他学区の中学校の生徒とも関わるようになって尚更そのように聞かれる機会が増えてきた。
岩木って何があるんだろうか。私は考えてみることにした。まず思いつく限りの観光スポットを挙げてみる。岩木山、岩木山神社、高照神社。あまり思いつかない。何にもないのだろうか。観光スポット以外に岩木にあるものと言えばりんご畑と田んぼ位である。「あぁなんも無いなぁ」改めてそう感じた。
私はこんな何も無い岩木という場所が好きだ。多分なんにも無いところが好きなんだと思う。学校帰り田んぼ道の中を一人で自転車を走らせていると、この世界に取り残されたような感覚に陥ることがある。薄暗い夜道田んぼ道には私以外誰も居ない、何も無い。それがときに心地よく感じることがあるのだ。日々の生活の中でのしがらみから解放され独りを感じる。そうすると時間の流れを忘れることができ落ち着く。そんな時間が大切で、そんな時間を与えてくれるところが好きなのだと思う。いつか岩木から出てしまうことがあっても岩木へのこの思いだけは変わらずに持ち続けたい。
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